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スタンダードやってる? 第3回

2003/12/29 04:13更新

スタンダードやってる? 第3回

Written by 平林和哉

さてデッキに困ってついに本命の白青を調整することになってしまいました。よほど自信でも無い限りはメタ上の本命デッキを使いたくは無いのですが、他に良い選択肢が見つからなかったのも事実。

とりあえずゴブリン召集(普通の速攻よりはコントロール側がやりづらいかなと。まあ赤単はバーンがあったんで)と親和を組んで、 MWS ではなく実際に調整してみました。

これが白青勝ちまくりだったんですよね。まあそもそもメイン《ひっかき爪/Scrabbling Claws》《総帥の召集/Patriarch's Bidding》に耐性ありますし、何より《赤の防御円/Circle of Protection: Red》《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》《機械の行進/March of the Machines》など効果的なカードがてんこもりなのに、相手側からすると有効なサイドボードが少ない。それこそ《迫害/Persecute》《野火/Flashfires》も完璧な威力は発揮できないわけで。この辺は 2 色の強みといったところでしょうか。

こりゃ白青で Go かなぁ、と思っていたわけです。

白青パーミッション-人類の英知

白青の形に関しては LoM や LMC の結果を見てメイン《ひっかき爪》型が最も効率的なレシピだと思ったんで、白青を調整し続けているばんじゅん(坂東潤一郎)に話を聞いてみて組んでみました。

WU Permission "Eichi"
 3  賛美されし天使/Exalted Angel
 3  永遠のドラゴン/Eternal Dragon

6 Creatures 3 翼の破片/Wing Shards 4 神の怒り/Wrath of God 4 アクローマの復讐/Akroma's Vengeance 3 正義の命令/Decree of Justice 2 もみ消し/Stifle 4 マナ漏出/Mana Leak 2 まごつき/Discombobulate 4 集中/Concentrate 3 ひっかき爪/Scrabbling Claws
29 Spells 7 平地/Plains 8 島/Island 4 沿岸の塔/Coastal Tower 4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand 2 邪神の寺院/Temple of the False God
25 Land 60 Total Cards
 3  赤の防御円/Circle of Protection: Red
 2  聖なる場/Sacred Ground
 3  無効/Annul
 1  もみ消し/Stifle
 3  機械の行進/March of the Machines
 3  石臼/Millstone

15 Sideboard Cards

赤単のゴブリンが増えてきていたのでメインに《翼の破片/Wing Shards》を入れてみました。

まあそうは言ってもまだ《まごつき/Discombobulate》《巻き直し/Rewind》じゃなかったり、《アクローマの復讐》 4 枚のままなのはやや未熟なレシピですね。やっぱ《アクローマの復讐》は重いので 4 枚入れるよりは《忘却石/Oblivion Stone》と併用するのが賢いやり方です。

サイドボードにミラーマッチ用のカードが少なかったのが気に入らなかったので(どのみちメイン《ひっかき爪》が流行ると思ったから決定打にはなり得ないと考えた)《石臼/Millstone》を入れてはみましたが、結局試さずに終了。もうちょっとましなカードもありそうではありますが。

さて相性ですが、親和に相性が良かったのは単に調整していた親和のレシピが弱すぎたのが原因でした。現時点で MO で当たる親和はとにかく手強く、当時こういう親和を知っていたら調整結果も変わっていたかもしれません。もっとも親和自体のレシピをまとめるのがなかなかに難しいもので、登場した頃からやたらにメタられていたのが良くなかったように思えます。

一方で対ゴブリンは、メインはともかくやはりサイド後の《赤の防御円》がゴブリンにとっては如何ともしがたく、そのために専用のサイドボードを用意しなければならないほどです。おまけに《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》まで《赤の防御円》で封じられるのは正直やりきれないわけで。確かに《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》は若干計算が狂ってしまうカードですが、重いカードなのでコントロールできる範囲ですし、《無効/Annul》で落とせます。またやはり専用にチューンしてあるデッキでも無い限り、ゴブリン側も適当に撃ちまくることだけが正解と言えないわけで、これが《赤の防御円》対策として一般的になるかと言われればかなり怪しいところでした。

というように後はミラーマッチの問題で、それもメインに《ひっかき爪》を絶対入れているわけじゃないだろうから、有利になるかはともかく不利になることは無いだろう、と考えていたのですが。ここで白青の欠点がはっきり分かるマッチアップに直面してしまいました。

それは一緒に調整していた宝輪さん(宝輪修)の持ってきた白黒コン。そう以前に自分で調整していた白黒コンです。

Persecute

彼のレシピはアドバンテージカードが《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》以外では《精神の眼/Mind's Eye》ぐらいしか入っていないのですが、《陰謀団の取調官/Cabal Interrogator》《強要/Coercion》《迫害》と手札破壊が山積みでカウンターする余裕が全然生まれません。おまけにレシピが良く分からなかったときはこっちから全然動けず、だからと言って座ってるだけでは手札がすかすかになって終了、とまさにやられたい放題でした。

つまり白青は勝ち手段が乏しいゆえに、自分から攻めることの難しいデッキだということです。ゴブリンや親和のように積極的に攻めてくるデッキなら受け流してから切り返せば良いのですが、向こうから攻めてこない限りこちらから動ける選択肢は限られています。少なくともお互い白系のデッキを使っている場合だと、《正義の命令/Decree of Justice》以外では簡単に対処されてしまいますよね。

そもそも自分から攻めやすいコントロールなんてものはずいぶんと都合の良い存在で、かつてのサイカトグやウェイクが強かったのは当たり前だったのかもしれません。勝ちパターンとして即死コンボ(《激動/Upheaval》《サイカトグ/Psychatog》《ミラーリの目覚め/Mirari's Wake》《正義の命令》)を備えており、おまけに《サイカトグ/Psychatog》《強制/Compulsion》とクロックパーツが軽いのも今考えるといんちき極まりない話です(《強制》は純粋なダメージクロックではありませんが、時間を与えれば結局決定的なアドバンテージを築かれてしまいます)。とは言っても当時はビートダウン側も《野生の雑種犬/Wild Mongrel》という凶悪なテンポクリーチャーを持っていたわけで、五十歩百歩かもしれませんが。

さて話が逸れました。話を戻すと、白青はメタ内のデッキに対しては一定以上の勝率を確保できそうではあるが、想定外のデッキに対しては不安要素があるということです。そもそも今の白青は頼れるカウンターが少ないため、そこを狙い打ちにされると非常に厳しい。特に黒系のデッキは厄介な相手でしょう。

白赤サイクリング-Simple is Best?

安定路線の白青もダメとなると、これはいよいよゴブリン?とも思ってたわけですが、その時思い出したのがサイクリング。そういえばそんなデッキもありました。

とりあえずゴブリンに耐性のあるコントロールで、白いコントロールなだけにサイドボードも豊富。昔はクリーチャーメタのデッキのため同コントロールには弱かったのが、《激動/Upheaval》《消えないこだま/Haunting Echoes》《静寂の命令/Decree of Silence》など致命的なスペルも環境に少なくなり長期戦にも対応可能。思ったより好材料が揃っています。

環境の始めには LoM 優勝などでマークされがちだったのが、最近使われなくなってきているのも良い感じで、こりゃいけるかもと思って組み始めました。ということでワールドの Gabe Walls のレシピや、LoM、五竜杯、 LMC など手当たり次第にデッキレシピを見て参考にしたわけです。まあどれも白赤 2 色である限りほとんど変わりませんけどね。

そうこうしている最中、東日本予選に出る高桑(高桑祥広)から「《抹消/Obliterate》《腐食ナメクジ/Molder Slug》の入ったデッキを使いたい」という無茶な話が。そこで《腐食ナメクジ》はともかく、《抹消》はサイクリングベースで組むんだろうなという話になり、色々あってできあがったのがこれ。

WR Cycling "Obliterate!"
 3  賛美されし天使/Exalted Angel
 4  永遠のドラゴン/Eternal Dragon
 3  包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
 4  真面目な身代わり/Solemn Simulacrum

14 Creatures 4 新たな信仰/Renewed Faith 4 神の怒り/Wrath of God 3 アクローマの復讐/Akroma's Vengeance 3 霊体の地滑り/Astral Slide 2 めった切り/Slice and Dice 2 抹消/Obliterate 2 ひっかき爪/Scrabbling Claws
20 Spells 10 平地/Plains 7 山/Mountain 4 隔離されたステップ/Secluded Steppe 4 忘れられた洞窟/Forgotten Cave 1 大闘技場/Grand Coliseum
26 Land 60 Total Cards
 2  拭い去り/Wipe Clean
 4  赤の防御円/Circle of Protection: Red
 3  聖なる場/Sacred Ground
 4  粉砕/Shatter
 1  抹消/Obliterate
 1  ひっかき爪/Scrabbling Claws

15 Sideboard Cards

確かこの後も調整が進み、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》が減ったりして《翼の破片》を入れてみたり、ランドバランスも調整したりしたような気がしますがよく覚えてません。なにしろ実際にこのデッキは使われていないので。

前日まで《抹消》入りを調整していた高桑は、夜になって普通のサイクリングに変更したのでした(レシピは当時私が調整していたもの)。結局彼は予選通過はできなかったのですが、それでもデッキの安定感に間違い無いということが分かっただけでも十分な収穫だったと言えます。

Obliterate

ところでその件の東日本予選。初日にサイクリングがそれなりに抜けているのを見て正直焦りました。メタゲームが予想通りに推移しているのは自信が持てるところとはいえ、この結果からサイクリングが再び対策されてしまうからです。この辺がデッキは準備出来てるのに待たなきゃいけないもどかしさですね。

そしてやっぱり出てきた《波停機/Stabilizer》。二日目のサイドボードにちらほら見え隠れするこのカードに正直困りました。これはデッキ変更か? このときサイクリング以外に新たな候補が出てきたこともあって(このデッキに関しては本戦に関係するので省略します、すみません)、結構悩んだすえに出した結論が、

「まあ関東と名古屋はメタが違うから、大丈夫だろ」

ぶっちゃけ使い慣れたサイクリング以外にいきなり変更した場合、サイクリングほど使いこなせる自信が無かったってとこで。なにしろサイクリングはほんとに使い込んでますから、やっぱりプレイング面でのアドバンテージがあります。ということで結局今回もまたサイクリングになりました。

Pure Cycling
 4  永遠のドラゴン/Eternal Dragon
 3  賛美されし天使/Exalted Angel

7 Creatures 2 正義の命令/Decree of Justice 4 神の怒り/Wrath of God 2 アクローマの復讐/Akroma's Vengeance 4 稲妻の裂け目/Lightning Rift 4 新たな信仰/Renewed Faith 3 霊体の地滑り/Astral Slide 3 火花のしぶき/Spark Spray 2 めった切り/Slice and Dice 2 ひっかき爪/Scrabbling Claws
26 Spells 8 平地/Plains 8 山/Mountain 4 隔離されたステップ/Secluded Steppe 4 忘れられた洞窟/Forgotten Cave 3 邪神の寺院/Temple of the False God
27 Land 60 Total Cards
 2  翼の破片/Wing Shards
 2  供犠台の光/Altar's Light
 1  アクローマの復讐/Akroma's Vengeance
 1  正義の命令/Decree of Justice
 3  赤の防御円/Circle of Protection: Red
 3  聖なる場/Sacred Ground
 2  滅殺の命令/Decree of Annihilation
 1  ひっかき爪/Scrabbling Claws

15 Sideboard Cards

Round 1WR Cycling2-1
Round 2WU Permission2-0
Round 3WUR Megatog0-2
Round 4WU Permission2-0
Round 5Goblin-Bidding2-0
Round 6WU Permission2-0
Round 7Fecundity-Goblin2-0
Round 8Rwg Goblin2-1

3 戦目のメガトグとはほんと勝負になりませんでした。ノーカウンターとはいえこちらの《アクローマの復讐》は数が入っているわけじゃないですし、向こうの《滅殺の命令/Decree of Annihilation》はメインから 4 枚。おまけに《赤の防御円》《聖なる場/Sacred Ground》を入れてみたところで《光の大嵐/Tempest of Light》……

あとは相性が悪いはずの塩津(塩津龍馬)の繁殖力ゴブリンに勝てたのがラッキーでしたね。最後まで《繁殖力/Fecundity》を引けなかったため、ただのゴブリンと変わらなかったのが勝因でした。

まあ想定していた負けパターンの一つである《精神隷属器/Mindslaver》を一度も使われなかった、というのもついていた部分かもしれません。白コントロールなり、権利を取った白青のサイドボードには入っているこのカードは、サイクリングにあまり効かないこともあるもののこちらとしてはかわしようの無いものですし。

では以上でファイナル予選の話は終了。たぶん次は年明けに本戦の話になると思います。

Tags: Strategy
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