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PTベニスTOP8:WGBコントロールができるまで

2003/05/25 03:32更新

PTベニスTOP8:WGBコントロールができるまで

Written by とどちゃま田中

現在夜中の 2:30。WoC のホームページで幾度となく更新ボタンをクリックしただろう。新しくなった画面には、鹿島の写真がクローズアップされていた。デッキ構想を立てて、一緒に調整した彼のベスト 8 進出が確定したのである。

デッキの構想から調整まで付き合った(といってもいいはず)自分にとってはかなりうれしい出来事である。前回のシカゴでは自分が 13 位という好成績を残したわけだが、今回鹿島はその成績を越した。しかも初出場。うれしい反面かなりくやしい(笑)

スタートライン

このコントロールは自分と、原田・笹沼が考えた 2 種のコントロールを元に、池田啓と鹿島がオリジナル要素を付け加えてできたものである。

Exalted Angel

自分は権利を持ちながら残念なことにべネチアへはいけないことが確定していたのだが、友人の鹿島や池田が参加するという事で調整には参加していた。自分が考えた環境は、ゴブリンとビーストとサイクリング。この 3 つのデッキに勝てるデッキをオリジナルで考えることが今回の目標であった。

とりあえずスタートは

という 2 点だった。そこででてきたカードは当然《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》であった。そこで自分は追加で《天使》を殺せるカード、《残酷な蘇生/Cruel Revival》入りの白黒コントロールを、原田たちはマナの安定を求めて白緑のコントロールを作成した。

WB Control
 4  ダールの奉納者/Daru Sanctifier
 4  賛美されし天使/Exalted Angel
 1  獅子面のタイタン、ジャレス/Jareth, Leonine Titan
 1  戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful
 4  アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator

14 Creatures 4 アクローマの復讐/Akroma's Vengeance 4 残酷な蘇生/Cruel Revival 3 平和な心/Pacifism 3 死の脈動/Death Pulse 4 燻し/Smother 3 新たな信仰/Renewed Faith
21 Spells 7 沼/Swamp 6 平地/Plains 4 やせた原野/Barren Moor 4 隔離されたステップ/Secluded Steppe 4 大闘技場/Grand Coliseum
25 Land 60 Total Cards

0 Sideboard Cards

そのデッキで一日調整した結果、白緑は除去数が、白黒はマナの加速が欲しいという、なんともお互いのテーマがそのままもう一方のデッキの足りない点であったことが判明した。当のベネチア参加組は、池田はサイクリングのさらなるパワーアップを求めて調整を続け、鹿島はエルフやらバイオリズムやらのデッキを作っては壊していた。

産み出された原石

次の調整日、池田と鹿島は自分と原田が作ったデッキの合いの子のようなデッキを持参した。それが今回鹿島が使用したデッキの原型だった。

 2  アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator
 4  星明かりの発動者/Starlight Invoker
 4  クローサの大牙獣/Krosan Tusker
 4  賛美されし天使/Exalted Angel
 2  悪辣な精霊シルヴォス/Silvos, Rogue Elemental
 1  怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath
 2  ダールの奉納者/Daru Sanctifier

19 Creatures 4 爆発的植生/Explosive Vegetation 3 残酷な蘇生/Cruel Revival 4 アクローマの復讐/Akroma's Vengeance
11 Spells 26 Land
26 Land 56 Total Cards

0 Sideboard Cards

ひとまずみんなで相手をして、色々なデッキとデュエルすることにした。まずゴブリンで相手をしたところ、《星明かりの発動者/Starlight Invoker》のウザさの前に屈することとなった。それ以外にも両天使は当然厳しいし、速攻《シルヴォス》も無理。なによりやつは《アクローマの復讐》で再生した。しかしゴブリンが 2 ターン目に《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》を出すのだけはどうにもならなかった。

Goblin Piledriver

次にサイクリングで戦ってみたところ、これは《アクローマの復讐》を引かれるかどうかで勝負が分かれる状況だった。この時点で原田の白緑には《ダールの奉納者/Daru Sanctifier》がはいっておらず、自分の白黒にしかこのカードが入っていなかったため、この WGB コントロールにも 2 枚しか入っていなかった。僕は原田に「4 枚搭載すればサイクリングは余裕だ」と言いつづけたため、それを横で聞いていた池田、鹿島にも枚数の増加を勧めた。結果はその通りサイクリングにはかなりの割合で勝てるようになった。

そうこうして出発前最後の集合調整。厳しいのはあいかわらずゴブリンであった。白黒では《燻し/Smother》《平和な心/Pacifism》《死の脈動/Death Pulse》《残酷な蘇生》《アクローマの復讐》と多彩な除去を採用していたため気にはならなかったのだが、緑を入れ《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》《爆発的植生/Explosive Vegetation》のスペースを考えた分除去の数が減り、あいかわらず 2 ターン目の《群衆追い》はどうにもならないという状況であった。

もうひとつの問題は、サイクリングビーストというデッキの存在であった。これはビーストを展開、またはサイクリングして《総帥の召集/Patriarch's Bidding》で再展開、もしくは《霊気の突進/AEther Charge》で即死させるというデッキである。このデッキが 10 マナそろえて《突進》はって《召集》、という流れで動かれると勝てないという状態だった。

サイドボードの調整

この結果を踏まえてサイドボードの調整がもすすめられた。

ゴブリンに対抗するために鹿島が考えたのは、《ただれたゴブリン/Festering Goblin》《蔓延/Infest》であった。鹿島はこのとき《蔓延》をメインにとり、《ただれたゴブリン》をサイドボードとしていた。しかし相手の《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》一枚で効きが鈍くなるという指摘をし、メインで《群集追い》を殺せる《燻し》を、サイドで《蔓延》という形をとることを提案した。

またサイクルビーストには《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》で勝つしかない、と以前から言っていたのだが、鹿島はこの日でそれが身にしみたようであった。「このカードがないと勝てない」としきりに言っていた。

Withered Wretch

そしてこの日の終わり頃、自分は鹿島とほぼ二人でこのデッキについて話をした。彼に勧めたことは、

  1. 《星明かりの発動者》の枚数を枚数を減らすべき
  2. 《皮を剥ぐ者/Skinthinner》の採用
  3. 《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》の増加

1 の理由は、後半しかライフ回復ができないことと、《群衆追い》が 2 ターン目にでなければデッキ的にゴブリンには有利であり、《燻し》の採用でさらに有利となると考えたため、それほど枚数がいらないと考えたからだ。

2 は、エンチャントを壊せる《アクローマの復讐》の温存を図り、それ以外で天使を除去する手段がほしい。また、コントロールデッキ同系がいた場合にサイドボードに《邪悪な岩屋/Unholy Grotto》を置くことでライブラリー保護手段となり、永遠に《天使》を除去する手段となりえる(この時点で同系対決はライブリー勝負になることが多かった)。《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》以外に《残酷な蘇生》とかみ合うカードがほしい。このような理由からだった。以前の調整で池田にこのことを伝え、鹿島も採用しようかと口にしていたので、自分は採用すべきだと伝えた。

そして 3 の理由。ます自分は鹿島に、自分の白黒より有利な点はマナ加速と、それにともなう《シルヴォス》と《アクローマ》の存在だという事を明確に伝えた。また、多くのプレイヤーが《賛美されし天使》を除去してくるであろうとも伝えた。除去自体の少ないこのデッキで天使が除去できるデッキに勝つには、《シルヴォス》か《アクローマ》のどちらかを増加することが必要だと言った。結果彼は《天使》を 2 枚にした。

帰り際、鹿島は「サイクルビーストに勝つために《萎縮した卑劣漢》をメインに入れたい」と言った。そして彼はそれを実行していった。

Three-Color Vegetation - Akihiro Kashima / Pro Tour Venice
 3  萎縮した卑劣漢/Withered Wretch
 3  アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator
 2  星明かりの発動者/Starlight Invoker
 1  皮を剥ぐ者/Skinthinner
 4  クローサの大牙獣/Krosan Tusker
 3  ダールの奉納者/Daru Sanctifier
 4  賛美されし天使/Exalted Angel
 1  悪辣な精霊シルヴォス/Silvos, Rogue Elemental
 2  怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath

23 Creatures 4 爆発的植生/Explosive Vegetation 3 残酷な蘇生/Cruel Revival 4 アクローマの復讐/Akroma's Vengeance
11 Spells 6 沼/Swamp 4 森/Forest 3 平地/Plains 4 大闘技場/Grand Coliseum 4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath 3 平穏な茂み/Tranquil Thicket 2 やせた原野/Barren Moor
26 Land 60 Total Cards
 3  啓蒙/Demystify
 1  萎縮した卑劣漢/Withered Wretch
 1  皮を剥ぐ者/Skinthinner
 4  燻し/Smother
 2  蔓延/Infest
 1  邪悪な岩屋/Unholy Grotto
 3  貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth

15 Sideboard Cards

現在まだ日曜のプレーオフは行われていない。

一回戦 Osyp Lebedowicz のデッキは Astral Slide であり相性もよい。二回戦は Gabriel Nassif の Goblins か William Jensen の Green-White Vegetation。Gabriel Nassif のデッキは Haste が多いため厳しいが、すごい不利というわけでもない。

そう、このデッキは TOP8 のデッキすべてに勝つ可能性は秘めている。

明日の夜、またこの時間に、鹿島、そして鹿島に協力したテストプレイヤーの勝利を目にしたいと願っている。

この記事にご意見、感想があれば todo_boss@hotmail.com まで。

Tags: Strategy
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