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状況を見極める:GP京都ドラフト
SBJ に浅原くんと自分のドラフトについてカバーされていたため、それについて補足してコメントしてみたいと思う。参照記事はこちら。
最初のパック
この時は GP 京都二日目、第 2 ドラフト 1 番卓。ポイント 27 点の自分は 2 連勝が決勝に残る条件であった。
自分の初手は《ショック/Shock》。2 手目は《共生する獣/Symbiotic Beast》。どちらにも他にすごく強力なカードが存在するわけでもなく、とりあえず手なりでとったピックである。
3 手目に《暴食するゾンビ/Gluttonous Zombie》。
これは自分の持論なのだが、3、4 手目のピックこそが重要である。特にこのとき流れてきたカードが強力であるほど重要度は増す。その色を上二人がやっていない可能性が高いからだ。今回の場合だと、《暴食するゾンビ》が流れてきたことで、上とその上が黒い可能性は、少なくとも赤・緑よりも少ないと考えられる。ライターの真木さんが「手広く」と言っていたが、どちらかというと赤や緑を切って黒をやりにいったというのが正解だ。
その後、序盤数パックに白いカードがなかったせいで、後半回ってきた白いカードたちを見て驚くことになる。一周近くした《栄光の探求者/Glory Seeker》、さらに流れる 2 枚の《篤信の魔除け/Piety Charm》。
別な問題としては、2 枚目の《共生する獣》と《虫つぶし/Swat》の二択があった。除去の優先、そして緑より黒を優先するために、ここでは《虫つぶし》を選択した。この一枚で下の浅原くんが緑になってしまうことも考えられたが、先ほどの理由から黒のほうが回ってくる可能性が高いと考えていたので、問題ないと思われた。緑よりも黒の確保が重要であると。
結局 1 パック目は全体的にパックが弱かったこともあり、
- 《ショック/Shock》
- 《暴食するゾンビ/Gluttonous Zombie》
- 《虫つぶし/Swat》
- 《疑惑の冠/Crown of Suspicion》
- 《骨を組む者/Boneknitter》
- 《共生する獣/Symbiotic Beast》
- 《嘲るエルフ/Taunting Elf》 2 枚
このようなピックとなった。
黒緑を狙うにはあまりにもパーツが足りない。《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》《うなるアンドラック/Snarling Undorak》のどちらかは必須であるし(両方取ることができればベストであるが、高望みか)、《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread》も必須であると自分は考えている。
しかも適当な変異すら流れてきてもいないので、デッキが成り立つかも怪しい雰囲気ではあった。 赤か緑を切って色変えの選択も視野に入れていかなくてはならないと考えていた。流れからいって白への変更の可能性は高いと。
2パック目
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こんな状況で開封した 2 パック目の初手。このパックで黒緑赤のカードは《金切り声のノスリ/Screeching Buzzard》だけ。ほかには《輝きを放つ者/Glarecaster》。レア以外は弱いパックであったことが、記事で取り上げられたピックにつながる。この時とっさに考えたことは、次のようになる。
- 白いカードは 1 パック目でかなり流れていた → つまり白い人はほとんどいない。
- 《共生する獣》を流してしまった → 下の浅原くんが緑になった可能性が否定できない。
- 《ノスリ》を取ってもデッキは強くならない → これが《野人》や《アンドラック》、黒か緑のゴッドカードなら別だったが。
考えを進めていきながら、浅原くんが何色かを推理してみた。下の色より上の色を考えるのが普通である。
しかし、ここまでのデッキの弱さを考えてみると、下家からのカードでもそれなりではなく強いカードをピックしなくてはならない。あくまで目標は 2-0 であり、それなりのカードでは強いデッキになりようもないからである。
そう考えると、浅原くんとも色をずらさなくてはいけないということになる。浅原くんは多分赤と流した緑、もしくは白、という色なはず。もしここで緑が流れてくるならば、ピックは《ノスリ》で正解である。しかし白が流れてくるのなら、《ノスリ》よりも当然《輝きを放つ者》が正解である。
ここが一番の悩みどころであった。黒い《ノスリ》を取っても、浅原くんから流れてくる色をとれば黒+αのデッキは完成する。強いデッキを目指すには、白の可能性も残しておいたほうが良い。なにより《輝きを放つ者》自身が爆弾カードである。しかし、その場合はこの 2 パック目初手が無駄になる可能性も高い。
こうして、すべての状況を考えれば考えるほど、白に手を出すのは正解と思われた。そして《輝きを放つ者》をテーブルの上に置いた。
結末
結果としてはでき過ぎであった。別に《平和な心/Pacifism》でもなんでもよかった。浅原くんが緑をやっており、白いカードを流してくれさえすれば。ここで流れてきたカードは《賛美されし天使/Exalted Angel》!! 白をやると踏ん切りがつく最高のカードであった。
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《賛美されし天使》が回ってくるなら白をやるよ!! という人は当然多いかもしれない。 だが、その前に《輝きを放つ者》が取れるかどうかで、デッキの強さは格段に違ってくる。このあと《賛美されし天使》が流れてこなくても、白をやらなくてはいけない状況に陥ったからである。
緑のカードは流れてこない(二つ上の中村さん、下の浅原くんが緑)、赤も流れてこない(上の高桑くん、下の浅原くんが赤)。そして、白と青のカードだけがすごい勢いで流れ始めていた。《ノスリ》をとって、下から《天使》が流れてこない。だけど白いカードがたくさんくるので白をピック。
こんな状況になっていたら、デッキが完成するわけもなかったと今は思う。《天使》は下のプレイヤーからの偶然の贈り物なのだから、本当に重要だったのは自分の選択した《輝きを放つ者》ということになる。
結局このドラフトで《天使》はさほど活躍せず、逆に《輝きを放つ者》がいなければ負けているデュエルが 2 回あった。もしあそこで《ノスリ》を選んでいれば、準優勝どころか Top 8 にもいけなかった可能性が高かったということだ。
記事にもあるように、たしかに自分は手広いドラフトをすることが多い。だが、すべてがそういうわけでなく、一直線なドラフトをすることもそれなりにある。臨機応変に、状況を見極めてドラフトすることが重要だと自分は考えている。今回はすべての状況がこのピックをさせたのだが、もっと情報が少ないことも多いはずだ。今後 PT 横浜にむけて、こういった感性を磨かなければ勝ち抜くことは容易ではないと、いま自分は考えている。
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