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PTヒューストンレポート 後編

2003/06/06 03:47更新

PTヒューストンレポート 後編

Written by 石田 格

ずいぶんと間の空いたレポートとなってしまいまったく面目次第もございません。期待してた皆さんに心よりお詫び申し上げます。

開始前

さて、新環境エクステンドの始まりはいつもプロツアーからなのですが、この時期のイベントラッシュのおかげで調整時間がまったく足りていなかったのはいろんなところで書いてるとおりでした。それでも何か面白いデッキをと考えたのが《直観/Intuition》を使ってなにかデッキが組めないものか?ということでした。

無い時間をフル活用して調整した結果この時点で出した結論は、「カードだけはイッパイ引ける」=《サイカトグ/Psychatog》が強い というなんのひねりも無いアイデアだったのですが、そこに無理やり《死体のダンス/Corpse Dance》だの《シャドーの裂け目/Shadow Rift》だのと言った珍アイデアを盛り込んで「エクステンド版サイカトグ」が完成したのです。

Psychatog - Ishida Itaru / 2002 Pro Tour Houston *18th*
 3  サイカトグ/Psychatog

3 Creatures 4 サファイアの大メダル/Sapphire Medallion 4 対抗呪文/Counterspell 2 無効/Annul 2 妨害/Thwart 1 撃退/Foil 4 狡猾な願い/Cunning Wish 4 蓄積した知識/Accumulated Knowledge 3 嘘か真か/Fact or Fiction 3 直観/Intuition 2 綿密な分析/Deep Analysis 3 悪魔の布告/Diabolic Edict 2 不実/Treachery
34 Spells 13 島/Island 2 沼/Swamp 4 地底の大河/Underground River 4 汚染された三角州/Polluted Delta
23 Land 60 Total Cards
 1  誤った指図/Misdirection
 1  基本に帰れ/Back to Basics
 1  直観/Intuition
 1  天才のひらめき/Stroke of Genius
 1  転覆/Capsize
 1  再建/Rebuild
 1  シャドーの裂け目/Shadow Rift
 1  死体のダンス/Corpse Dance
 1  吸血の教示者/Vampiric Tutor
 1  悪魔の布告/Diabolic Edict
 2  火薬樽/Powder Keg
 3  強迫/Duress

15 Sideboard Cards

ちなみに私も含めてみんなファンデッキだと思っていました。

Round 1: Aniol Alcaraz - The Rock

一戦目

ダイスロールに勝って先手 1 ターン目を取り、とりあえず《島/Island》を置いてエンドすると相手は《森/Forest》から《極楽鳥/Birds of Paradise》を召喚してターンエンド。

手札には《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》があるものの Aluren だと即死もありうるので《島》を二つ立ててとりあえず《対抗呪文/Counterspell》待ち。ところが次ターンの相手の行動は《樹上の村/Treetop Village》を置いてエンドと言う典型的 The Rock パターン。

《サファイアの大メダル》追いときゃよかったなーなどと思いつつ、いまさら置くのもあれなので何にもしないで《島》を置いてエンド。返しのターンに相手が《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》を召喚して来たのでこれを《対抗呪文》でカウンター。

やっと 4 マナ揃ったところで《サファイアの大メダル》を置いてターンエンド。相手が無警戒に《魂売り/Spiritmonger》を召喚したので、これを《不実/Treachery》しながら《サイカトグ》を出して一気に主導権を握ってそのまま押し切る。

二戦目

前半は《強迫/Duress》されたり《対抗呪文》したりと、まったりと消耗戦な展開。相手もやけくそのように手札破壊を連発してくるんですが、倍以上の速度でカードを引いているので全く関係無し。

《樹上の村》でアタックした後に《破滅的な行為/Pernicious Deed》を置いてマナがタップアウトしたので、今回の必殺奥義《狡猾な願い/Cunning Wish》からの《死体のダンス》が見事に決まって勝利。

2-0 WIN

Round 2: Patrick Sullivan - The Rock

一戦目

《沼/Swamp》《強迫》と相変わらず Aluren なんだか The Rock なんだか判別不能な展開……と思ったらあっさり《不実》を抜かれ The Rock な事が判明。さっそくノーガードで《サファイアの大メダル》《サイカトグ》と展開して、相手がクリーチャーやら《破滅的な行為》を出している間にドロー呪文を連発していると、相手が《破滅的な行為》を起動して攻勢に出てきたので、すきありとばかりに《サイカトグ》が踊って終了。

二戦目

あいかわらず前半戦は大量投入された手札破壊とドロー呪文の応酬。しかしさすがに後手の分まったく巻き返す余裕がなく、ダメ元で《狡猾な願い》連打からの《死体のダンス》《シャドーの裂け目》で手札と墓地を全て使ったバンザイアタックを敢行するものの、もちろん《悪魔の布告/Diabolic Edict》で死亡。

三戦目

この時点で残り時間は 10 分、Psychatog 対 The Rock では試合が終る可能性は限りなくゼロに近く、お互い物凄い速さでプレイを開始。

相手は手札捨ててる暇があったらクリーチャーを呼び、こっちはカウンターしてる暇があったらカードを引くというまさにノーガードな応酬の末、ぎりぎりで《サイカトグ》のダメージが致死量に達し《シャドーの裂け目》からのアタックでなんとか試合時間終了前に勝利。

2-1 WIN

Round 3: Ken Krouner - The Rock (→SBJ Coverage / SB Coverage

一戦目

一戦目は相手がマナをフルタップしたところでサイカが踊って 40 点近いダメージが入って終了。フューチャーマッチで決まったのでちょっと気分が良かったり。

しかし……。

二戦目

初手は《直観》《狡猾な願い》《対抗呪文》土地× 4 というまあまあな手札なのでスタート。1 ターン目に《強迫》《対抗呪文》を落とされたあと、引いてきたカードは《直観》。この時点で何か嫌な予感が……。

もちろん次のターンに予感は的中して《陰謀団式療法/Cabal Therapy》《直観》を指定され 2 枚とも墓地へまっしぐら。さらに次のドローは《狡猾な願い》。なんかもう漫才のネタのように召喚した《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》を生贄に捧げるという実に効率のいい方法で《陰謀団式療法》をフラッシュバックされて、みごと 3 ターン目にして手札は土地だけになりましたとさ、チャンチャン。

三戦目

二戦目と同じ……。

1-2 LOSE

Round 4: Jose Capdevila - Aluren

一戦目?

相変わらず相手はセット《森》からの《極楽鳥》とデッキが読みにくいスタート。手札に《対抗呪文》が無いので無駄なブラフを張る必要も無いから、素直に《サファイアの大メダル》を張ってターンを返すと相手は《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》を召喚……ん?《ワイアウッドの野人》?…… Aluren?

そういうわけで 2-0 WIN!

2-0 WIN

Round 5: Markus Joebstl - U/B Reanimator

一戦目

相手の始めの行動はセット《沼》《強迫》といつもどおりデッキがわかりにくいスタート……なんですが、手札を見られている以上ブラフ張ってもしょうがないので 2 ターン目は素直に《サファイアの大メダル》を置いてエンド。返しのターンで相手に《納墓/Entomb》から《再活性/Reanimate》《マローの魔術師ムルタニ/Multani, Maro-Sorcerer》を釣られる。

旧環境ならいざ知らず、今となっては化石のようなカードだけにあっさり《サイカトグ》で止まっていて心なしか相手も寂しそう。第一波さえ凌いでしまえばリアニメイト相手に負けるはずも無く。《悪魔の布告》《マローの魔術師ムルタニ》をどかしてサイカパンチで勝利。

二戦目

まず相手がダブルマリガン。その後《入念な研究/Careful Study》 3 連打を経た《死体発掘/Exhume》(この時点で手札はゼロ、しかも墓地にあるのは《マローの魔術師ムルタニ》)を《対抗呪文》したところ相手が投了……。

2-0 WIN

Round 6: Frederic Courtois - U/B Reanimator

一戦目

座った相手がよくルエル兄弟と一緒にいる人だったので、必然的に青黒のリアニメイトだと勝手に予測する(ヒューストンでは兄弟揃って青黒のリアニメイトを使っていたため)。

とりあえずこの対決においてもっとも重要なダイスロールに勝って先攻スタート。《島》を置いた返しに《入念な研究》《のたうつウンパス/Thrashing Wumpus》を墓地に送られるものの、後続の《納墓》をカウンターして時間稼ぎをしていると、仕方なく相手も《再活性》《のたうつウンパス》を釣ってくる。

その後はしばらく《悪魔の布告》とリアニメイトスペルを交互に打ち合ったあと、相手のライフが一桁になった所で《サイカトグ》が降臨して勝利。

二戦目

初手はランド 3 枚と《対抗呪文》やドロースペルが数枚という先手ならいかない理由も無い手札なのですが、この対決での後手は正直ただの 1 マナカードゲーなので、《強迫》が無く相手がマリガンを悩むそぶりも無かったので却下。

マリガンした後は《強迫》《悪魔の布告》× 2 《直観》ランド× 2 というまさに対リアニメイトスペシャルといった感じの手札に化けたため余裕で発進。

さっそく《強迫》打つとスタックで《納墓》を撃たれて《土喰い巨獣/Petradon》を墓地に送られる。とりあえず《吸血の教示者/Vampiric Tutor》を抜いてひとまずセーフ。

その後 2 回ほど《再活性》で墓地から帰ってるものの、容赦無く《悪魔の布告》してライフが尽きた所で《死体のダンス》《サイカトグ》を拾ってゲームセット。

2-0 WIN

Round 7: Victor Galimbertti - Psychatog

一戦目

この時点で 5-1 といつになく好調なのが気になりますが、何はともあれ二日目には進出確定です。とりあえずあとは貯金を作れるか否かってところです。

Corpse Dance

《島》《島》という今回のトーナメントで初めてとなる《沼》以外のセットランドから試合が始まって、お互い《汚染された三角州/Polluted Delta》が見えたあたりで同キャラな事に気付く。

お互いたまに《嘘か真か/Fact or Fiction》を撃ったりして微妙に牽制しあうが、あいかわらず土地が並ぶだけ。残りライブラリーが半分くらいになったあたりで、墓地に 4 枚くらい《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》がある状態での《蓄積した知識》の打ち合いが相手のターンにスタート(スタックで《蓄積した知識》撃ったりカウンターしたりするわけです)。これによっていくらかマナが寝るわけなんですが、手に《妨害/Thwart》がある以上、まあ《激動/Upheaval》が通るか通らないかといった感じでサイカまでは繋がらないだろうと思っていたところ、相手がおもむろに《狡猾な願い》をキャスト。(ま、まさか……)と思っていると案の定撃たれるのは《死体のダンス》。とりあえずがんばって《悪魔の布告》やらカウンターやらを行ってみますがぎりぎりカウンターしきられて負け。

二戦目

このマッチはやる事が変わらないのか一戦目と全く同じ展開のあと、今度は《妨害》《撃退/Foil》と抱えていたこっちが勝利。この時点で残り 5 分。

三戦目

終るわきゃありませんわな。

1-1-1 Draw

Round 8: Robert Dougherty - Mono Black Reanimator

一戦目

忘れもしない PT 大阪の第 8 ラウンドも相手は YMG の御大ドハティーでした。大阪の時は 0-2 でぼこぼこに負けたので、なんとかリベンジと行きたいところなんですが……。

デッキは前日に尋が当たっていたので黒単のリアニメイトとわかっているんですが、わかっていてもしょせん先手ゲーなんですよね。

ダイスロールにものの見事に負けて《強迫》《陰謀団式療法》で手札をがたがたにされたあと《土喰い巨獣》を釣られて敗北。

二戦目

サイドから除去をフル投入しての二戦目は、鬼のように《悪魔の布告》を引いて《ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator》を三度にわたり除去したあと、再度舞い戻ってきたところを《不実》してそのままフィニッシュ。

三戦目

そして再度悪夢の後攻。

第一ターン:《沼》《強迫》

第二ターン:《裏切り者の都/City of Traitors》《ファイレクシアの抹殺者》

以後ドカッ、バキッ、ボコッ、グシャッ。

終了。

1-2 LOSE

Round 9: Brett Shears - Mono Black Reanimator

一戦目

PT 大阪と全く同じ展開にあの時の悪夢が脳裏をかすめますが(PT 大阪の時は 6-1 からドハティーに負けて、その後 4 連敗ほどして賞金圏外行きという凄惨な結果でした)、今回は一本は取ったので進歩してるはずと自分を元気付けたりしていると、またしても相手は黒単リアニメイト。

はっきり言ってこの対決心臓に悪すぎます。こっちの預かり知らぬところで死ぬか生きるかが決定しているあたりちょっと悲しすぎます。まあしかし逆を言えば勝手に勝っちゃう事もあるわけで、マリガンのあとに《沼》一枚で土地がストップした相手は寂しげに「GO」しか言わず、4 ターン目に《嘘か真か/Fact or Fiction》を打ったあたりで投了。

二戦目

初手にある 2 枚の《悪魔の布告》を見てニヤニヤしていると、普通に 3 ターン目に《冥界のスピリット/Nether Spirit》を呼ばれて腰が抜けそうになったあと、《陰謀団式療法》の往復びんたで《対抗呪文》《妨害》を抜かれて《新緑の魔力/Verdant Force》を釣られてしまい大ピンチ。

唯一残っていた《嘘か真か/Fact or Fiction》を釣られるのにスタックで撃つとなんと《不実》を発見! 秒で《新緑の魔力》を奪取してさすがに勝っただろうと思っていると、相手はおもむろに 6 マナをタップして《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful》を召喚。もちろんカウンターなんて持ってないのでどうしようもなく、気分はまさに「Come'on Top Deck!」……結果は《狡猾な願い》! これによりマナきっかりで《戦慄をなす者ヴィザラ》《転覆/Capsize》したあと、増えつづける苗木トークンパワーで《新緑の魔力》《戦慄をなす者ヴィザラ》で殺される前にぎりぎり削りきって勝利。

2-0 WIN

Round 10: Dirk Baberowski - U/B Reanimator (→SBJ Coverage

一戦目

相手は大阪でのマスターズ決勝で対戦した「フェニックス・ファウンデーション」のメンバーであるディルク・バベロウスキ。私にとっては因縁の試合というわけです。

ドイツ勢は総じて青黒リアニメイトを選択しているので、ディルクのデッキももちろんリアニメイトです。と、いう事はやはりダイスロールにこそ勝負の命運がかかっていると言っても過言ではないわけで、さっそく天下分け目の関が原なのですが……ダイス目は 1 と 6 という天と地の差であっさり敗北。さらには試合でも《強迫》《納墓》《再活性》で 2 ターン目に《新緑の魔力》が出現してしまいあっさり敗北。

二戦目

相変わらず先手だと対応が間に合うので即死が無く、手札を捨てられたりリアニメイト呪文をカウンターしたりと序盤から中盤にかけて比較的まったりした展開に。しかしディルク側も普通に召喚した《不可思議/Wonder》やカウンターし損ねた《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》といったクリーチャーを並べて少しずつですがライフを削ってきます。

ライフが一桁になったあたりで引き当てた《直観》からの《蓄積した知識》《サイカトグ》を引き当て、なんとか場を膠着させてホッと一息。その後《不実》をトップデッキして勝負あり。

三戦目

結局ダイスロールに負けた以上この悪夢の瞬間はやってきてしまうわけで、こっちとしては即死がない事を祈る事しかできません。

まあ結論から言えば毎回毎回そう都合よく死ぬわきゃ無いですよね。

ディルクがマリガンして出遅れたところにトップデッキした《対抗呪文》(その前のターンに《陰謀団式療法》で手札は見られている)で《納墓》をカウンターした事により、ディルクは完全にガス欠状態。あとは順調にドロースペルを重ねて《不実》だの《サイカトグ》だのを出して圧殺。

2-1 WIN

Round 11: Jeroen Remie - The Rock

一戦目

相手のレミエには目下の所3連敗中(全部土地事故)と人的相性は最悪なのですが、幸いにもデッキは The Rock だとわかっているので事故さえしなければ分がいい対戦のはず……はずなんですが事故りました……。

二戦目

毎回ですがレミエと当たると土地が来ません。どうにか《サイカトグ》が出る頃には《起源/Genesis》《魂売り》が場に降臨していてもう何がしたいやらといった感じ。もちろん余裕で圧敗。

0-2 LOSE

Round 12: Endre H Skjetne - Psychatog

一戦目

前半はお互い《島》を置き合うまったりとした展開。

しかし相手のドローエンジンは《直観》《蓄積した知識》に頼り切っているので同じ《蓄積した知識》エンジンを持つサイカ対決ではどうしても動きが鈍くなってしまいます。逆にこちら側は《綿密な分析/Deep Analysis》《嘘か真か/Fact or Fiction》といったカードが多く投入されているので、まさにやりたい放題。またたく間に土地と《サファイアの大メダル》が並び手数で相手を圧倒したあと、《妨害》× 2 と《撃退》に何枚かの《対抗呪文》が揃ったところでサイカダンスを決めて勝利。

二戦目

3 ターン目に相手がした事は土地をおかずに《渦まく知識/Brainstorm》を使ってそのまま「GO」。数ターン後にサイカが踊って終了。

2-0 WIN

Round 13: Ricardo Duarte - Sligh

一戦目

珍しくダイスロールに勝って先手を取ったところ初手は《サイカトグ》× 2 《蓄積した知識》《サファイアの大メダル》土地× 3 という The Rock にもリアニメイトにもサイカにも勝てない手札、まあマリガンでしょう。

Jackal Pup

マリガンした後は《対抗呪文》《蓄積した知識》《直観》《悪魔の布告》土地× 2 というまずまず及第点な手札に変化。もちろんスタートして《島》を置いた返しにやられた事はセット《山/Mountain》《ジャッカルの仔/Jackal Pup》……!!《ジャッカルの仔》!?、なんとここに来て当たったのは周りにうようよいる The Rock でもリアニメイトでもサイカでもないスライだったのです……。

最初の手札にあった《サイカトグ》がいればかなり楽になったはずなのですが、いまさら後悔してもどうしようもなく、持っていた《直観》はとっとと《サイカトグ》を持ってくる羽目に。

これによりクリーチャーのアタックはシャットアウトできましたが《無謀なる突進/Reckless Charge》のおかげでライフはすでに 10 まで落ち込んでいて《ショック/Shock》一発でも通せば場にある 2 枚の《蛮族のリング/Barbarian Ring》で即焼き殺されそうな雰囲気です。

ただ《蛮族のリング》と数枚のサーチランドにより相手のライフも 14 と《サイカトグ》の致死圏内に入りつつあるので、どちらかが火力なりドロースペルなりを引けば勝負が付くという、まさにトップデッキ次第と言う緊迫した状態に。

ここで《嘘か真か/Fact or Fiction》を引いた私はおもむろに《サイカトグ》でアタック。相手の場に立っていたのは《ジャッカルの仔》だけだったので相手は泣く泣くスルー。もちろん《嘘か真か/Fact or Fiction》を打って《サイカトグ》が大きくなって勝利。

二戦目

ただでさえ《強迫》しか使っていないサイドボードですが、今回は一味違い《火薬樽/Powder Keg》が入ります。もう少しで《狡猾な願い》専用になってしまうところでしたがこれにて無事全部使う事ができました(パチパチパチ)。

さて二戦目は相手が先攻という事もあって序盤から軽快にライフが減っていきます。

1ターン目:《ジャッカルの仔》

2ターン目:《モグの狂信者/Mogg Fanatic》《無謀なる突進》

3ターン目:《無謀なる突進》フラッシュバック

と、まあこんな感じでなんとか 2 ターン目に《悪魔の布告》を打って《モグの狂信者》を除去したりしますが《サイカトグ》を出す頃にはライフも 8 まで減ってしまい動くに動けない状況に。

次の 4 ターン目にはとりあえずマナが寝てるすきにと《ジャッカルの仔》をサクリファイスして《命知らず/Reckless Abandon》を打たれてライフはたったの 4。ただこのターンは《ゴブリンの士官候補生/Goblin Cadets》が出てきただけなところを見ると、とりあえず手札のカードは吐き尽くした模様。

なんとか場は膠着したものの、これ以後の相手のスペルはほぼ全てマストカウンターなので、手っ取り早くカードを補充するためにも《直観》《狡猾な願い》が欲しいところなのですが、引くのは《吸血の教示者》《汚染された三角州》といった微妙な物ばかり。相手のライフはサーチランドの起動以外に減ってはいないのでまだ 18 とぴんぴんしているので《サイカトグ》で殴っても当分死にそうもありません。

そろそろ《吸血の教示者》《直観》でも持って来ようかと真剣に考え始めながら意を決してドローすると、引いたのは《誤った指図/Misdirection》

とりあえず保険1と手に入れてほっとするも、あいかわらず相手のライフを削りきるにはまだまだ遠く正直困っていると、おもむろに相手が《命知らず》をキャスト。これ幸いに《誤った指図》で相手に跳ね返すとちょうど《吸血の教示者》からの《直観》《蓄積した知識》で削りきれるライフになったので即実行。無事成功して勝利。

2-0 WIN

Round 14: Markus Bell - U/B Reanimator

さて、ここまでの成績は 9-3-1 と次の試合に勝てばベスト 8 に行けるか行けないかといったところ。OPP もそれなりに高く、まあやるだけやってみるかと席についたところ、対戦相手から ID の申し込みが。

はは、ご冗談をなんて思って断ろうとすると、物凄い真剣さでいかに自分がシカゴに行きたいかを訴えられる。正直そんなこと言われてもこっちに何の関係があるのかまったく持って謎ですし、第一負けてもトップ 32 には残れるはずなのでその旨を伝えると、うまく伝わっていないのかシステムを理解していないのか良く分かりませんが泣きそうな顔で懇願されます。

ここまで言われるとなんだか自分が悪者のような気がして来たので、とりあえずスタンディングを見に行くことに。スタンディングの紙を見に行くとちょうど私の上で赤線が引かれています。近くにいたハンフリーに「ダメかなあ?」と聞くと「ダメダメ」と首を振られたのでまあ納得。

ここら辺は日本では不思議がられていましたが、最近のプロツアーでは OPP が低かったりトップ 8 の目が無かったりすると相手に勝ちを譲ったりする風景も良く見られるので、「どこそこが引き分けたら」だとか「A が下と当たって負けたら」とかはほとんど発生しないのです。ここら辺を踏まえての上記の問答だったわけですが、すげなくダメと帰ってきたのであとは ID するかしないかだけです。

冷静に結果を予測すると、負ければ 24 位近辺でもし 25 位以下ならプロポイントは 6 点に、勝てば 10 位近辺でプロポイントは 8 点。もし ID をすれば 16 ~ 18 位といったところで、もし 16 位なら労せずプロポイントは 8 点貰えるし、そうでなかったとしても 7 点は確実に手に入るのでプロポイント的にはまあアリな選択です。

賞金もちょうど勝った時と負けた時の中間くらいの額が手に入るし、今回のデッキを考えると欲をかけるような状況でないのでこの ID を受ける事に決めて席に戻りました。

0-0-3 ID

戦い終わって

Psychatog

今回の PT ヒューストンで何が驚いたかといえば、ファンデッキだと思っていた《サイカトグ》をかなりの数のプレイヤーが選択していたのは本当に驚きました。ヒューストン前に作ったデッキの中では確かに一番強かったのですが「今更《サイカトグ》かよ」と思っていたのもまた事実で、長い間限定構築をやっていたせいかこのクリーチャーが環境次第で弱くも強くなるという事をすっかり忘れていました。

いやはや先入観とは恐ろしいもんです。

まあそんなわけで最終成績は 9-3-2 の 18 位と、デッキがいい加減な割に結構良い成績で PT ヒューストンは終了しました。デッキ的にはかなり方向を間違えていましたがそれが良かった時もあったのでまあ良しとしましょう。

俺的スペシャルの《死体のダンス》《シャドーの裂け目》も十分役に立ったし、何より使ってて面白かったので個人的には大満足なトーナメントでした。やっぱマジックは構築ですね(しみじみ)。

こんな所で私の PT ヒューストンレポートは終了です。雑な文章のくせに長々とお付き合いさせてしまい申し訳ない限りですが、またどこかでお会いできるように祈りつつ。

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