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「ミラディン」世界への船出 〜4章 PTアムステルダム・大阪予選レポート
今日も Peak Magic をご覧頂き、ありがとうございます。
さて、私事になりますが、去る 10 月 4〜5 日に大阪で行われたプロツアーアムステルダム予選大会において、準優勝の成績を残すことができ、同大会の出場権を獲得することができました。
正直なところ、出来過ぎな感がするのですが、これもこの記事を通じて成長することができたこと、ひいては読者の皆様方のお蔭かと感じています。
今回の記事では、その予選大会のレポートを通じて、この環境におけるシールド&ロチェスターの数少ない実例を見ていくことにしていきたいと思います。また、ともに決勝ラウンドをプレイした浅原晃さんに、決勝ドラフトや現時点でのドラフトの指針を伺ったインタビューをまとめてありますので、そちらも是非ご覧ください。
また、当初の予定では大阪予選前にまとめを執筆する予定でしたが、大会に間に合わず予定を変更することになってしまったことをお詫び申し上げます。
シールド
23枚目と41枚目の選択〜構築の実際
まずは、実際に使用したデッキをご覧ください。私のはてなダイアリーでも一足先に公開したので、ご存知の方もいるかと思います。
| White-Red - Yoshikawa Yusuke / PT-Amsterdam QT-Osaka: Sealed | |
|---|---|
1 オーリオックの貫通者/Auriok Transfixer 1 オーリオックの刃番/Auriok Bladewarden 1 レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter 1 ヨーティアの兵/Yotian Soldier 1 ゴブリンの模造品/Goblin Replica 2 クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt 1 針虫/Needlebug 1 ヘマタイトのゴーレム/Hematite Golem 2 空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol 1 ゴブリンの飛行艇/Goblin Dirigible 1 錆口のオーガ/Rustmouth Ogre 1 マイアの処罰者/Myr Enforcer |
1 オーリオックの鋼打ち/Auriok Steelshaper 1 ロクソドンの修理人/Loxodon Mender 3 畏敬の一撃/Awe Strike 1 剃刀の障壁/Razor Barrier 1 第二の日の出/Second Sunrise 1 クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman 1 戦争の扇動/Incite War 1 溶鉄の雨/Molten Rain 1 羽ばたき飛行機械/Ornithopter 1 鉛のマイア/Leaden Myr 1 後陣のマイア/Omega Myr 1 ボトルのノーム/Bottle Gnomes 1 屍賊の模造品/Nim Replica 1 ウィザードの模造品/Wizard Replica 2 ドロスの蠍/Dross Scorpion 2 金属ガエル/Frogmite 1 ピューターのゴーレム/Pewter Golem 1 マイアの処罰者/Myr Enforcer 2 ニューロックの滑空翼/Neurok Hoversail 1 ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow 1 絡み花/Tanglebloom 1 等時の王笏/Isochron Scepter 1 衝動のタリスマン/Talisman of Impulse 1 チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria 1 迷惑エンジン/Nuisance Engine 1 水銀の泉/Quicksilver Fountain 1 地護りの歩哨/Wanderguard Sentry 1 夢の掌握/Dream's Grip 2 武装解除/Disarm 2 惰性の泡/Inertia Bubble 1 加工/Fabricate 1 大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault 3 ドロスをうろつくもの/Dross Prowler 1 汚染された結合/Contaminated Bond 1 秘宝の破滅/Relic Bane 1 ヴィリジアンの社交家/Viridian Joiner 2 ファングレンの狩人/Fangren Hunter 1 戦闘の成長/Battlegrowth 1 解体/Deconstruct 1 教議会の座席/Seat of the Synod |
まず、色選択に関しては、白赤でほぼ間違いないと思います。カードプールが強力だったこともあり、デッキの大半は簡単に決めることができました。あえて挙げるなら、《オーリオックの鋼打ち/Auriok Steelshaper》はデッキの装備品が少なく、装備品がないときの弱さが気になったことにより、また《ボトルのノーム/Bottle Gnomes》は 3 マナで 1/3 というサイズがシールドに相応しくないことにより、それぞれ不採用となった、といった点でしょうか。
悩んだのはデッキの最後、23 枚目のカードでした。具体的な選択肢は以下のようになっていました。
- 《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》(実際に採用)
- 2 枚目の《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
- 《戦争の扇動/Incite War》
- 《ニューロックの滑空翼/Neurok Hoversail》
- 《迷惑エンジン/Nuisance Engine》
ここまでクリーチャーが 14 枚、装備品が 2 枚。「装備されていたら〜」というカードはないので、純粋なカードパワーでの比較となりました。ここで重要なのが、「今環境のシールド戦は、ひどく膠着してしまうか、稀に軽い装備品で一気の決着を見るか、のどちらかである」という点です。
今回のデッキは、膠着してしまったときの突破力に恵まれているため、わざわざ打開策を用意してやる必要はないと感じました。これで《戦争の扇動》《ニューロックの滑空翼》が選択肢から消えます。
また、「一気の決着」を見込めず、単体ではゲームに勝てない《迷惑エンジン》も選択肢から外しました。最後に《マイアの処罰者》ですが、今回はマナ出しマイアがいないため、爆発的なブーストが期待できず、かつ引きが噛み合わなかったとき手札で腐る可能性が高いため外すことになりました。
結局残ったのが《ヴィリジアンの長弓》で、結果から見れば非常に無難な選択となったのですが、この辺りは考える練習になったと思います。
実はこのデッキ、総枚数が 41 枚になっています。というのも土地が 18 枚入っているためで、これはマナ出しマイアの不在からマナソースを増やしたかったが、単純に 18/40 では多すぎるという思考によるものです。今考え直せば、ここは《衝動のタリスマン/Talisman of Impulse》がベストだったのかと思います。《タリスマン》は、殴れずチャンプできないが何と言っても「死なない《マイア》」として、思った以上に重要な存在でした。色が半分合っていれば《マイア》より優先するのかもしれません。
予選ラウンド・レポート
1回戦 vs. Matsumoto, Shou
第1ゲーム
相手に《エイトグ/Atog》がかなり早い段階で出現し少しひるむも、《氷の干渉器/Icy Manipulator》で時間を稼ぎ、《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》に《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》がついて 4 点クロック、任務完了。
第2ゲーム
《オーリオックの貫通者/Auriok Transfixer》《オーリオックの刃番/Auriok Bladewarden》とウィニークリーチャーを並べた後、《レオニンの陽準器/Leonin Sun Standard》でゴリゴリ押し、そのまま勝利。途中《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》が出てくると壊滅の場面もあったので、勝ってる時ほどそのような危険に気を配る必要があると反省。
W-W 通算 1-0
2回戦 vs. Fukuchi, Takahiro
MtG を覚えてから、ずっと切磋琢磨を繰り返してきた友人との対戦。
第1ゲーム
相手がマリガン。それを尻目に、こちらは《血清の水槽/Serum Tank》でもりもり引いて場を《氷の干渉器》でコントロール。相手の《鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem》を間に合わせず勝利。
第2ゲーム
《錆口のオーガ/Rustmouth Ogre》《マイアの処罰者》土地 5 枚の初手をキープ。しかしそこからも土地を引き続け、相手の《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》→《ロクソドンの懲罰者/Loxodon Punisher》(装備で 4/4)→《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》の速攻にあえなくダウン。
第3ゲーム
相手がクリーチャーをあまり引かない。《空狩人の巡回兵》が攻守に活躍して勝利。
W-L-W 通算 2-0
3回戦 vs. Tsujimoto, Hideki
第1ゲーム
《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》+《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》が現れてクリーチャーが除去されだすが、《テル=ジラードの射手/Tel-Jilad Archers》ともう 1 体のクリーチャーともども《陽光の潮流/Solar Tide》の「パワー 2 以下のクリーチャーを破壊」で退場願う。こちらは《骨断ちの矛槍》で破壊を回避したクリーチャーが残り、その後相手に立て直す機会が訪れるも、ブロックの割り振りミスから押し切る。
第2ゲーム
また《トゲ撃ち》+《円月刀》が出てくるが、こちらもやはり《陽光の潮流》を引いていて退場。その後は 3/1 になった《オーリオックの刃番》が睨みを利かせながら、《テル=ジラードの射手》にアーティファクトクリーチャーの大群を突っ込ませ、ダメージを無理矢理通して勝利。
W-W 通算 3-0
4回戦 vs. Osawa, Takuya
第1ゲーム
デッキチェックで 5 分ほど遅れてのスタート。
後手 3 ターン目に《ニューロックのスパイ/Neurok Spy》が出てくるが、何故か私のコントロール下にアーティファクトがなく、しばらく止まる。しかし出さないわけにもいかないので、《血清の水槽》を出して反撃態勢を整えつつ、ダメージレースを挑むことに。
私が先に《氷の干渉器》を出すも、相手もさるもの《真珠の破片/Pearl Shard》で頑張ってくる。思った以上に攻撃・ブロックを制限される状況になるが、やはり継続的なドロー強化のおかげで《陽光の潮流》にたどり着く。《腐食ナメクジ/Molder Slug》の返しで「パワー 3 以上を破壊」モードでプレイし、相手の空の要《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》とともに除去する。最後は《十二の瞳/One Dozen Eyes》で 1/1 を 5 体出され一歩間違えば負けの状況を作られるが、相手の手札の《捕食者の一撃/Predator's Strike》を読み切り、《氷の干渉器》と引いた《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》で的確に対処。最後は相手の終了フェイズに《真珠の破片》をタップして勝ち。
第2ゲーム
《オーリオックの刃番》→《ヴァルショクの戦具/Vulshok Battlegear》→《空狩人の巡回兵》→《骨断ちの矛槍》。
有無を言わせぬ凄いクロックが完成し勝利。
W-W 通算 4-0
5回戦 vs. Nagayama, Hiroyuki
第1ゲーム
《空狩人の巡回兵》&《オーリオックの刃番》で押し気味に進めるが、《水晶の破片/Crystal Shard》で徐々に押し戻され、ついには《白金の天使/Platinum Angel》が降臨。しかもあの天使、《水晶の破片》と《レオニンの円月刀》で守られてますよ。厳しいなあと思いつつも、こちらも《巡回兵》+《刃番》+《矛槍》で守りがしっかりしているので相手もうかつに攻勢に出られず、膠着が始まることに。
《血清の水槽》で打開策を探し、結果《静電気の稲妻》と《ヴィリジアンの長弓》を引いてきたため、上手く相手にダメージを与えると勝てる瞬間が訪れる。《水晶の破片》はいつの間にか 2 枚になり、あまりうかうかして相手に打開策を与えてもまずいので、即座に行動する。相手の終了フェイズ、《長弓》で《天使》(現在値 5/5)に 1 点、さらに《静電気の稲妻》を撃ちこみ、相手はこちらの土地を数えて少考したあと《天使》を墓地に置く。私はこのとき 13 枚の土地をコントロールしており、相手のライフは 5。ここで《水晶の破片》の片方を使ってくれれば、私のメインフェイズで《長弓》を次々に渡し、相手プレイヤーに 5 点撃ちこんで勝てるのだが、両方の《水晶の破片》を残されると、マナが足りず相手を倒せないのだった。相手はそれに気づいた。
私もそれは知っていたのだが、相手が打開策(《忘却石/Oblivion Stone》を持っていると聞いていた)を引く前に決着をつけたかったこと、相手がミスする可能性もあること、次のドローで土地を引けば相手の行動如何によらず勝てること、などを考えて行動に移していた。結局次のドローは土地ではなく、このターンでの決着はならなかった。そして返しのターン、《モリオックのゴミあさり/Moriok Scavenger》で墓地から蘇る《白金の天使》。
もう勝てないかと思ったが、《血清の水槽》は偉大で、ついに《ゴブリンの模造品/Goblin Replica》を引き当てる。今度はマナも足りていて、相手は最後のターンでの勝ちを見つけられずに勝利。
第2ゲーム
第 1 ゲームが 40 分かかったことを考えると、負けはないだろうと考えたのだが、さすがに甘かった。《ニューロックのスパイ》が《稲妻のすね当て》(サイドインしたらしい)で飛んできて、除去も出来ずダメージレースを挑もうにも《水晶の破片》がマナ不足に陥っている私にクリーンヒットし、《陽光の潮流》も間に合わず敗北。時間がここで切れ、マッチは引き分けに。
W-L 通算 4-0-1
6回戦 vs. Furukawa, Kenichi
第1ゲーム
かなり早い段階で《忘却石》を出される。何故か「運命カウンターを置く」能力を使ってきたところで《ゴブリンの模造品》で破壊し、なんとかアドバンテージを取られるのを防ぐ。その後装備品に《秘宝の破滅/Relic Bane》をつけられるが、それでは《空狩人の巡回兵》は止まらないわけで。
第2ゲーム
《忘却石》を意識してパーマネントを出し惜しみしながらも、最低限のプレッシャーをかけるようにプレイする。案の定《忘却石》を出されるが、起動した時点で相手のライフが 5。その後《魂の消耗/Consume Spirit》などで粘られるものの、逆転には至らず勝利。
W-W 通算 5-0-1
7回戦 vs. Kawamura, Kazushi
相手は 5-1 ながらも、周りの状況やオポーネント・マッチパーセンテージ的にインテンショナルドローができない模様。こちらは負けても Top 8 がほぼ確定的な状況だが、1 位を取って翌日のドラフトで席決めをする権利を得ることができればさらに戦いやすいと考え、プレイ。
第1ゲーム
ゲームの方はというと、クリーチャーをあまり引けないまま劣勢に追いこまれつづける。《磁石マイア/Lodestone Myr》はダブルブロックで除去したものの、あまりに大きい緑のクリーチャーとピンポイントで飛んでくるアーティファクト破壊に負け。
第2ゲーム
今回は逆にクロックの元となるクリーチャーを良く引く。《レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter》は除去されるが、《空狩人の巡回兵》を 2 枚引く強さで、押し切り勝ち。
第3ゲーム
序盤は順調に推移するものの、思わずアンタップ状態の《磁石マイア》にアーティファクトなしの《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》が突っ込んでいくというミスを犯し、結局《板金鎧の金屑ワーム/Plated Slagwurm》と《手綱取り/Grab the Reins》をトップデッキされて負け。
L-W-L 通算 5-1-1 (4位)
ドラフト
ドラフト前の印象
この環境でドラフトをするのは初めて、ましてやロチェスタードラフトなどは想像もできない。そんな状態だったので、ある程度やることを限定してドラフトに臨みました。
考えていたことを簡単にまとめると以下のようになります。
- 基本的には白いカードをピックする
- 2 色目は緑以外ならどれでも良く、周りに合わせる
- 1 色目が白にならない場合、黒緑に進む
- クリーチャーは 1 点増し(優先的に取る)
- 装備品はあまり要らない(もちろん《骨断ちの矛槍》などは急ぐ)
- 基本的にカードパワーを中心にドラフトする(あえて協調は優先しない)
スイスラウンド 1 位の浅原さんがセオリー通り 5 番席を指定し、自分は 7 番席になるを想定していたのですが、予想に反して彼が 1 番席を選んだことで、3 番席でのドラフトとなりました。
ロチェスタードラフト
- 席順(敬称略、カッコ内の数字はスイスラウンド順位)
- 浅原晃(1)→わくだひろやす(6)→私(4)→河村一志(2)→中野圭貴(8)→永山ひろゆき(3)→ふるかわけんいち(5)→長岡崇之(7)
初手パックで、青(確か《ニューロックのスパイ》?)→黒→白(《拘引/Arrest》)→緑と綺麗に態勢が決まる。自分のパックで《空狩人の巡回兵》を取ると、なんと 4 番席から《光明の天使/Luminous Angel》が出現。4 番の河村くんは白に渡りを残していたが、私の思惑に反して《粉砕/Shatter》をピックし、5 番の中野くんのもとに天使が渡ることになる。準決勝で当たるのが浅原さんか中野くんだったので、勘弁してくれーと思いつつも、中野くんは白黒へ向かっていくことに。
その後は白を濃い目に取りつつ、2 色目を探す展開になる。既に両サイドが赤に進んでおり、黒か青の選択になるが、《屍賊の貪り食い/Nim Devourer》を取った後に《知識の渇望/Thirst for Knowledge》が流れてくる。青をやっているプレイヤーが 1 番の浅原さんと 6 番だけだったので、2 色目は青へ向かうことにする。その時点で 2 番と 5 番が黒かったのも大きな理由。
なぜか《知識の渇望》が 2 枚取れたりするも、《ニューロックのスパイ》は取れる位置に来ず、《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》は浅原さんに 3 枚取られ、ちょっと苦しい流れになるが、何とか耐えてデッキを構成していく。自分の 2 パック目で《影の供犠台/Altar of Shadows》を引いて、何とか戦える態勢になる。
しかし、3 パック目に入り、デッキに入る水準以上のクリーチャーを数えてみると 9 枚ほどしかないことに気づく。クリーチャーが少ない環境とは分かっていたが、これほどとは。慌ててクリーチャーをかき集めるが、《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》が出ず、《鋼の壁/Steel Wall》は浅原さんに 2 枚取られるなど流れも悪く、結局クリーチャーに不安を抱える仕上がりとなる。
ただ、カードプールがそれほどでもなかったため、何とか戦える算段はついた。
| White-Blue - Yoshikawa Yusuke / PT-Amsterdam QT-Osaka: Rochester | |
|---|---|
1 オーリオックの貫通者/Auriok Transfixer 2 ルーメングリッドの管理人/Lumengrid Warden 1 レオニンの居衛/Leonin Den-Guard 1 金のマイア/Gold Myr 1 空狩人の若人/Skyhunter Cub 1 上昇スリス/Slith Ascendant 1 ルーメングリッドの歩哨/Lumengrid Sentinel 2 空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol 1 ヘマタイトのゴーレム/Hematite Golem 2 チタンのゴーレム/Titanium Golem |
1 先陣のマイア/Alpha Myr 1 ルーメングリッドの管理人/Lumengrid Warden 1 惰性の泡/Inertia Bubble 1 加工/Fabricate |
《ルーメングリッドの管理人/Lumengrid Warden》は一見力弱いが、デッキの構造上タフネス 3 が大きい。また、《ヘマタイトのゴーレム/Hematite Golem》はパワー 3 を止めるための苦肉の策。
決勝ラウンド・レポート
準々決勝 vs. Furukawa, Kenichi(黒赤)
第2ゲーム
対戦相手のデッキリストに不備があったとのことで、ゲームロスの裁定。私が 1-0 の状態でマッチが開始される。
1/1 がたくさん出てきてビートダウンされるも、やはり所詮 1/1。《レオニンの居衛/Leonin Den-Guard》を出して止め、《クラーク族のシャーマン》が無茶な交換をしてきた後、予定通り《空狩人の巡回兵》が場を支配し、《記憶の仮面/Mask of Memory》《知識の渇望》で通常ドロー以外に 14 枚引いて勝利。
W-W 準決勝進出
準決勝 vs. Nakano, Yoshitaka(白黒)
第1ゲーム
2 度目の恩恵か、それほど緊張もせず席に着く。
相手のデッキは《光明の天使》《恐怖/Terror》《魂の消耗》その他もろもろの白黒で、カードパワーが非常に高いものの、一歩間違えば事故りそうな不安定な印象があった。つけこめるとしたら、そこしかない。
果たして、相手は事故に見舞われてしまった。こちらが順調に軽量クリーチャーと《骨断ちの矛槍》でビートダウンするのに対し、《沼》 3 枚と《平地》 1 枚で止まってしまう。いったん《血のやりとり/Barter in Blood》で仕切り直しされるものの、すぐに《空狩人の巡回兵》でクロックを再形成し、あとは《知識の渇望》を連打し、手札にインスタントスペルを抱えて《影の供犠台》を捨てる磐石さで勝利する。
第2ゲーム
またもや《空狩人の巡回兵》と《骨断ちの矛槍》の 4 点クロックで攻め立てる。《恐怖》されたり、《魂の消耗》で回復されたり、サイドインしたのであろう《ドロスの収穫者/Dross Harvester》を出されたりするものの、どれも根本的な解決にはならず、最後は《収穫者》のライフ損失で勝利が確定。
3 度目のプロツアー出場権を手にする。
W-W 決勝進出・権利獲得
決勝 vs. Kawamura, Kazushi(赤緑白)
決勝はプレイせずに賞金折半・分け方を決めた上でプレイなど選択肢はいろいろあったが、勝ったほうがより多くの賞金を得られる条件にしてプレイする。
ところが……。
第1ゲーム
《静電気の稲妻》、《粉砕》、《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》、《忍び寄るカビ/Creeping Mold》……相手がブンブンブン。
第2ゲーム
相手がブンブンブン。
赤緑除去系デッキの強さを見せ付けられ、あっさり負け。
L-L 準優勝
Interview with 浅原晃

プロフィール: 2003 年グランプリ京都優勝、同年世界選手権出場などの実績を誇る、「浅原連合」のリーダー。今大会でもスイスラウンド 1 位の成績を残した。
――まずは、ロチェスタードラフトで 1 番席を敢えて指定した、その理由についてお伺いしたいのですが。
浅原 あまりドラフトをやってないから、強いカードを(能動的に)取れるので。青をやりたいという希望がまずあって、その主張が早めにできますし。
――では、特に重要だと思う青のカードを挙げるとすれば。
浅原 まず《ニューロックのスパイ》、《厳粛な空護り》。スペルでは《上天の呪文爆弾》、《逆行/Regress》。
――ピックの具体的な内容になりますが、《鋼の壁》を優先的にピックしていた印象があります。それについてはどのような考えを?
浅原 対面(中野圭貴氏)のアタッカーがほとんどパワー 3 以下で、かつ飛行が少ないのを見てピックしました。このカード自体はイマイチなんですけどね。
――他には《コバルトのゴーレム/Cobalt Golem》を高く評価していたように思います。
浅原 対面が黒で、除去が《恐怖》主体なのを考えて、アーティファクトを主力に持ってきました。
――話は変わりますが、この環境の「色の主張」ついての考えをお聞かせください。
浅原 「色の主張」という行為は、あまり意味のないものと感じます。基本的に、(カードの強さを優先した)パワーピックが主流になっていくと思います。
――青以外の色についてはいかがでしょう。
浅原 (個人的には)白はあまりやりたくなかったですね。どうしても装備品に依存してしまい、自分の引きや相手のアーティファクト破壊に左右される弱さがあります。
――ありがとうございました。
まとめ
わずかなカード選択の差、わずかなプレイングの差、わずかな経験の差……。
結果的にあっさり勝ってしまった感のあるこのプロツアー予選ですが、考えてみればこのようなわずかな差の積み重ねが勝利に導いてくれたのかもしれません。そしてそれは、私を支えてくれている多くの方々のお蔭だと思っています。
いつもながらお礼のしようもありません。ありがとうございました。
しかし、「ミラディン」のリミテッド環境はまだまだ始まったばかりです。今回ではわかっていなかったことも多くあります。それを少しずつ解明し、より質の高いカード選択・プレイングを目指していくことが、続くグランプリ静岡、ひいてはその先にあるプロツアーアムステルダムでの結果につながっていくと思います。
次回以降では、当連載 1〜3 章の内容を少しずつ振り返り、当初の感覚と現在の思考を比較検討していきたいと考えています。
今回もお読み頂きありがとうございました。
yossy54-lj@infoseek.jp

権利獲得おめでとうございます。プロツアーでも頑張ってください。レポート期待してます(w<br><br>>シールド<br>私がそのパックから構築すると、《王の咆哮/Roar of the Kha》が《剃刀の障壁/Razor Barrier》になるくらいでしょうか。後者は除去からパーマネントを守れるという意味で、個人的にはかなり高い評価をつけています。《王の咆哮/Roar of the Kha》も強いとは思うんですけど、どうもただの「クリーチャーに+1/+1カード」の印象をぬぐえなくて…アンタップのトリックは強いと思うのですが。<br><br>>ドラフト<br>最後の浅原晃さんの「一番卓を選択」という決断が非常におもしろく感じました。確かにこの環境のロチェなら十分に考えられる判断だと思います。
>愁さん<br>ご感想ありがとうございます。<br>《王の咆哮/Roar of the Kha》と《剃刀の障壁/Razor Barrier》ですが、私はやはり《王の咆哮/Roar of the Kha》の方を優先したいと考えています。どんな世界においても、クリーチャーの1サイズアップは重要だと考えるからです。また、双呪による汎用性も大きな優位です。しかし、これはもう少し使いこんでから結論を出したいところですね。<br><br>>シールドのカードプールについて<br>75枚目のカードが抜けておりました。《モリオックのゴミあさり/Moriok Scavenger》です。<br>あまり大差ないかとは思いますが、ここに補足しておきます。
大変参考になりました。理論ではなく実戦結果からの考察のため、リアルで素晴らしい記事でした。しかもそれが実力者による実力者を相手としたものとあって、この時期には他で得がたいものでした。こういった記事をこの短期間のうちに他者に提供していただけた吉川さんに敬意を表したいと思います。<br><br> それでシールドデッキ構築の感想ですが、私も愁さんと同じく《剃刀の障壁/Razor Barrier(MRD)》を入れたいと思いました。《王の咆哮/Roar of the Kha(MRD)》はクリーチャーのみが対象ですが、《剃刀の障壁/Razor Barrier(MRD)》によって《氷の干渉器/Icy Manipulator(MRD)》や《血清の水槽/Serum Tank(MRD)》などを守ることができるためです。《氷の干渉器/Icy Manipulator(MRD)》だけで勝てるといっては過言かもしれませんが、このアーティファクトが壊せないために落としたデュエルは多数ありました。<br> ただ吉川さんの言われるように《王の咆哮/Roar of the Kha(MRD)》は私自身まだまだ使い込みが必要で、実戦投入を多数した結果によるものではありません。数回入れてみてサイズ+1では意味のないケースが多かったため、デッキに入れるのをやめてしまいました。同様の理由で《戦闘の成長/Battlegrowth(MRD)》などもデッキに入れるのをやめてしまいました。今後の考察を期待しております。<br><br> それからひとつお伺いしたいのですが、《針虫/Needlebug(MRD)》の強さです。今ひとつ強いのかどうか掴めていません。今回の活躍具合などぜひ教えていただきたいと思います。<br><br> ドラフトもデッキ構築の参考になりました。失礼ながら特別に成功したドラフトのようには思わなかったのですが、構築力でそれを補なうことが可能だと教えていただけたと思っています。
>hasegerさん<br>ご感想ありがとうございます。お褒め頂き、身に余る光栄と感じております。<br><br>>《剃刀の障壁/Razor Barrier》と《王の咆哮/Roar of the Kha》<br>+1/+1の修正があまり効果的でない、というのは事実かもしれません。私自身、まだまだ分かっていないことも多く、修行中の身です。《剃刀の障壁/Razor Barrier》についてもっと考えてみる必要があると思います。<br><br>>《針虫/Needlebug》<br>プロテクション(アーティファクト)の有用性については、《テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen》を使った方ならお分かりかと思いますが、このカードに関してはさらに「インスタントのトリック性」が備わっています。相手の行動を見て展開したり、たまにカードアドバンテージを取ることができる可能性も持っているため、その点では優秀と思います。私は今回相手にこれを出され、《ゴブリンの模造品/Goblin Replica》が立ち往生する場面もありました。また、色を選ばないのもメリットです。<br>しかし、やはり4マナ2/2は力弱いのも事実です。ですからそれほど重視すべきものではなく、あくまで中堅級といった評価になるのではないでしょうか。<br><br>>ドラフトデッキ<br>正直なところ、強いデッキではないのは事実です。<br>しかし、初手で《拘引/Arrest》、3パック目の《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》を取ったときに描いた「地上を止めて空で殴る」というコンセプトがある程度形になったことで、良い結果が得られたのではないかと思います。<br>「自分が何をしたいか」を決め、それに従ってピックしていくことが成功に繋がった好例なのかもしれません。
とても興味深い記事で面白かったです。シールドのデッキは、自分だったらクラーク族の兵卒×2を外して鉛のマイアとマイアの処罰者を入れます。プロツアー頑張って下さい