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リミテッド・脱初心者講座 第8回「レギオン・注目カード~テンポの観点から~」

2003/05/31 02:22更新

リミテッド・脱初心者講座 第8回「レギオン・注目カード~テンポの観点から~」

Written by 吉川祐輔

オンスロート・ブロック第 2 弾となるエキスパンション、「レギオン」が発売になりました。皆様も既にプレイしている頃だと思います。

レギオンは史上初、クリーチャーカードのみで構成されているエキスパンションとなっています。その特徴をリミテッド的な観点から見たとき、展開の潤滑さ、すなわち「テンポ」がこれまで以上に重要となるであろうことが推測されます。

今回は、その推論の上での筆者的注目カードを挙げて解説してみたいと思います。ここでは、対象となるカードはコモンのみとします。

《スカークの匪賊/Skirk Marauder》

Skirk Marauder

《スカークの匪賊/Skirk Marauder》

クリーチャー ― ゴブリン (2/1)

変異 2 ManaRed Mana

スカークの匪賊が表向きになったとき、クリーチャー 1 体かプレイヤー 1 人を対象とする。スカークの匪賊はそれに 2 点のダメージを与える。

レギオンのプレビュー・カードとして早くからお目見えでしたね。

《スカークの猛士/Skirk Commando》の完全上位互換、と言っても差し支えない優秀な能力で、火力を失って弱体化が叫ばれる赤を支える力があります。

変異誘発型能力を持っているにしては軽い変異コストが魅力です。基本的には相手の変異の撃墜が主な任務になりそうですが、1 体で変異 2 体と相打ちが取れる所もポイントです。

もちろん、場合によっては 2 ターン目に表で出すことも考慮に入れておきましょう。

《スカークの先導/Skirk Outrider》

Skirk Outrider

《スカークの先導/Skirk Outrider》

クリーチャー ― ゴブリン (2/2)

スカークの先導は、あなたがビーストをコントロールしているかぎり、+2/+2 の修正を受けるとともにトランプルを持つ。

赤のゴブリンからもう一体。

パッと見て緑との組み合わせが意識されますが、私はこのクリーチャーは青いと考えます。

青の「霧衣」クリーチャー、及び《映像の造形者/Imagecrafter》と組み合わせることにより、より柔軟で安定した運用が望めるからです。これらのクリーチャーは軽く、一方ビーストは総じて重いのも理由です。

4/4 トランプルというサイズも赤青というアーキタイプ向きであり、《霧衣の壁/Mistform Wall》とともにデッキをさらに強固なものにする中堅クリーチャーであると言えます。

《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》

Embalmed Brawler

《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》

クリーチャー ― ゾンビ (2/2)

増幅 1

腐れざる喧嘩屋が攻撃かブロックに参加するたび、あなたは腐れざる喧嘩屋の上に置かれている +1/+1 カウンター 1 個につき 1 点のライフを失う。

現環境において、3 マナ圏は変異クリーチャーの戦いです。故に、3 マナ以下で 2/3 以上のサイズを持つクリーチャーは非常に優秀です。

このクリーチャーは、その条件を簡単に満たします。ゾンビ・カードが手札に 1 枚以上必要ですが、この種族は数も多く、集めやすいのでそう問題にはならないでしょう。最悪「増幅」できなくとも、3 マナ 2/2 という最低ラインをクリアしている点で他の「増幅」クリーチャーに勝ります。

デメリットのせいで敬遠されるかもしれませんが、《卑劣なアヌーリッド/Wretched Anurid》と違いそのペナルティは自分でコントロール可能です。もっと言ってしまえば、抑止力として場にあるだけで良いのです。

先日ドラフトをした際には、4 体ピックしたこのカードにより、失敗気味白黒デッキの薄い戦線を支えることができました。

ちなみに、現在のところ点数で見たマナコストが最も低い「増幅」クリーチャーでもあります。

《皮を剥ぐ者/Skinthinner》

Skinthinner

《皮を剥ぐ者/Skinthinner》

クリーチャー ― ゾンビ (2/1)

変異 3 ManaBlack ManaBlack Mana

皮を剥ぐ者が表向きになったとき、黒でないクリーチャー 1 体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。

通称「カワハギ」こと除去生物です。《闇への追放/Dark Banishing》能力が優秀なことは一目瞭然でしょう。

しかし、《スカークの匪賊》とは全く意味合いが違うと考えます。

基本的に、序盤、特に 3 ターン目に出すべきではないでしょう。相打ちを取るにはもったいないし、能力が本当に必要となる時はまだ先だからです。もちろん、3 ターン目の行動がこれしかない場合はこの限りではありません。

中終盤の余りマナで呼び、次のターン即起動できるくらいのマナソースの余裕があるときに使うと、その真価が発揮できるのではないでしょうか。《冥府の世話人/Infernal Caretaker》《残酷な蘇生/Cruel Revival》などの再利用手段との組み合わせで猛威を振るいそうです。

《ダールの奉納者/Daru Sanctifier》

Daru Sanctifier

《ダールの奉納者/Daru Sanctifier》

クリーチャー ― クレリック (1/4)

変異 1 ManaWhite Mana

ダールの奉納者が表向きになったとき、エンチャント 1 つを対象とし、それを破壊する。

ナイス壁。

軽い変異コスト、変異後の高いタフネスはどちらも序盤の守りに向きます。また、《ドラゴンの休息地/Dragon Roost》などのトークン製造系や《間に合わせの鎧/Improvised Armor》などのエンチャントが幅を利かせる世にあって、変異誘発型能力も評価できます。

自分の《平和な心/Pacifism》を割る羽目にだけはならないように気をつけましょう。

アンコモンですが、青の《詐欺の壁/Wall of Deceit》はこの上位互換とも言えます。

《熟達の刃の精鋭/Deftblade Elite》

Daru Sanctifier

《熟達の刃の精鋭/Deftblade Elite》

クリーチャー ― 兵士 (1/1)

挑発

1 ManaWhite Mana :このターン、熟達の刃の精鋭が与える戦闘ダメージと受ける戦闘ダメージを、すべて軽減して 0 にする。

ナイス相打ち要員。

《火花鍛冶/Sparksmith》《幸運を祈る者/Wellwisher》の先手を取れるのがポイントです。逆に先行されればそれまでですが、これらのシステム・クリーチャーへの対処ができる力を白が得ただけでも収穫とすべきでしょう。これを除去してくれれば万々歳です。

《ゴブリンの闘士/Goblin Grappler》も同様ですが、こちらは終盤でも大型ブロッカーを引き付けることで相手のブロックを撹乱でき、大型クリーチャーに対する壁としても機能する分(マナは必要ですが)、より優秀と言えるでしょう。

《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf》

Timberwatch Elf

《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf》

クリーチャー ― エルフ (1/2)

Tap :クリーチャー 1 体を対象とする。それはターン終了時まで +X/+X の修正を受ける。X は場に出ているエルフの総数に等しい。

あなたは《ナントゥーコの信奉者/Nantuko Disciple》を覚えていますか?

元来リミテッドにおいてはちょっとしたサイズ増強が有力でしたが、現環境は同一サイズのクリーチャー同士の戦闘が多く、この能力は計り知れない威力を持ちます。起動にマナがかからないのも大きなポイントです。一応ながら変異に単独で勝つこともできます。

それまでにピックしたエルフの数によらず、初手取り級のカードと見ます。

《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker》

Stonewood Invoker

《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker》

クリーチャー ― エルフ・ミュータント (2/2)

7 ManaGreen Mana :岩石樹の発動者は、ターン終了時まで +5/+5 の修正を受ける。

あなたは《栄光の探求者/Glory Seeker》を覚えていますか? ……冗談です。

これと《宝石の手の徘徊者/Gempalm Strider》、「レギオン」の緑には 2 マナ 2/2 が存在します。これ自体は至って自然なことですが、この環境に限ってみると重大な変化と言えます。もちろん、《エルフの戦士/Elvish Warrior》はいたにはいましたが、あちらは色拘束の関係上 2 ターン目に出ることが稀でした。これらのカードを得て、序盤のテンポに優れた緑は非常に脅威となるでしょう。それまで白の売りであった 2 マナ 2/2 はもはや専売特許ではないのです。

また、《発動者》能力により、終盤でも抑止力たり得るのも評価できます。

《残響の追跡者/Echo Tracer》

Echo Tracer

《残響の追跡者/Echo Tracer》

クリーチャー ― ウィザード (2/2)

変異 2 ManaBlue Mana

残響の追跡者が表向きになったとき、クリーチャー 1 体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。

待ちに待った青のコモンバウンスです。

やや重いきらいもありますが、こればかりはないものねだりをしても仕方がないでしょう。システムクリーチャーには結局無力なところもマイナスです。

しかしながら、能力の使用後、タフネス 2 のウィザードが残るあたりは魅力です。終盤では、自分をバウンスすることで万年ブロッカーとなることも可能でしょう。

青の特徴として、《背教/Backslide》を使うことにより、再利用も可能です。他の変異誘発型能力持ちも同様のテクニックが使えます。

《慧眼のエイヴン/Keeneye Aven》

Keeneye Aven

《慧眼のエイヴン/Keeneye Aven》

クリーチャー ― 鳥・兵士 (2/3)

飛行、サイクリング 2 Mana

昔は《ペンドレルのドレイク/Pendrell Drake》の名前で出ていましたね。

《疾風衣の侵略者/Gustcloak Harrier》《金切り声のノスリ/Screeching Buzzard》……現在、飛行クリーチャーは 2/2 が主力です。その中にあっての 2/3 は十分な中心戦力となり得るでしょう。ただし《上昇するエイヴン/Ascending Aven》と相打ちなのが残念ですが……。

前回説明したように、サイクリングとして使える点も魅力です。2 ターン目にすることがなく、かつ先の展開が約束されているか手札が思わしくない場合は、思いきってサイクリングしましょう。

Road to Yokohama

今週末の東京 1 次予選を皮切りに、全国でプロツアー・横浜の予選が開かれます。日本で行われる初めてのリミテッド・プロツアーとして、皆さんの関心も高いことと思います。また、3 月末には私の地元である京都でグランプリが開催されます。

今回の記事で書いた内容は、主にドラフトを想定しているため、予選のフォーマットであるシールドではまた違った判断基準があるものと思います。

正直なところ、私もこれからプレイしてみないと分からないところが多くありますが、その謎を解き明かしていくのがリミテッドの大きな楽しみでしょう。

皆さんも、プレイした中で気づいた点、反論等ありましたら是非お寄せ下さい。

また 2 週間後にお会いしましょう。

yossy54@lycos.jp

Tags: Strategy
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