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スタンダードやってる? 第4回

2004/01/04 21:16更新

スタンダードやってる? 第4回

Written by 平林和哉

さて Finals'03 が終わりました。とはいえ構築シーズンが終わってはいないわけで、もう GP 岡山のレギュレーションである禁止カード施行後のエクステンデッドに関心が向かっているところじゃないでしょうか?

禁止カードもこれだけ出せば環境もそれなりに健全になりそうなもので、事実今までパワーカードに抑え込まれていたいくつかのアーキタイプが復活する兆しを見せています。 Red Deck Wins やマルカデスなどはニューオーリンズでは少数派だったにも関わらず、最近ではメタの中心を担っているわけですし。

まあだからというわけでは無いのですが、スタンダードの話はほどほどにしてエクステンデッド主体で進めていこうと思います。もちろん本戦で語る部分が少ないというのもありますが……。

ちなみに少々気の早い話をしてみると、プロツアー神戸は 2 月末。実は GP 岡山からたったの一月しかありません。グレイビー組がアムステルダム、 GP 岡山と時間をとられることを考えると全然時間が無いですね。どっちみち次のダークスティールが出なければはっきりとしたことが分からないとはいえ、すでに権利持ちの人やその調整仲間の方々は今のうちから着手した方が良いかもしれません。

繁殖力ゴブリン-アンチコントロール

さてファイナル本戦も結局サイクリングだったわけですが、予選と同じく一応それなりの調整はしていました。ようやくミラディンが使えるようになったマジックオンラインで。

最初のうちは白青コントロールを使ってみたりもしたのですが、どうにも安定しないので結局いつものようにサイクリング。サイクリングの何がいいって大抵初手がキープしやすいところですね。まあデッキの大部分がサイクリングなんで、《波停機/Stabilizer》でも置かれない限りは必要パーツにたどり着けます。逆に土地 2 枚、《稲妻の裂け目/Lightning Rift》《霊体の地滑り/Astral Slide》《神の怒り/Wrath of God》《賛美されし天使/Exalted Angel》《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》とかいう手札は勘弁願いたいものです。やっぱ軽サイクリングが無いとデッキが回りません。

しかしやってる時間帯が悪かったのか、とにかく当たる相手がコントロールばかり。それも普通の白青なら楽な相手なのに、どいつもこいつも《雲上の座/Cloudpost》《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》。 1 ターン目と 2 ターン目に《雲上の座》、 3 ターン目《真面目な身代わり》とかほんとうんざりです。ひどい時は 3 戦とも《雲上の座》《真面目な身代わり》入りが相手だったこともありました(ちなみに白コンだけじゃなくて、白青とサイクリングにも入ってる……)。

それが悪いことは重なるもので、このコントロール祭りに対抗するために使われていたのが《静寂の命令/Decree of Silence》。どうせならゴブリンとかにデッキを変更しろよ!と思ったのですが、それでも《雲上の座》が使いたかったらしく、極度のコントロールメタのコントロールデッキが蔓延してきました。親和も《マナ漏出/Mana Leak》《踏みにじり/Override》だけでなく《権威の確立/Assert Authority》を使ってくるし、他にも白黒コンや、ランデス(MO では不思議と赤緑のランデスが多かったりします)が出てくるにいたって、ついにサイクリングを諦めることを決意したわけです。

そうして選んだのが繁殖力ゴブリン。塩津(塩津龍馬)が中部地区予選で使ってたもので、彼曰く「コントロールには負けない!」だったので試しに使ってみることに。

Fecundity-Goblin
 4  ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder
 4  スカークの探鉱者/Skirk Prospector
 4  ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver
 3  ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter
 4  宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
 4  ゴブリンの戦長/Goblin Warchief
 4  包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander

27 Creatures 2 迫害/Persecute 3 総帥の召集/Patriarch's Bidding 4 繁殖力/Fecundity
9 Spells 4 沼/Swamp 7 山/Mountain 1 森/Forest 4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire 4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills 4 真鍮の都/City of Brass
24 Land 60 Total Cards
 1  山/Mountain
 2  恐怖/Terror
 3  闇への追放/Dark Banishing
 1  迫害/Persecute
 2  定員過剰の墓地/Oversold Cemetery
 3  紅蓮地獄/Pyroclasm
 3  帰化/Naturalize

15 Sideboard Cards

……結果。

Mindslaver
コンボデッキにとっては即死カード

赤単バーンとか純正ゴブリンとか苦手な相手には何故か勝てましたが(純正ゴブリンには《迫害/Persecute》で 1:5 だったか 1:6 交換したにも関わらず 1 本落とすも、《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》を引きまくったり、相手事故で勝ち)、恐ろしいことに対白青に全敗。白コンとかには勝ったんですけどね。

何がダメってとにもかくにも《精神隷属器/Mindslaver》《繁殖力/Fecundity》を置いて長期戦を視野に入れることが多いため、《精神隷属器》が間に合う可能性はかなり高く、おまけにコンボデッキなのでターンを奪われるとほとんどこっちは即死。白コンだったら《迫害》《総帥の召集/Patriarch's Bidding》など致命的なスペルに対抗手段を持たないため計算が簡単ですが、都合よくカウンターを持ってる白青には意外に苦戦します。

コントロールメタが進めば《精神隷属器》が使われるのは至極当たり前の話で、それに弱いコントロールメタのデッキって……と思ったので本戦用のデッキとして使わないことになってしまいました。

ただ使ってて楽しいデッキなのは確か。対親和にしても《ブルードスター/Broodstar》などで強引に空から攻められない限りは、どんなに苦しい状況でも《繁殖力》を置いて地上をチャンプブロックしていれば解決策につながります。なにより今のスタンダードには珍しいパズリックなデッキなんで、一度使ってみると面白いですよ。

ゴブ・マルカ-第 2 のゴブバンテージ

さてエクステンデッドです。調整がろくにできていなかったということで開幕戦の東京 1 次には行かないことにしていたため、私自身の緒戦は名古屋予選でした。一応調整仲間の岡田さんは東京 1 次に行くことになっていたので渡したデッキがこれ。

Zerox Trix

0 Creatures 4 渦巻く知識/Brainstorm 4 魔力の乱れ/Force Spike 4 神秘の教示者/Mystical Tutor 4 選択/Opt 1 急流/Rushing River 4 マナ切り離し/Mana Severance 4 修繕/Tinker 2 金属モックス/Chrome Mox 4 厳かなモノリス/Grim Monolith 1 発展のタリスマン/Talisman of Progress 4 威圧のタリスマン/Talisman of Dominance 4 ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher 1 金粉の水蓮/Gilded Lotus 1 精神隷属器/Mindslaver
42 Spells 3 島/Island 4 古えの墳墓/Ancient Tomb 4 裏切り者の都/City of Traitors 3 教議会の座席/Seat of the Synod 4 汚染された三角州/Polluted Delta
18 Land 60 Total Cards
 3  無効/Annul
 2  もみ消し/Stifle
 3  綿密な分析/Deep Analysis
 4  寒け/Chill
 3  防御の光網/Defense Grid

15 Sideboard Cards

いやーコンボデッキ好きなんですよ。で、青黒バージョンはマナベースの運用がちょっと面倒だったんで青単。《選択/Opt》が混じってますが、実は調整段階(といっても MWS のソリティア)では《手練/Sleight of Hand》まで入れたりもしてたんですよね。その理由としては、初手のキープ率を上げたいということと(やっぱりドローカードが初手に無いと不安)、手札に複数来ると無駄なカードが嫌だったと。コンボデッキで無駄ドローなんて言ってもしょうがないというのは確かなんですが、それでも噛み合わない手札というのはいらいらするもんです。

まあこのデッキは忘れてください。

ということで名古屋予選ですが、それでも結局エクステンデッドの調整はできませんでした。対人戦では大塚(大塚高太郎)のフィンキュラと少し MWS で相手したぐらいで、またまた机上の空論チックに構築を。細かいところは高桑(高桑祥広)とのメッセで話して考えたりも。

Gob-Malka
 3  モグの狂信者/Mogg Fanatic
 1  ゴブリンの溶接工/Goblin Welder
 1  スカークの探鉱者/Skirk Prospector
 4  ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter
 4  ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver
 4  ゴブリンの女看守/Goblin Matron
 1  宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
 3  ゴブリンの戦長/Goblin Warchief
 2  ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader

23 Creatures 4 強迫/Duress 4 陰謀団式療法/Cabal Therapy 4 金属モックス/Chrome Mox 3 終止/Terminate
15 Spells 3 沼/Swamp 9 山/Mountain 4 硫黄泉/Sulfurous Springs 2 シャドーブラッドの尾根/Shadowblood Ridge 4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
22 Land 60 Total Cards
 4  ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator
 2  破壊的脈動/Shattering Pulse
 2  荒残/Rack and Ruin
 1  モグの狂信者/Mogg Fanatic
 2  宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
 1  包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
 3  減衰のマトリックス/Damping Matrix

15 Sideboard Cards

元はプロツアーニューオーリンズでいたるさん(石田格)が使ったものです。

ニューオーリンズの調整では早い段階でゴブバンテージを使うことに決めていて、広島の上野くん(上野一樹)から《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》強すぎという話を聞き、誰が見ても強さは明らかな《金属モックス/Chrome Mox》を入れ、ミラディンのリストを見たときから使いたいと思っていた《煮えたぎる歌/Seething Song》を使ったたゴブバンテージを調整していたのですが、いたるさんが作ったゴブバンテージは他とは異なるアプローチのものでした。《煮えたぎる歌》バージョンは環境の高速化に対してあくまで速さで対抗し、対するタッチ黒ゴブバンテージは相手を減速させゴブバンテージの土俵に引きずり込みます。相手の初速さえ殺すことができれば、安定してゲームを終わらせる力のあるゴブバンテージエンジンに勝る勝利手段はありません。ついでにゴブバンテージエンジンは《陰謀団式療法/Cabal Therapy》とも相性が良いわけで。

Cabal Therapy
ゴブバンテージエンジンと相性抜群

余談ですが件の《煮えたぎる歌》を使ってたのはほとんど日本人だけだったみたいですね。まあそれも《寒け/Chill》が中和してしまうので、結局使われなくなってしまいましたが。

それでこうして名古屋予選にゴブ・マルカを持っていこうと考えたのは、その妨害手段の豊富さと安定性。 RDW ( Red Deck Wins )も増えてきていたことがゴブバンテージエンジンを使う理由になり、それでもまだいるティンカー(国内ではスタックスが主流でしたが)や他にも 3 色サイカやアングリーグールを考えると手札破壊は欲しいところです。ミラーマッチ(対ゴブバンテージ)だけは問題だといたるさんが言っていたのが、ゴブバンテージが使われなくなってきていたわけで、その点も追い風でした。

で成績は 3-2 ……。

まずアングリーグールの小宮山くん(小宮山秀貴)に、手札を空にしたにも関わらずあっさり《死体のダンス/Corpse Dance》をトップデッキされて 1 本落とし、まあこんなことぐらいあるなーと思ってたらひどいミスをして負け。そりゃ《隠遁ドルイド/Hermit Druid》が相手の手札にいることが分かっているのに、《モグの狂信者/Mogg Fanatic》を使っちゃったら負けますよね(変異と相打ってるし)。目が潰れてました。

あとは 1 敗 1 分けゾーンだった久也さん(田中久也)のレベルにぼっこぼこ。引きにも問題があったのは確かですが、サイドボードに《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》ぐらい取っておかないとどちらにせよ《崇拝/Worship》で完封されてしまうマッチアップだったので仕方ないところかも。また一番最初の《陰謀団式療法》《もみ消し/Stifle》と言えなかったのも悔やまれます。もちろんレベルと言えば GP Anaheim の Robert Dougherty を考えたわけなのですが、それでも実際に《もみ消し》を 4 枚入れているかの確信が持てませんでした。そうして公開された手札には 2 枚の《もみ消し》があり、そのうちに 3 枚目を引かれてゴブバンテージエンジンに全くアクセスできなかったのが敗因となったわけです。この辺りはあまり使われていないデッキという利があると言えますね。

その時はレベルなんてデッキパワー不足だろーと結構バカにしてたのですが、後でよくよく考えてみると《もみ消し》《悟りの教示者/Enlightened Tutor》からの《減衰のマトリックス/Damping Matrix》《魔力流出/Energy Flux》での妨害、レベルエンジンからの展開と結構ゴブ・マルカに似た構成で、爆発力は劣る代わりにマナを攻められると負けることもある RDW には耐性が高い、とそんなに悪くないかもと思ったものです。それでも自分で使う気は全然無かったんですけど。

結局使い続けてちゃんと結果を残した久也さんは凄いですね!

(文中敬称略)

Tags: Strategy
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