Peak Magic MtG戦略記事・カジュアル・トーナメントレポート・マジック記事投稿サイト

Peak Magic - Magic: The Gathering Japanese Column Data Base マジック・ザ・ギャザリング MtG の戦略記事・カジュアル記事・トーナメントレポートなどマジックをネタに投稿して賞金をゲットしよう



90日間の冬 2 ~空飛ぶ非常識 マッドネスで戦う~

2003/06/08 18:08更新

90日間の冬 2 ~空飛ぶ非常識 マッドネスで戦う~

Written by 小堺透雄

皆さん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

と、月並みな挨拶が済むより早く各地では 2003 年のエクステンデッドが開幕となっておりまして、その気になる結果も続々と手元に届いてきています。

では、今回はちょっと巻き戻って PTQ ベネチア東京 2 次から、Finals、それからつい先日行われた PTQ 東京 3 次とお話を進めていくことにしましょう。

圧倒的な「対マルカ用最終兵器」

エクステンデッドの“青緑マッドネス”を語るにあたって、まずタイトルにもなっているキーワード抜きには始まりません。

12 月中までのメタゲームにおいて、その安定性から一番人気を誇っていた“マルカ・デス(ザ・ロック)”。

これに対して、序盤からの圧倒的な展開力と《花の壁/Wall of Blossoms》をあざ笑う《不可思議/Wonder》の存在、《破滅的な行為/Pernicious Deed》がなかなか届かない《尊大なワーム/Arrogant Wurm》に加えてピンポイントでのカウンター呪文を標準装備した“青緑マッドネス”は「マルカ喰い」としての存在意義を東京の 2 週間の PTQ を席巻したことで確かなものとし、Finals、そして年明け以降の戦いに向けて環境のシャッフルを迫りました。

つまり、2002 年中の“青緑マッドネス”は同キャラ対戦と“マルカ・デス”との対戦に比重を置いた構成で戦えたということにつながります。私が PTQ ベネチア東京 2 次で使用したマッドネスも、その要素を含んだ構成を取っていました。

U/G Madness / PTQベネチア 東京2次 Best8
 4  日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla
 4  野生の雑種犬/Wild Mongrel
 3  アクアミーバ/Aquamoeba
 4  尊大なワーム/Arrogant Wurm
 2  不可思議/Wonder

17 Creatures 4 入念な研究/Careful Study 2 生ける願い/Living Wish 4 大あわての捜索/Frantic Search 4 堂々巡り/Circular Logic 2 急流/Rushing River 2 綿密な分析/Deep Analysis 3 ワームの咆哮/Roar of the Wurm
21 Spells 10 島/Island 8 森/Forest 4 ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast
22 Land 60 Total Cards
 4  水没/Submerge
 2  帰化/Naturalize
 2  スランの鋳造所/Thran Foundry
 2  金粉のドレイク/Gilded Drake
 1  森を護る者/Sylvan Safekeeper
 1  ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan
 1  スパイクの織り手/Spike Weaver
 1  マスティコア/Masticore
 1  不可思議/Wonder

15 Sideboard Cards

同キャラ対戦と対マルカを意識するということは、つまり「いかに手早く共鳴するか」という一点に集中するということです。

もっと言えば、いかにして「3ターン目の《尊大なワーム》」に持って行くかということにつながってきます。そのための《大あわての捜索/Frantic Search》 4 枚体制であり、よりビートダウンな構成にするための《アクアミーバ/Aquamoeba》であり、サイド後の同キャラの「《水没/Submerge》ゲー」とマルカに入り始めた《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》に対しての《森を護る者/Sylvan Safekeeper》であったわけです。

しかし、この構成は間も無くメタゲームで通用しなくなる事実を通告されてしまったのです。

The Finals 2002 がマッドネスに課した試練

Finals 本戦 2 日目のエクステンデッド。私は会場で観戦しておりまして、トッププレイヤー達の選択したデッキやプレイングを年明け以降の参考にしようと目を凝らしていました。

そこで目にしたのは、東西のデッキビルダー浅原晃氏と八朔人平氏のデザインによる、完成度の高い 2 つの“サイカトグ”でした。

その強さと安定感を目の当たりにした私は、デッキの方向性を大きく変更しなければならなくなりました。と、いうのも。東京 2 次の結果と大阪予選の結果から私のマッドネスは“タッチ赤”になっており、より同系に対しての耐性を上げるというアプローチに進んでいたからです。

実際、後はマナバランスの調整を残すのみという状態になっており、このまま 2003 年の開幕は“赤マッドネス”で戦うつもりでいました。

Sample Deck - UGr Madness
 3  日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla
 4  野生の雑種犬/Wild Mongrel
 3  アクアミーバ/Aquamoeba
 2  不可思議/Wonder
 3  火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu
 4  尊大なワーム/Arrogant Wurm

19 Creatures 2 入念な研究/Careful Study 4 火+氷/Fire/Ice 4 堂々巡り/Circular Logic 4 大あわての捜索/Frantic Search 1 直観/Intuition 3 ワームの咆哮/Roar of the Wurm
18 Spells 9 島/Island 4 森/Forest 1 山/Mountain 4 ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast 3 樹木茂る山麓/Wooded Foothills 1 カープルーザンの森/Karplusan Forest 1 モスファイアの谷/Mossfire Valley
23 Land 60 Total Cards
 4  水没/Submerge
 3  渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
 3  金粉のドレイク/Gilded Drake
 2  帰化/Naturalize
 2  貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth
 1  火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu

15 Sideboard Cards

「年明け以降、サイカトグは大流行する」

そう判断した私は早速、事故率が高くダメージランドからのダメージに苦しんでいた“赤マッドネス”を切り捨てて、対サイカトグにシフトした“青緑マッドネス”を構築し直すことに決めました。SBJ の更新(結局更新はされませんでしたが)の翌日が PTQ 東京 3 次だったことから、大慌てでサイカトグに勝てる青緑の構築に頭を捻ることになったわけです。

サイカトグをやっつけろ

とりあえず、赤タッチを切る理由付けから考え直しました。

まず《火炎舌のカヴー》が効く相手を想定した所、同系以外ではほぼ活躍の場が無いと判断し、その分の仕事はサイドボードに《不実/Treachery》を投入して青いカードで対応していくことにしました。

次に《火+氷/Fire/Ice》。エクステンデッドの青緑では、使っていくうちにこの優良カードですらテンポを崩している事実に気付かれた方も多いかと思います。サイカトグに勝つには、テンパイ(に、近い形)を固めるカード。つまりカウンターが必要になると考え、《火+氷》にも泣く泣く御退場願って純正青緑への足場を作りました。

そして、前回のバージョンではデッキの根幹を担っていた《大あわての捜索》。このカードの投入のために犠牲になっていたカードは《目くらまし/Daze》でした。マナを潤沢に揃えられる“マルカ・デス”に対して効きが悪かったというのがその理由だったのですが、その“マルカ・デス”は Finals においても完全な勝ち組になれなかったことで、メインで対策を考えることを諦めました。

つまり、「マルカは減る」と読んだわけです。まぁ飛べば何とかなりますし。

もう一つ《大あわての捜索》を切る要因となったのは、サイカトグの増加による《魔力の乱れ/Force Spike》の増加でした。《大あわての捜索》は奇襲効果が高い反面、3 ターン目のこのスペルに依存し過ぎると《魔力の乱れ》がバッチリ突き刺さってその後の展開に大きく影響が出てしまうため、素直に共鳴者の数とカウンターを増やしました。

その結果デッキには《目くらまし》が搭載され、序盤の展開維持を最優先事項に。

共鳴者をビートダウン寄りの《アクアミーバ》からアドヴァンテージを取れる《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》に変更し、再び《綿密な分析》を投入して息切れ防止を意識した青緑を構築し直しました。

その反面やはり同キャラには弱くなってしまっていますが、サイドボードで対処することで自分もデッキも納得させることにしました。

そして迎えた PTQ ベネチア東京 3 次

結果から言うとこの読みは正解でした。しかし、それでもサイカトグに対しては依然として不利という状況が続いています。メインだけでなくサイドボードでも充分な回答を用意しないことには、この先のシーズンを戦い抜いていけるかどうか。微妙なラインではあります。

候補としては、《ラッシュウッドの使節/Rushwood Legate》《スクラーグノス/Scragnoth》などでしょうか。まだまだ探せばいろんなカードが出てきそうです。

では、最後に。私が PTQ ベネチア東京 3 次で使用したレシピを紹介して締めにしたいと思います。

細かいレポートは割愛させて頂きますが、勝敗の内訳は

  • 1 回戦:マルカ ×○○
  • 2 回戦:サイクリング ×○△
  • 3 回戦:カウンター UG ×○○
  • 4 回戦:サイカトグ ○×○
  • 5 回戦:4C ジャンク ○××
  • 6 回戦:サイカトグ ○○
  • 準々決勝:アグロウォーター ××

でした。また環境に合わせてデッキをいじらないといけませんが、今回の記事が方向性を模索している同じ青緑プレイヤーの方々の参考になれば幸いです。

それでは、また次回に。

U/G Madness / PTQベネチア 東京3次 Best8
 3  日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla
 4  マーフォークの物あさり/Merfolk Looter
 4  野生の雑種犬/Wild Mongrel
 2  波止場の用心棒/Waterfront Bouncer
 2  不可思議/Wonder
 4  尊大なワーム/Arrogant Wurm

19 Creatures 3 入念な研究/Careful Study 3 目くらまし/Daze 4 堂々巡り/Circular Logic 2 大あわての捜索/Frantic Search 1 直観/Intuition 1 急流/Rushing River 2 綿密な分析/Deep Analysis 3 ワームの咆哮/Roar of the Wurm
19 Spells 10 島/Island 8 森/Forest 4 ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast
22 Land 60 Total Cards
 3  水没/Submerge
 2  帰化/Naturalize
 2  天啓の光/Ray of Revelation
 2  金粉のドレイク/Gilded Drake
 2  貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth
 2  不自然な淘汰/Unnatural Selection
 2  不実/Treachery

15 Sideboard Cards

Tags: Strategy
■この記事はいかがでしたか?■
該当するものをいくつでも選んで送信ボタンを押してください
管理人に送信されます

役に立った 面白かった 興味深かった 分かりやすかった つまらなかった 難解だった 特にない


Wizards of the Coast, Magic: The Gathering, Magic, Limited Edition, Unlimited Edition, Revised Edition, Fourth Edition, Fifth Edition, Classic, Seventh Edition, Core Set, Arabian Nights, Antiquities, The Dark, Legends, Fallen Empires, Ice Age, Chronicles, Homelands, Alliances, Mirage, Visions, Weatherlight, Tempest, Stronghold, Exodus, The Rath Cycle, Urza's Saga, Urza's Legacy, Urza's Destiny, Mercadian Masques, Nemesis, Prophecy, Invasion, Planeshift, Apocalypse, Odessay, Torment, Judgment, Onslaught, Legions, Scourge, Mirrodin, Darksteel, Fifth Dawn, Champions of Kamigawa, Betrayers of Kamigawa, Saviors of Kamigawa, Unglued, Unhinged, Portal, Portal Second Age, Portal Three Kingdoms, Vanguard, Anthologies, Battle Royale, Arena, DCI, Dominia, Gen Con, Magic: The Gathering Pro Tour, Oracle, Deckmaster, Garfield Games, and all logo and card illustlation and the tap symbol and the mana symbols are registed trademarks of Wizards of the Coast, Inc.