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「ミラディン」世界への船出 ~5章 純白の軍勢を導く

2003/11/07 00:12更新

「ミラディン」世界への船出 ~5章 純白の軍勢を導く

Written by 吉川祐輔
http://d.hatena.ne.jp/yossy54/

皆様ご無沙汰をしておりました。

ミラディンが発売されてはや 1 ヶ月弱、私自身もドラフトの経験を積み、この環境のリミテッドの感覚を少しずつ身につけてきています。

シリーズを予告していたこともあり、どんな記事にしようかと苦慮していたのですが、今回以降はキーになるカード・デッキの方向性と例を色別に取り上げ、当初の印象との違いを織り交ぜながら、考察していきたいと思います。

今回は、装備品との抜群の相性と変わらぬ柔軟性で人気の白を取り上げてみたいと思います。しばしのお付き合いをお願い致します。

デッキの方向性

長所

低マナ域の良質なクリーチャーに恵まれ、早い段階で強烈なクロックをかけることができる。クリーチャーに対しても限定的ながら対処が可能。

短所

コモンにアーティファクト破壊が無いため、相手の非クリーチャーアーティファクトに対策手段が少ない。全体的にクリーチャーのパワー・タフネスが低く、装備品に依存しやすい。

とにかく、先行逃げ切り。これが白の唯一かつ最大の勝ちパターンでしょう。

《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》などで非常に地上戦線が膠着しやすい現状にあって、クロックをかけやすいというのは大きなアドバンテージです。また、コモンになった《拘引/Arrest》の存在である程度クリーチャーへの対処が効くようになったのもプラス材料です。

しかし、アーティファクトへのアクセスは限られているのも事実。どれもできるようにすると、器用貧乏になってしまう可能性もはらんでいます。色の組み合わせも考え、ある程度は割り切って突進力に特化した方が、より良い結果が出るのではないかと思います。

色の組み合わせとしては、飛行クリーチャーをさらに追加できカードドローで息切れを防げる青、軽量除去でテンポを奪い速攻というテーマを強化できる赤が良いのではないかと考えます。装備品に重度に依存するため緑とは組みづらく、同じく色拘束の強い黒とはどうしても不安定さが拭えない構成になる恐れがあります。

ピックアップカード

コモン 《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》

Skyhunter Patrol
攻防自在のエース

私は先の PTQ において延べ 4 枚のこのカードを使い、権利を勝ち取ることができました。他にも白には優秀カードが多くありますが、私としてはこのカードを白のベストコモンとしたいと考えます。

ある程度重いクリーチャーというのは、プレイした直後にブロッカーとして機能するかどうかが評価を大きく左右します。その点、このクリーチャーは 2/3 という申し分ないサイズを持ち、いわゆる「頭でっかち」なクリーチャーも先制攻撃のお蔭で無傷で撃退することができます。そして次ターンからはほぼ確実なクロックとして使えるわけで、まさに八面六臂の活躍です。白の性格を決めているクリーチャーと言えるでしょう。

このカードが多くても、すぐには防御力の低下を意味しないため、これを差し置いて地上ブロッカーをピックすることはないでしょう。このカードを流して白をやるというのは、ほとんどあり得ないことで、その辺りは良く考えてドラフトを進めていきたいものです。

アンコモン 《上昇スリス/Slith Ascendant》

Slith Ascendant
1人で噛み合ってる能力

スリス・シリーズは数あれど、1 枚でゲームに勝てるとまで言われるのはこのカードくらいのものです。それもやはり飛行能力の賜物なのであって、改めてこの環境における飛行の強力さを示すカードでもあります。

コストが 1 ManaWhite ManaWhite Mana と拘束がきついため、色主張の材料としては申し分無く、逆に白をやっていないときには手が出しづらいカードでもあります。これに過度の期待をかけるのはどうかとは思いますが、ドラフトの早い段階で出現すると色の変動も考慮するべきでしょう。

またゲームの終盤で引くと今一つなのが難点といえば難点ですが、攻撃の構えを見せておくことで攻防において有利な状況に立てるのもこのカードの良いところです。時には《剃刀の障壁/Razor Barrier》《まばゆい光線/Blinding Beam》で強引な突破も手かもしれません。

レア 《陽光の潮流/Solar Tide》

Solar Tide
自分勝手な《神の怒り》

いつの時代でも《神の怒り/Wrath of God》は 10 点カード。この環境のラスゴも例外ではありません。

アンコモンに《蔓延/Infest》などがあった前環境とは違い、今環境ではパーマネントをひたすら並べることが正当化されます。よぽどのことがない限り、1 対多交換を迫られることはないからです。しかし、このカードはその数少ない例外となり、それが今までのラスゴよりもさらに優れている点になるのではないかと思います。

さらに、このラスゴは破壊するクリーチャーを選り好みすることができます。ある程度手なりで展開しても、自陣に与える影響を少なすることができるのです。早い段階で手札に来た場合には、相手の展開を考え、最も良い状況を作れるように、かつ相手に悟られないように展開していくことが大切になる、というのが私の PTQ の時の実感でした。

一応双呪でプレイすることもできますが、そうした場合得られるカードアドバンテージが帳消しになってしまうことが多いため、できれば避けたいプレイです。

特に親和性の高いアーティファクト 《金のマイア/Gold Myr》

Gold Myr
大事な大事な白マナ源

実際のところ、白に最も必要なアーティファクトは《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》なのですが、このカードはデッキに関係無く優秀なため、あえて《金のマイア/Gold Myr》としました。

さて、マナマイアは色が合っていなくても使われるくらい、どんなデッキにおいても必要な存在です。その影響か、最近では早い段階でピックされる傾向にあるようです。そんな中でも、白デッキにおける《金のマイア/Gold Myr》は特に重要性が高いのではないかと私は考えます。

白のカードは強力ですが色拘束が厳しいものもあり、「白マナ」への依存度は高くなりがちです。また、テンポで押し切ることを至上命題とする白にあって、序盤のダッシュを助けてくれるマナマイア及びタリスマンは非常に有用です。

もちろん、こればかりでもデッキは上手く機能しませんし、他にも取るべきカードは多く難しいところですが、デッキに 2 枚は確保したいところです。首尾良く 3 枚以上のマイア or タリスマンが確保できた時には、土地を 16 枚にするのが良いと思います。

デッキ例

White-Blue - Bruno Carvalho / GP-Lyon Top8 Draft
 1  急報/Raise the Alarm
 1  先陣のマイア/Alpha Myr
 1  金のマイア/Gold Myr
 2  空狩人の若人/Skyhunter Cub
 1  上昇スリス/Slith Ascendant
 1  ルーメングリッドの歩哨/Lumengrid Sentinel
 1  兵士の模造品/Soldier Replica
 1  ヨーティアの兵/Yotian Soldier
 3  空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol
 1  機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor
 1  厳粛な空護り/Somber Hoverguard

14 Creatures 1 供犠台の光/Altar's Light 1 魂の閃き/Soul Nova 2 無効/Annul 1 知識の渇望/Thirst for Knowledge 1 物読み/Thoughtcast 2 上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb 1 水晶の破片/Crystal Shard 1 氷の干渉器/Icy Manipulator 1 ヴァルショクの篭手/Vulshok Gauntlets
11 Spells 8 平地/Plains 6 島/Island 1 古えの居住地/Ancient Den 1 教議会の座席/Seat of the Synod
16 Land 41 Total Cards

0 Sideboard Cards

先に行われたグランプリ・リヨンは参加者 1000 人を越す大激戦となったわけですが、その決勝ドラフトで構築されたこのデッキはまさに現在の白の真骨頂と言えるのではないかと思います。

とにかく飛行、飛行、飛行……豪華 3 枚の《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》を筆頭に 7 枚(《空狩人の若人/Skyhunter Cub》を含めれば 9 体)の飛行クリーチャー達が、このデッキを強力デッキたらしめています。さらにはテンポ・ゲームで優位に立つための《水晶の破片/Crystal Shard》《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》《氷の干渉器/Icy Manipulator》も完備されており、青のドロー呪文がそれを引きたてています。

白に必要な装備品やマナマイアが不足し、やや不安定な印象もありますが、ここまで一貫したデッキならば準優勝の成績も頷けます。

いつもこう上手く行くとは限りませんが、このようなデッキが白の最終形と言えるのではないかと思います。

まとめ

白はシールド・ドラフト問わず強力で、人気のある色です。私自身も、できることなら白をドラフトしたいと考える一人です。

しかしながら、漫然とドラフトを進めていたのでは勝てないデッキができやすい、難しい色でもあります。自分のやりたいことを見極めた上での、一貫性のあるドラフトが白の勝利の鍵になるのではないでしょうか。

次回では、親和能力を有しドロー能力も高い青について考察していきたいと思います。

Tags: Strategy
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記事へのツッコミ(1) [ツッコミを入れる]
_ 2003/11/07 00:12

お疲れ様です~。私も丁度白の改訂版を作り終えたところです。<br><br>で、白ですが…確かに強いんですよね。カードプールだけ見ると。でもここで問題になるのがソートの関係で常に白のクリーチャーのとなりにある《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》と《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》(w<br><br>装備が無い状態でまともに戦えるのが《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》だけという中でこのソートはもはや虐めとしか…。《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》と《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》どっち取れっていうんだよ(w<br><br>でも逆に言えばそれはシールドのときにパーツが偏ってるってことですからね。シールドの白は強いですね~。


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