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各カードの機能確認~対応からデッキ封じまで~

2003/07/28 11:09更新

各カードの機能確認~対応からデッキ封じまで~

Written by 無頼雲

日本選手権予選の前半戦がほぼ終了し、メタゲームの派生から循環まで一通り流れたという印象を受けます。 手元に近畿・甲信越各予選の結果が無い為九州予選までの考察になります。さて、レシピを見ていくと、メタゲームに対応するカードを選択するプレーヤーが当然多かった訳ですが、中にはデッキに溶け込ませながら「デッキ封じ」まで仕事をするカードを導入したプレイヤーもいたようです。

本稿ではデッキから少し話を離れまして、特に気になったキーカードの機能と、そのキーカードに対する対策に注目して、今後のメタゲームを考える事にしましょう。

崇拝

まず、このカード無しには話が始まりません(w)。

《崇拝/Worship》の復権。やはり、といった印象です。その結果、メインのエンチャント対策が垣間見える様になりました。 このカードに関しては説明は要らないと思いますので省きますが、まずこのカードを割れるかという事が今後の起点になる事は間違いありません。 明らかな「ステロ封じ」として、ようやく頭角を現してきました。

「ステロイド」は純正赤緑から「リース色」へ変化し、《増進+衰退/Wax/Wane》《戦闘魔道士》を投入してきました。 ただ、伝統的に「リース色」が流行るとカードパワーで上を行く「デアリガズ色」が台頭してくる傾向があります。 今後どのように変化してくるか。注目です。緑が入っている以上、「何だって出来る」訳ですからここから先は各デッキクリエーターの皆さんの腕の見せ所でしょう。

「サイカトグ」はまとめて色々な物に対策可能な《破滅的な行為/Pernicious Deed》を投入して来ました。青黒で《はね返り/Recoil》《激動/Upheaval》するよりは、1 色増やしてでも「リセットボタン」で一挙解決を狙う。「エンチャント・クリーチャー対策」としては、大変理に適っています。黒青緑ならばこの形でしょうか。結構レシピが流動的なので、まだまだ改良の余地のあるデッキというのが素直な感想です。

破滅的な行為

《崇拝》の項で触れましたが、今このカードを使って結果を残しているのは「サイカトグ(ディードトグ)」デッキ……のみという状況です。

「ディードトグ」を使用する多くのプレイヤーが「《破滅的な行為》が強い」と、《サイカトグ/Psychatog》よりも先にこのエンチャントの強さを強調します。「1 対 1」の状況を作り出すという点で、明らかに《激動》よりも効率が良い上《チェイナーの布告/Chainer's Edict》も強くなります。

このカードの強さ。それは「カウンターされない限り、最悪でもトークンは除去れる」点です。 カウンター以外に具体的な対策が無いのは「火力」と同じで、《崇拝》という解答に辿りついた「火力」よりも手に負えないのがこの《破滅的な行為》であるという事が、なにより結果が物語っています。

ただ、現状「ステロイド」ではこのカードを出させざるを得ません。「解呪系」呪文もマナが無い時限定のカウンターですから、解決策としては「再生クリーチャーの採用」「《極楽鳥/Birds of Paradise》の再投入で重クリーチャーを高速召喚」。 こんな所が考えられます。具体例はやっぱり《魂売り/Spiritmonger》でしょうか。

天使の盾

九州予選トップ通過は「トリコロール」でした。 実は関東予選段階から「対ステロイド」の対抗策として持ち込んだプレイヤーは多かったのですが、どうしても選手権予選という長丁場から「不安定なマナ基盤」がネックとなり、埋もれたままになってきました。

ところで、このデッキでは《天使の盾/Angelic Shield》という「デッキ封じ」を投入しています。 ではなぜこのカードがデッキ封じなのでしょうか。 まず、yossyさんのコラム中に「《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》対策」「《野生の雑種犬/Wild Mongrel》対策」という 2 点が挙げられていました。 それに加えて、このカードは後 2 つ重要な機能があります。

それは「《火炎舌のカヴー》の再利用」と《サイカトグ》封じ」です。

特に後者。《激動》《破滅的な行為》を採用していない旧型の「サイカゴー」は、2 ターン目に張られたこのエンチャントで、事実上《サイカトグ》のフィニッシュブローが不可能になります。 さらに「ステロイド」相手には「《火炎舌のカヴー》召喚>ブロック>手札に帰る>再降臨」の IBC コンボが炸裂する訳です。 加えて、場に出てるだけで「火力に対する対策」という点で以前に挙げた「タフネス向上カード」の働きをするこの《天使の盾》。 トリコロールでもドロマー色でもトリーヴァ色でも使えるので、非常に汎用性は高いと思います。

今後のデッキ構築に一石を投じたのは間違いないと思いますが、《破滅的な行為》をどうするか。これに尽きると思います。 逆を言えば、もうパーマネント対策の無い「サイカトグ」は考えられないという事につながります。 そう推察すると、「ディードトグ」への流れは当然だったのかも知れません。

激動

「サイカトグ」の生き残る術。それは前出の「ディードトグ」と、《激動》でした。 ただ、「サイカトグ」の枠に取り込むには少し早計かも知れません。 それは、再び注目を集めているのは《ゾンビの横行/Zombie Infestation》との組み合わせだからです。 これは立派な「エディクト封じ」でしょう。

結局は「8 エディクト」を凌ぎ切れない事が発端でした。《崇拝》の項での「サイカトグ」の記事で「ディードトグがエンチャント・クリーチャー対策としては理に適っている」、と強調したのは、この「8 エディクト」に対する解答が無かったからです。

これに対しては、過去、様々な方法で対策が取られてきました。

いずれも「エディクトの的を絞らせない」作戦でしたが、もっと単純な解決法に行き着いたようです。 しかしこれは「メタゲームの一周」では無く、あくまで「環境の変化に対する対応」であると考えています。 とはいえ、ますます加速するデッキの多様化を裏付ける結果になっている事は確かです。

ウルザの激怒

「マッドネス火力」の台頭で、「ステロイド」での地位が危ぶまれているこのカード。 しかし、個人的には《癇しゃく/Fiery Temper》を 1 マナで撃つ為だけに投入するよりは、3 マナ払って《ウルザの激怒/Urza's Rage》だと思います。 ただし《激発/Violent Eruption》は別物で、1:X が確実に期待できるカードなので、《激発》の投入は疑う余地がありません。

さて、《激怒》採用の理由は

  • 「カウンター出来ない事」
  • 「キッカーの可能性(トリコロールや BBB 系は特に)」

です。当たり前な理由ですが(w)。

仮にパーミッションデッキと対戦しているとしましょう。簡単な計算ですが対戦相手にライフ回復手段が無ければ、「20 - 引いてきた《ウルザの激怒》×3」点だけ、頑張って相手のライフを削ればよい事になります。 《破滅的な行為》の枚数が徐々に増えてきて、クリーチャー攻撃が通りづらくなっている現在、各々長所・短所はありますが《野生の雑種犬》を介さないと撃てない 1 マナ火力ならば、もっと大きな恩恵が受けられる《激怒》を推したいと思います。

第7版のカード

最後に、非常に抽象的ですが「基本セットのカード」です。 これまた非常に個人的な意見になりますが、

「基本セットはサイドボードカードの宝庫」

であると考えるからです。 《冬眠/Hibernation》《強迫/Duress》《たい肥/Compost》《崇拝》《防御円》《聖なる場/Sacred Ground》《迫害/Persecute》《仕組まれた疫病/Engineered Plague》《復仇/Reprisal》《解呪/Disenchant》《地震/Earthquake》…… それこそ枚挙にいとまが無いという表現がピッタリです。

サイドボードに行き詰った時は、「基本セット」のリストを振り返ってみてはいかがでしょうか?

例えば……、ステロイドのサイドに《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》とか。 《殺戮/Slay》《火炎舌のカヴー》でやられず、上手く行けば「ワンパン」で勝負が決まる事だって考えられます。

ついついエキスパンションに目が行きがちな昨今、意外な「秘密兵器」が見つかるかも知れませんね。

さて、今回もやっぱり長くなりました(w)。 いつもそうですが、ざあっと感じたことをストレートに書いてますので多少思い込み・勘違いが発生しているかも知れませんが、その辺りも汲んで頂いて思っている事の全体像を感じて貰えたら。いいな、って思います。

本稿の御意見・御感想ございましたら cloud417@rapid.ocn.ne.jp までお願いいたします。

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