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「ミラディン」世界への船出 ~6章 紺碧の知略を識る

2003/11/21 23:20更新

「ミラディン」世界への船出 ~6章 紺碧の知略を識る

Written by 吉川祐輔
http://d.hatena.ne.jp/yossy54/

いつも Peak Magic をご覧頂き、ありがとうございます。

遅きに失した感がありますが、ミラディン攻略記事の第 6 章として青の考察記事をお送りしたいと思います。

なお、予告しておりました「グランプリ静岡・レポート」ですが、作者都合により休載とさせていただきますことをご了承下さい。何しろ 4 ラウンドしかプレイしていないのでは、レポートの書きようもありませんでした(苦笑)。

デッキの方向性

長所

バウンス能力・カードドロー能力に長け、テンポ・カード両アドバンテージにおいて優位に立ちやすい。回避能力を持ったクリーチャーも多い。

短所

クリーチャーが守りに向かないため、単独で安定した戦線を保つのが難しい。パーマネント全体に対し、一時しのぎの対処手段しか持たない。特に、装備品に対して弱い。

青と言えば、バウンス・ドロー・回避能力。それはミラディン環境にあっても変わりません。

特に、この環境においてはアーティファクトクリーチャーの存在により、(青だけとって考えても)堅固な戦線を築くことが可能になります。《鋼の壁/Steel Wall》などを上手く使っていきたいところです。

また、今回はアーティファクト環境にマッチした「親和」能力の存在により、他の色にアドバンテージを取っています。とかくサイズが小さくなりがちな青にとって、コストの低下による高速展開は大きな武器となります。親和を活かすため、《呪文爆弾/Spellbomb》の評価は相対的に高くなるでしょう。

その他の青の大きな長所としては、「相手の色を選ばない」という点が挙げられるでしょう。他の 4 色とは異なり、単色もしくは準単色でまとめた時の爆発力がそれほどあるわけではありませんが、どの組み合わせでもコンセプトの一貫したデッキを構成することができます。「デッキのコンセプト」が重要な環境にあって、この事実は大きな利点となることでしょう。

ただ、装備品に対して弱い点だけは如何ともし難いところがあります。バウンスを上手く使ったり、時には《武装解除/Disarm》のようなトリックで土台のクリーチャーを除去したりということも必要になると思います。

ピックアップカード

コモン 《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》

AEther Spellbomb
今環境の青の象徴

装備品がついたクリーチャーによって、一気の決着を見ることも少なくないこの環境において、バウンスは大きな意味を持ちます。具体的には、クリーチャーのプレイコスト+装備品の装備コスト+ 1~2 ターンの攻撃機会を相手から奪うことが出来るわけで、特に装備コストが大きい《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》のような装備品に対してプレッシャーをかけることが出来るのです。

しかも、このカードはいざとなれば新たなドローに変換でき、かつ青の基本的なテーマとなる親和との相性も非常に良く、まさに柔軟性の塊のようなカードと言えます。

無論、この強さも優秀なクリーチャーがいてこそのもので、クリーチャーに優先するほどのカードではありませんが、青にはなくてはならないカードの 1 枚と言えます。シールドよりもドラフトでその効果は顕著でしょう。

アンコモン 《水晶の破片/Crystal Shard》

Crystal Shard
先発・完投・完封勝利を演出

バウンスが続きますが、こちらはシールドでの活躍が目立つ気がします。もちろん、ドラフトでも非常に優秀なのは言うまでもないことですが……。

このカードは、序盤においては相手に 1 マナを残すことを強要する攻撃的な用法が、中盤以降においては自分のクリーチャーが事実上死ななくなるという防御的な用法があり、いつ引いても強い理想的なカードになっています。CIP 能力(場に出たときに誘発する能力)を持ったクリーチャーとの組み合わせはまさに凶悪の名が相応しいでしょう。

他の《破片》シリーズ同様、青マナもしくは 3 マナで起動することが出来ます。従って他の色でも使えないことはないのですが、やはり青マナでの運用が群を抜いていると言えます。そういったことから、このカードを取るということは青への意志表示となると思います。

レア 《ルーメングリッドの占い師/Lumengrid Augur》

Lumengrid Augur
地味な物あさり、されど物あさり

皆さんは《セファリッドの物あさり/Cephalid Looter》を覚えていますでしょうか?

オデッセイ環境の青の優秀さを物語っていたと言っても過言ではないこのカード。私も、このカードから青に入っていくことが多かったものでした。

このカードはまさにその直系とも言うべき存在です。レアらしい爆発力はないものの、1 ターンに 1 回の起動でも十分魅力的なのに、上手く使えば複数回になります。これが動いている時の手札の充実ぶりは凄まじいものがあります。

確かに除去されやすいという面は否定できませんが、かなりの高得点カードであることは確かです。また、一応対戦相手に対しても起動できることを覚えておくと役に立つ瞬間があるかもしれません。

特に親和性の高いアーティファクト 《金属ガエル/Frogmite》

Frogmite
新たな時代の「変異」

額面通り言えば、貧弱でデッキに入るかどうかの検討にすら入らないクリーチャーとなってしまいかねないこのカード。私がこのカードを積極的に評価している、というわけではありません。結局はただの 2/2 です。しかし、青や黒系のアーティファクトに親和性が高いデッキであるなら、このカードは一概に見下せたものではないと感じています。

その理由はやはりコストにあり、適切に組まれたデッキなら 2 マナ以下、果ては 0 マナも珍しくありません。その分余ったマナを装備能力やインスタントトリックに使うことができるというのは、青や黒を使う者にとってありがたいものです。

デッキの方向性を見定めた上で、安いこのカードを上手くピックし使っていくことが、粘り強いドラフティングにつながっていくのではないかと思います。

デッキ例

Blue-Black - Sebastien Bernard / GP-Lyon Top 8 Draft
 1  ニューロックのスパイ/Neurok Spy
 1  ルーメングリッドの占い師/Lumengrid Augur
 1  厳粛な空護り/Somber Hoverguard
 1  流血スリス/Slith Bloodletter
 2  屍賊の殴打者/Nim Lasher
 1  強奪する悪魔/Reiver Demon
 2  銀のマイア/Silver Myr
 1  ウィザードの模造品/Wizard Replica
 1  機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor
 1  コバルトのゴーレム/Cobalt Golem
 1  錆胞子の羊/Rustspore Ram

13 Creatures 1 レオニンの円月刀/Leonin Scimitar 2 無効/Annul 1 惰性の泡/Inertia Bubble 1 物読み/Thoughtcast 1 恐怖/Terror 1 血のやりとり/Barter in Blood 1 彩色の宝球/Chromatic Sphere 1 血清の水槽/Serum Tank 1 変幻の杖/Proteus Staff 1 影の供犠台/Altar of Shadows
11 Spells 8 島/Island 6 沼/Swamp 2 囁きの大霊堂/Vault of Whispers
16 Land 40 Total Cards

0 Sideboard Cards

前章と同じく、GP リヨン Top 8 ドラフトからの題材です。

決してデッキのバランスは良くなく、実際準々決勝で早々に敗退してしまっているこのデッキですが、青いデッキの一つの端的な例と言えると思います。

それはすなわち、「それほど競争率の高くないアーティファクトで戦線を構築し、ごまかしながらも勝負を決める」ということです。ごまかす、というと少し言葉が悪いですが、青の持つアーティファクトへの親和性(これは親和能力だけに限りません)を活かしてのらりくらりと相手の攻めをかわす、という意味になります。

特にこの青黒という組み合わせは重度にアーティファクト頼みになるため、その傾向が強く出ます。それゆえに、アーティファクトの相対的な重要性の把握が必要になるものと思います。

個々のカードの解説としては、まず《惰性の泡/Inertia Bubble》はアーティファクトクリーチャー専用の《拘引/Arrest》として、またたまに《氷の干渉器/Icy Manipulator》などを止める役割を果たします。青黒のように直接アーティファクトを割れない組み合わせになったときに重宝すると覚えておくと良いでしょう。また、《変幻の杖/Proteus Staff》は確実性こそないものの、相手の強力クリーチャーを弱体化させ、あるいは自分の用済みの《銀のマイア/Silver Myr》をもっと役に立つクリーチャーに交換したりと、なかなかに使いどころのあるカードです。無理に取る必要はありませんが、割と面白い選択になるのではないでしょうか。

まとめ

青は柔軟です。その分、人気も高くなり、ドラフティングも難しくなっていくことでしょう。その時大事なのは、タッチの 3 色目にするのか、補助の 2 色目にするのか、あるいは主色なのかといった、「色の濃さ」も含めての柔軟性を考えた上での構想力になるのだと思います。

次回は、やや不人気色でありながら爆発的な力も秘める、黒を取り上げてみたいと思います。

今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。

Tags: Strategy
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