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帰ってくるカード~《まばゆい天使/Blinding Angel》
(1) 支配する天使
大予言のことも忘れ去られようとしていた、2000 年初頭に発売されたエキスパンション「ネメシス」。メルカディアン・マスクス・ブロックの 2 番手として登場したこのエキスパンションには、「消散」という新ルールや、「印章」エンチャント・シリーズなどの実戦的なカードが収録されていた。その中の 1 枚のレアとして登場したのが《まばゆい天使/Blinding Angel》である。
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クリーチャー - 天使 (2/4)
飛行
まばゆい天使がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは自分の次の戦闘フェイズを飛ばす。
「戦闘フェイズを飛ばす」……これは強力だ。勝ち手段がクリーチャーしか無いデッキならば、これは必殺のカードとなる。さすがレア。この強さならば……と、スタンダードでの活躍が期待された1枚だった。
(2) ウルザ・ブロック~マスクス・ブロックのスタンダード情勢
だが、当時の情勢と、同時にネメシスに収録されたカード達によって、「彼女」の活躍は阻まれた。
《補充/Replenish》デッキ……ネメシスを得たことによって一気に当時のメタゲームの中心に駆け上がったコンボデッキである。《パララクスの潮流/Parallax Tide》《パララクスの波/Parallax Wave》《退去の印章/Seal of Removal》などによって場をコントロールしつつも、墓地に落ちたそれらを再利用して勝つ……生半可なデッキでは対抗できなかったと記憶している。
その《補充》に対抗して生まれたのが、「青茶単」を中心としたパーミッションデッキに、《すき込み/Plow Under》によって相手の行動を妨害しながら場を構築する緑単色デッキ、いわゆる「トリニティ」など。以上の 3 デッキが当時のメタゲームの中心として認識されていた。
そのような時代に、「彼女」の活躍できるフィールドは存在しなかった。クリーチャーデッキの活躍できる状態ではない上、クリーチャーの天敵《マスティコア/Masticore》《不実/Treachery》が使用できる環境だ。マスクス・ブロック3番目のエキスパンション「プロフェシー」が登場し、この時期に新たに考案された《水位の上昇/Rising Waters》デッキに対しても、「彼女」の持つ力は何の意味も為さなかった。
……こうして、「彼女」は「どうでもいいレア」に位置づけられることになった。
(3) マスクス・ブロック~インヴェイジョンのスタンダード情勢
時は流れ、極悪エキスパンションと呼ばれたウルザ・ブロックがスタンダード・シーンから退場し、新たに「インヴェイジョン」が登場。すると、マスクス・ブロックを中心とした「ライジング・ウォーター」「レベル」に加え、《ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimaya》を用いた赤緑「Fires」などが台頭。前年の情勢とうってかわって、クリーチャー・デッキがシーンに躍り出ることとなった。特に「Fires」は、その圧倒的な攻撃力を背景に、あっという間にスタンダード・シーンの中心となった。
そして、遂に「彼女」の出番がやって来た。「彼女」こそが、「Fires」に対する回答だったのだ。
「青白パーミッション」……「彼女」に加え、《神の怒り/Wrath of God》《物語の円/Story Circle》を採用し、優秀なドロー呪文《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》《嘘か真か/Fact or Fiction》に支えられたこのデッキタイプは、優秀なアンチ「Fires」と認識され、多くのプレイヤーに愛用された。このデッキでは、「彼女」はクリーチャーの抑止力としてだけでなく、フィニッシャーとしても十分な力を発揮した。あの悪名高き《ブラストダーム/Blastoderm》ですら、「彼女」の前では無力と化した。
……この時期こそが、「彼女」が最も「幸福」な時期だった。
(4) プレーンシフトの登場
「彼女」が誕生して 1 年、新たなエキスパンション「プレーンシフト」が登場した。ドミナリアの危機に際して増殖していた「カヴー」たちの中に、新たな新種が見つかった。
その馬鹿げた能力は、「Fires」にとってはまさに救世主。「《火炎舌》を 1 枚引くごとに勝率が 20%アップする」……そのように私が勝手に認識するほど、そのカードは強すぎた。あらゆるクリーチャーが《火炎舌》の餌食となり、……「彼女」も例外では無かった。
加えて、プレーンシフトには《終止/Terminate》などという絶対除去呪文すら収録された。「マシーンヘッド」「《虚空/Void》」などの赤黒を用い、《終止》を用いるデッキが考案され、台頭していった。《ブラストダーム》以外のあらゆる生物は……もちろん「彼女」も……次々とその標的となっていった。
……そして、「彼女」は再び姿を消した。わずか約4ヶ月の活躍だった。ちなみに、「彼女」が姿を消してからも「青白パーミッション」は無くならず、そのフィニッシャーが《石臼/Millstone》となっただけだった(いわゆる「Mill-Story」)。
(5) コア・セットの登場、そして
そして時は過ぎ。
いよいよ、基本セット第8版、通称「コア・セット」が登場する。その中には「彼女」の姿がある。もはやあの憎き4/2クリーチャーは存在せず、今は「ステロイド」「白緑」など、クリーチャーデッキが幅を利かせている世の中だ。今度こそ、今度こそ「彼女」がその威光を世に知らしめる時が来た……!
と思いきや。彼女の眼前にいるのは、何故か空を飛ぶ巨大なワーム達。
やはり「彼女」は活躍できないのか? いや、《不可思議/Wonder》が退場すれば、今度こそ、今度こそ、今度こそ「彼女」がフィニッシャーとして再認識されるときが来るに違いない……! わずか 2 ヶ月ほどの辛抱だ……早く来い来い「ミラディン」……そう念じつつ、「彼女」はコア・セットのリリースを待っている。
……しかし「彼女」は、4 ターン目に降臨する 4/5 の「後輩」の存在を知らない……。
でもネクタラルのせいで舌カブーと同じ運命でしょうねー<br>わたしはそう思います。賛美された天使もくずになるでし<br>ょう。うれしいな。
確かに、ネクラタルの再録によって、前回と同じ運命を辿るでしょう。<br>カヴーより色拘束がキツイとは言っても、コアセットで黒は強化されてるんで、アグロブラック系が増えると思います。<br>屑にはならないにしても、賛美など「4ターン目」以降の強力クリーチャーの評価は落ちると思います。
ネクラタル評価しすぎでは<br><br>確かに強いですが<br>除去に2/1の先制攻撃クリーチャーが付いてるだけで<br>現在のスタンダードで活躍できるかどうか・・・・<br><br>ネクラタルが入っていてまともに強いと言われたデッキはNWO系のコントロール以外あんまりなかった気も・・・・・<br><br>4マナ以上のクリーチャーが全てクズってのはないんではないでしょうか
う~ん、《ネクラタル/Nekrataal》議論になってますね(笑)<br><br>《ネクラタル》再録が環境に影響を与えることが出来るかどうか…これも興味をそそられる事項ではありますね。<br><br>しかし私自身のキャリアが「マスクス」以降なため、当時の情勢をなんとか調べてみなければ…むう。
昔、5CGというデッキと5CBというデッキが存在しました。<br>5CG・・・緑の方では使用されませんでしたが、<br>5CB・・・黒の方ではネクラタルが猛威を振るっていたような気がします。私自身5CGを使用していたのと大昔の事ではっきりと覚えていませんが・・・<br>NWO以外でも強いデッキはあったと思いますよ。<br>確かに5CBはコントロール色強かったような気がしますが。
スーサイドデッキにおいて、シャドーで高速化が図られていた時でさえもネクラタルは顔を出していましたよ?<br>除去に2/1先制攻撃がついてるだけ、と申しますが、自分から言えば除去に2/1先制攻撃もついているなんて、と感じます。<br>タフネス2までのクリーチャーは制圧できますし、最悪1対1交換はしています(対象を取れた場合)<br>ただ、ちゃっぴーさんも本文で仰られているように現環境は「6/6ワームがそこら中を飛んでる」わけで。<br>まだ暗中模索な感はあるんですが、最終的には少なからずネクラタルが活躍する日が来ると思います(ミロディンが更に大きければお終い 苦笑)
イントロを見て期待大だったのですが、ほとんど回想じゃないですか・・・ツッコミのほうが興味深いなんて笑い話です。
カジュアル記事としては十分楽しめたんですけど。<br>何でもかんでも実戦的な立場から叩くのは感心できませんね。
確かに自分もマスクス時代に青白使ってたので、昔を思い出して「ああ、そんなことあったなー」と回想してました。<br>それを踏まえた上での意見です。<br>確かにまば天の能力はつよいです。が、同時にコアセットにネクラタルが加わり、全体的にも黒が強化されてます(白も)<br>舌カヴーがいなくて、ワームが飛ばなくなったら、まば天が活躍出来る。といったニュアンスの事が書いてあったので「でもネクラタルいるよ?」みたいな感じで自分は書き込みしました。<br>実戦的な立場でなく、カジュアルな友達との対戦であるならそもそも舌カヴーやワームのことは関係ないように感じます。それらを意識するならそれはスタンダード(旧スタン含む)についてであり、これは実戦的な記事内容ではないでしょうか?(自分としてはそう感じます)<br>だから、単純に(悪意があったりして)叩いてるわけではありませんよ。
火炎舌がいたから活躍できなかった=ネクラタルがいるから活躍できない。ではないかと。<br><br>火炎舌とネクラタルは完全に似て非なるものですし。<br>火炎舌が強かったのはキーマナの少なさ。そして4マナながら4/2というパワーです。<br><br>このパワーがあり、尚且つタッチ色ですら容易に投入できたからこその強さでありそれはネクラタルには全くあてはまりません。<br><br>ネクラタルの2/1先制攻撃は確かに魅力的ですが2BBを4ターン目に出せるデッキはある程度限られているので、まばゆい天使や賛美されし天使が役に立たないというのは言い過ぎではないかと。<br>黒が強くなった=環境が真っ黒。ではないですしね。<br>火炎舌が強かった=環境が火炎舌。だったからまばゆい天使が落ちてたのは事実ですが。<br><br>結局ネクラタルの入る黒いデッキもまばゆい天使や賛美されし天使を除去できるカードはネクラタル自身以外になさそうですし。(ダーバニ入れるのかな)<br><br>というかまばゆい天使が入るデッキは物語の円が入る可能性が高く、アグロブラックとしては物語の円が張られればまばゆい天使を落としてもしょうがないという話に。
まあ、土地4枚あって2BBが出ないというのは、既に事故っているかあるいは…な感じがあるけど。
言いだしっぺの私もみなさんの言うことはよく分かります。<br>「火炎舌が強かったのはキーマナの少なさ。そして4マナ<br>ながら4/2というパワーです。」という意見もよく感じて<br>いますしね(笑)。でもあんだけ賛美された天使が横行し<br>てたらねえ、やはり4マナで除去もできてクリーチャーが<br>残るカードがでたら、それを入れるデッキはたくさんでき<br>ますよ。2黒拘束だし、五色黒単風にもできますし、まば<br>天も5マナ、賛美も3→4マナ、これでネクタラルで破壊<br>できたら、まあ構築では勝ったようなもんです。黒単だけ<br>ではなく極楽鳥、真鍮からつなげるデッキもあるわけです<br>からね。舌カブーのほうが個人的には強いと思いますが、<br>あれはやりすぎでしょう。でわでわ
ネクラタルは火炎舌よりも評価が低いとは思えないのですが。<br>その理由として、<br>①限環境では、天使を除去できるカードは使用される可能性は高い<br>②サバンナライオンなどのウィニー系クリーチャーの抑制になる(白騎士は勘弁)<br>③最低でも1:1交換は可能である<br><br>と、いった点です。<br>マジック歴が浅いので、詳しいところはまだよく分かりませんが、アドバンテージが取れるカードであるということは非常に重要なのではないでしょうか?
ネクラタルの影響で黒いデッキが強くなるのは必至。<br>オデッセイブロック(犬やサイカ)が落ちればなおさらです。<br><br>しかし、ネルラタルは黒のクリーチャーは除去できないこともあり、火炎舌カヴーほど環境に影響を与えないと思われます。<br><br>そのことにより賛美されし天使はまだまだ強くまばゆい天使のスペースすら奪いかねません。<br>まばゆい天使の居場所があるとすればサイドボードくらいではないでしょうか。
サイドボードにも居場所が無いと思います・・・<br>いったい、どのようなデッキのサイドやメインに入るのでしょうか?<br>青白?ものすごく弱そうですが。8版・オンスブロックの青白のカードを眺めていると。
《物語の円/Story Circle(MM)》<br>《象牙の仮面/Ivory Mask(MM)》<br>《神の怒り/Wrath of God(7E)》<br>《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》<br>《マナ漏出/Mana Leak(ST)》<br>《巻き直し/Rewind(UZ)》<br>《Merchant Scroll(HL)》<br>《未来予知/Future Sight(ONS)》<br><br>こんな優秀カードがそろっている青白が弱い?<br>それはないでしょう。
正直物語の円は勘弁して欲しい。<br>赤、黒はメインで対策できないっていうのに。<br>昔も物語の円1枚で完封された思い出がある。<br>このカードがあるから、青白が1番強化された色のようにすら思えてくるよ。
カウンター系のカード<br>《マナ漏出/Mana Leak(ST)》が入ったことは確かに強みだが、<br>代わりに対抗呪文が落ちた事は痛すぎでは?<br>実際デッキに入りそうなカウンターって《マナ漏出/Mana Leak(ST)》、《巻き直し/Rewind(UZ)》、《堂々巡り/Circular Logic(TOR)》ぐらいでは?《巻き直し/Rewind(UZ)》も入るか怪しいラインだし・・・<br>《物語の円/Story Circle(MM)》は確かに強いです。<br>仮に、青白デッキを作ったとして、おそらくフィニッシャーは《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》でしょう。<br>サイドボードしたとして、《まばゆい天使/Blinding Angel(NE)》はどのようなデッキに入るのでしょう?《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》がいれば、足りると思うのですが?
白緑相手にまばゆい天使は1ターン耐えれば、勝てます。<br>逆に賛美天使だと1ターン耐えても、確実とは言えません。
カウンターデッキに関してならば、各種対策カードの復活という点から見てもきついでしょうね。解呪無き後、防御の光網を壊せる白カードが出るかも問題です。カウンターも含めて、ミラディン次第ですか・・・
皆ネクラタルというけど凄腕の暗殺者は?<br>あと黒単にとっては因果応報のほうが大問題ですよ<br>防御の光網は広く使われそうですね
凄腕の暗殺者はタップ能力であり素早い対応ができないことと<br>条件付の能力であることまたクリーチャーとしての能力の低さ<br>に問題があるのではないでしょうか?
実質ずっと立たせておけば、相手は迂闊に生物をタップできなくなるから優秀だと思うのですが、まぁ、今の時代はもうヴィザラがいるから話は変わりますが・・・
>因果応報<br>確かにやばいっすけど、さすがにメインから積むのはないでしょうし、サイドからにしても最速4ターン(マナ加速で3ターン)なので、十分ハンデス出来ると思います(トップデックは仕方ない^^;)
>因果応報<br>>十分ハンデス出来ると思います<br><br>《強迫/Duress》が無い以上、初手にあればキャストされる可能性は大かと。白白という色拘束の濃さで(普遍的に)《たい肥》より使われないかもしれませんが。
>gontaさん<br>たい肥は再録されませんよ。
緑≒サイドにたい肥だった環境に比べてじゃないかなあ。<br><br>散々、旧スタン新スタンを比較してるんだし
旧環境における《たい肥/Compost》よりも、新環境での<br>対黒用サイドとして割り振られる<因果応報>の数は<br>少なくなるのでは?・・・と言いたかったのですが (笑)<br>説明不足でしたね。
ネメシスを知らない私にとってはとても面白い記事でした。<br>このカードが確実に効くデッキタイプがありそうなので、使ってみたくなりました。自分にとっては新カードなので、こうやって新しいセットを盛り上げてくれると楽しいです。
賛美された天使よりも先に入る事はありえない上に単体除去も全体除去も積んでいないデッキが現れる環境じゃないからまばゆい天使はゴミなんじゃない?
MM.IV時代にFiresをメインデッキとして使っていましたが、まばゆい天使は厄介以外の何者でもありませんでした。あの、ドローソースとカウンターが充実し(すぎ)ていたあの時代に何故『火炎舌のカヴー』がカウンター出来ないのですか!?自分はこの記事を読んでいて重いました。常にカウンターとクリーチャー除去カードを手札にもてるあの頃の青白パーミッションなら、勝つのはデッキ構築力とプレイング力があれば出来ると思います。少なくとも、Firesを使って青白と何度も戦ったことがある自分は重いました。<br>『舌カヴー?あっ、それカウンターね。(そして3点ライフ得て良い?)』
まばゆい天使を除法できない環境では、<br>4ターン目にまばゆい天使をプレイすることが可能でした。<br>もし、相手のファイアーズをカウンターしている場合、<br>そのターンで殺されることはまずなく、<br>勝ちが確定します。<br><br>しかし、そのターンに舌カブーで殺されると致命的な上に<br>、カウンターと言えどもカウンターできるとは限らないので、2対1交換は強すぎるのであったと思います
ネクラタルより凄腕の暗殺者の方が強いでしょう<br>敵クリーチャーが攻撃してきたらダメージがスタックに<br>置かれる前に能力を発動させればいい訳ですから<br>焼かれやすいですけどね・・・