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「ミラディン」世界への船出 〜序章 プレリリースに向けて
季節は巡り、いよいよ新エキスパンションの季節がやってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
しばらくの間お暇を頂いておりましたが、再びリミテッド記事の連載をさせて頂きます、吉川祐輔と申します。あらためまして、今後ともよろしくお願い致します。
さて、今シリーズでは、11 月 8〜9 日に行われるグランプリ静岡を最終目標として、「ミラディン」によるリミテッド環境を読み解き、プレイングの指針を確立することを主題とします。途中、10 月 4 日に行われるプロツアーアムステルダム大阪予選を中間目標とします。具体的な連載予定は、以下の通りです。
- 序章
- プレリリースに向けて(新ルールなど FAQ の確認を中心に)←今回
- 1章
- 生物界の秩序(コモンを中心にクリーチャーカードの解析)
- 2章
- 装備品の構造(これもコモンを中心に、装備品の重要性と価値判断)
- 3章
- 呪文書の考察(色の特色をつかみながら、重要なスペルの把握)
- 4章
- 現状のまとめ(大阪予選前での一応の結論)
- 5章
- 大阪予選を振り返って(発売直後のトーナメントを、体験からまとめる)
- 6章
- 1 章のフィードバック(印象がどう変わったか、実際のプレイから 1 章を見直す。以下同じ)
- 7章
- 2 章のフィードバック
- 8章
- 3 章のフィードバック
- 9章〜
- 適宜、実際のドラフト体験からの留意点のまとめ(未定)
- 最終章
- グランプリ静岡レポート
各章の内容は変更になることがあります。ご了承下さい。
また本連載は、10 月 4 日に行われる大阪予選を中間目標としている関係上、10 月 3 日にミラディンが発売される前に、公表されているリストをもとに考察を進めていくことになります。そのため前半部では正確性に欠ける内容もあるかと思いますが、ご容赦頂きたいと思います。その分、大阪予選後のフィードバックを充実させていきたいと考えています。
それでは、早速「プレリリースに向けて」の文章に入っていきましょう。
新キーワード能力の解説とTips
まずはFAQありき
何はともあれ、まずは FAQ(よくある質問集)を読むことです。今回は新しいキーワード能力も多く、それらを把握することはゲームを楽しむ最低条件でしょう。
ミラディンの FAQ は、以下のサイトからご覧頂けます。
- http://judge.magic.asuka.net/data/faq_mrd_j.txt(日本語)
- http://judge.magic.asuka.net/data/faq_mrd.txt(原文、英語)
以下、FAQ の補足と考えられる疑問点について書きとめていきたいと思います。
装備品/Equipment(能力としては装備/Equip)

装備品は、自分のコントロールしているクリーチャーにしかつけることができません。言い換えると、「装備」能力は、その装備品とコントローラーが同じであるクリーチャーしか対象に取れないことになります。「装備」能力がプレイされた後、それが解決される前に何らかの理由で対象となっているクリーチャーのコントローラーが変更された場合、「装備」能力は打ち消され、装備品はそのまま場に残ります。
上に関連して、既に装備品がつけられた状態のクリーチャーのコントローラーが変更になっても、装備品はつけられたままになります。この場合、依然として装備品のコントローラーは元のプレイヤーのままであり、装備品を外したり、付け替えたりすることはできません。また、装備しているクリーチャーが場を離れたときには、装備品は元のプレイヤーのコントロール下で場に残ります。
以上は抜粋です。より詳しくは、ホビージャパン社の Web サイトで公開されている以下の文章をご覧下さい。
“装備品”のルール http://www.hobbyjapan.co.jp/magic/articles/files/20030905_01.html
親和/Affinity

親和能力により減少したコストは、呪文をプレイしてコストを支払う直前に固定されます。その後に場のアーティファクトが増減したりして、親和によるコスト減少量が変化したとしても、既に払われたコストには影響がありません。(これは《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》など他のコスト変更能力と一緒です)
親和能力がどうであれ、「呪文の点数で見たマナ・コスト/converted mana cost」は、カードの右肩に書いてある数字で変わりません。
双呪/Entwine

双呪コストが支払われた場合、そのカードに書かれていること全てが1つの呪文としてスタックに載ります。この呪文が打ち消された場合、両方の効果はともに発生しません。 双呪コストが支払われた呪文を解決する場合、カードに書かれている順番(上から)に従って呪文を解決します。
※参考 呪文や起動型能力のプレイの順序(宣言からプレイが完了するまで)
- 呪文や起動型能力をプレイすることを宣言する。呪文や能力がスタックに載る。
- 呪文や能力がモードを持つなら(双呪はこれに該当)、選ぶモードを宣言する。コストに
など可変の量があるなら、その値を宣言する。キッカーなど、特殊なコストを支払う意図があるなら、ここで宣言する。 - 呪文や能力が対象を取るものなら、その対象を宣言する。特殊なコスト(双呪、キッカーなど)が支払われた場合にのみ対象を取る呪文の場合、そのコストが支払われたなら、その対象を宣言する。
- 《激発/Violent Eruption》など、割り振りを必要とする呪文や能力の場合、その割り振りを宣言する。
- この時点で呪文や能力の支払うべきコストが固定される(親和はここに影響する)。その後でコストを変化させる効果が発生したとしても、何の影響もない。
- 呪文や能力をプレイしたプレイヤーはマナ能力をプレイする機会を得る。(土地や、《極楽鳥/Birds of Paradise》からマナを出したり)
- プレイヤーは全ての、要求されるコストを任意の順に支払う。
- 呪文や能力のプレイが完了する。この呪文や能力のコントローラーが優先権を得る。
(出典:CR (詳細ルール) 409. 呪文や起動型能力のプレイ)
刻印/Imprint

基本的にはトーメントの「ナイトメア」と同じ処理と認識していただければ良いかと思います。ただし、何かを取り除く能力が「〜してもよい/you may〜」になっている場合がありますので、注意して下さい。また、刻印元のアーティファクトが場を離れても、取り除いたカードは戻ってきません。
前年の記事から
私は昨年のちょうど今ごろにも、プレリリースに関する文章を書きました。基本的な事項は今も変わらないので、参考にしていただければと思います。
しかし、何点か変更になった部分もありますので、それを記述します。
色と土地の配分
オンスロート環境とは異なり、アーティファクトクリーチャーが多く含まれるミラディンにおいては、今までの色配分の概念とは大きく異なった思考を要求されます。多色を推し進めるカードがない以上、2 色で組むべきなのか、それとも色事故のデメリットが少ないことを考えての 3 色なのか、難しいところです。とりあえず現時点では、スペルは 2 色、アーティファクトの起動コストを払うために 3 色目の土地を加え、土地の総数は 18 枚、という構成を推しておきます。
もちろんアーティファクト破壊は必須
言うまでもないことですが、この環境におけるアーティファクト破壊呪文は、従来の環境におけるクリーチャー除去呪文に匹敵する重要性を持ちます。アーティファクトに全く干渉できないというのはもってのほか、それを考慮に入れた色選択が必要になってくるものと思われます。
ブースターパックは2個
今回から参加費と支給されるパック数が見直しになり、プレリリースでも他のリミテッドイベントと同じトーナメントパック 1 個+ブースターパック 2 個で行われることになりました。ですから、今までとは違い、プレリリース特有の構築は必要なくなっています。
大会運営方式の変更
今回から事前申込が不要になりました。また、東京・大阪・名古屋の各会場においては、10:00〜13:00 の間、32 人の参加者が揃った段階で随時トーナメントを開催する方式に変更になりました。この方式においては、次々とトーナメントが開催されるため、最初のトーナメントを早い段階で Drop すれば新しいトーナメントに参加することも可能です。ただし、プレリリースカードはお 1 人様 1 枚までなので念のため。(札幌・仙台・松本・福岡においては従来通り10:00〜10:30受付となります)
また、ブースタードラフトも随時開催されます。こちらにも是非参加してみてください。
詳しくはホビージャパン社の Web サイトをご覧下さい。http://www.hobbyjapan.co.jp/magic/event/pr/mirrodin.html
この他、トーナメント全体に関する Tips は、拙著"トーナメントTips"をご覧頂けると幸いです。
さあ、未知なる大地へ
これから訪れる、ミラディンによるリミテッド環境は、正直に言って予測できないことばかりです。でも、それだけに、得られる楽しみも大きいと思いますし、考察のし甲斐もあるというものです。相変わらず拙い文章と考察力ですが、一緒に考えていただけると幸いです。
私は 9 月 21 日、大阪・淀川区民センターにてプレリリースのジャッジを務める予定です。近辺の方々のお越しをお待ちしております。
皆様のプレリリースに幸あらんことを。

「装備品/Equipment(能力としては装備/Equip)」項内、<br>二つ目の枠内の文章は表現に問題があると思われます。<br><br>同項内のリンクと比べた結果、以下のような内容と判断しました。<br><br>「装備品のコントローラーは元のプレイヤーのものであり」→<br>「装備品のコントローラーは元のプレイヤーのままであり」or<br>「装備品のコントロールは元のプレイヤーのものであり」<br><br>「装備しているクリーチャーが場を離れたときには、元のプレイヤーのコントロール下で場に残ります。」→<br>「装備しているクリーチャーが場を離れたときには、『装備品は』元のプレイヤーのコントロール下で場に残ります。」<br><br>初読者用の文章としては混乱の元となりかねないので(特に後者)、修正をお願いします。
>浸透者様<br>ご指摘ありがとうございます。<br>おっしゃる通り、その部分の表現は誤解を招きやすいものでした。ここにお詫びし、私からも管理者様に修正をお願いします。