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yossyのアムステルダムやさぐれ日記・第2話
今回は会場でのお話が中心です。よろしくお付き合いを。
ホットドッグの呪い?
前回も少し触れましたが、プロツアー開催期間中のプレイヤーは昼食の調達に頭を悩ませ続けるものです。最近では国内のグランプリでも見ることができるように、プロツアーでは「一応ながら」出店っぽいものが出ていて、そこで幾ばくかのものを買うことはできるんですが、そういうところはえてして「高い、まずい、量が少ない」と相場が決まっているわけで。
それでも外に出る時間はないしまあ仕方ないだろうと、金曜日の昼 3 回戦が終わった後に、私はホットドッグを買って食べたのでした。2.80 ユーロ(およそ 380 円)とかなり高かったのは仕方ないものの、そんなにまずくもなかったので、まあ納得はしました。
しかしご存知の通り、私はここから 1 勝も挙げられずに敗退の憂き目に遭うのでした。まあ、そういうこともあるだろうと、半ばあきらめ気味に自分を納得させていました。が、そこにはとんでもない事実が隠されていたのです!(ばばーん)
「1 日目の昼に、会場売りのホットドッグを食べた日本人プレイヤーで 2 日目に残った者はいなかった」
日曜日にフジケンさん(藤田憲一)から聞いたこの事実。あそこで我慢していたらもっと勝てていたってことなのか……(笑)
なお、神戸でこのジンクスがどうなっているかはまったくの不明ですのであしからず。
Sideboardの舞台裏

Sideboard を支えるアフロ Josh Bennett
というわけで、土曜日・日曜日と私は Sideboard 誌のカバレージ・ライターとして働かせてもらっていました。忙しいものでしたが、そこから見るプロツアーはプレイヤー側から見るそれと同等、いやもしかするともっと大きな楽しみを、私に与えてくれました。
Pro Tour の看板の裏、Sideboard ブースにはいろんな人がいます。中でも接する機会が多かったのが、Josh Bennett と Brian David-Marshall (通称 BDM)の 2 人でした。共に日本のグランプリにもやってきた経験があり、特に Josh はそのアフロヘアで印象に残っている方も多いかもしれませんね。
Josh については、慶太さん(森慶太)に紹介されて挨拶した時のやりとりで、
Josh:記事を書くのは好きかい?
私:Yes!
Josh:Good!
と言ったときの笑顔が印象的でした。この笑顔は、私のとって大きな自信になったような気がします。
BDM とは静岡で一度会っていました。今回は「日本人は 3 色ドラフトが好きなのか?」について調べているらしく、色々とインタビューしたり我々に質問して来たりしていました。私も聞かれたのですが、「それは人それぞれで、日本人だから云々ということもないんじゃないか?」と答えました。個人的には白以外の 3 色は「全然オッケー」なんですけどね。
彼らを含めて、海外の Sideboard のスタッフは基本的に陽気な奴が多い気がします。いつもどこからかノリの良い音楽が聞こえてきてたりもしてました。みんなイベントが大好きなんで、はしゃいでいるのでしょう。その上で、情熱的に取材や記事書きをこなしていく。その姿勢は、やはり学ぶところが大きかった気がします。
遥かなるTop 8飯
プロツアーの決勝シングルエリミネーションは、たった 3 回戦といえど 1 日をかける厳しいものです。プレイヤーも長時間の拘束を余儀なくされてしまうのですが、そこは「世界の Top 8」、待遇が違います。彼らと頑張るスタッフのために、日曜日には結構豪華な昼食(通称、Top 8 飯)が用意されるのです。日本人のプレイヤーではたった 5 人しか食べたことのない Top 8 飯ですが、私もそのおこぼれにあずかることができました。
慶太さんによると、その質は大会によって大きく違うとのことですが、今回はホテルのケータリングのような感じで、シェフの方も来ているちょっと本格的なブッフェでした。大会会場の RAI のロゴが入っていた制服を着ていたので、おそらくはレセプション用にこのような食事を提供している業者さんなのでしょう。
その味もかなりのもの。別に偉業を成し遂げたわけではなかった私ですが、その気分をちょっと味わったひとときでした。
準決勝のテーブルから見えたもの

そういえば GP京都2003にもいましたね Olivier Ruel
少し時系列からは前後しますが、スイスラウンド最終 15 回戦のことです。当然のことながら、上位 2 卓は ID (インテンショナルドロー、同意の上での引き分け)で確定なのですが、4 人はなにやらカードを出しています。そのうちの 1 人である藤修さんに聞いてみると、これから 4 人で Two-Headed Giant (2 対 2 のチーム戦で、ライフは 40 点で共有するルール)をやるとのこと。15 回戦+ドラフト 3 回やって、まだやり足りないんですか!(笑) でも、世界最強(暫定)の 4 人でやる Two-Headed Giant、ちょっと見たいなと思ってしまいました。
そして翌日、私は光栄にも準決勝のカバレージを任され、藤修さん対 Anton Jonsson のテーブルの横に付いていました。その試合の模様はカバレージを参照していただきたいのですが、書ききれなかったやり取りも多くありました。Anton が日本語を勉強していた、なんてくだりは少し触れたのですが……。
私自身も一度だけ、プロツアーのフィーチャーマッチに呼ばれたことがありましたが、その時はなんだか良く分からないうちにミスをして負けてしまいました。それを考えると、この大舞台で落ち着いたやり取りをし、集中している 2 人を見ると、凄さを感じたのでした。その緊張感が文章によって伝えられたなら、嬉しく思います。
隣のテーブルでは Olivier Ruel 対 Nicolai Herzog の試合が行われていたのですが、負けてしまった Olivier の締めの言葉は「Anton、マネドラしようぜ!」だったそうです(カバレージ参照)。
このような光景を見ていると、プレミアイベントで成績を残せる条件があるとしたら、それは「マジックを心から好きでいること」だと思えてくるのです。あなたは、マジックを愛していますか?
放課後の風景

マシンガントーク系デュエリスト Jordan Berkowitz
日曜日、決勝が終わった後の会場はどこか閑散としていて、でもどこかに活気の残り香があって、慶太さんの言葉を借りるなら「放課後の雰囲気」が感じられます。でも、マジックジャンキーたちは決勝を見て「俺もマジックやりたいぜ!」なわけで、当然のようにそこかしこでマネドラが始まります。Nicolai やら藤修さんやら、先程まで Top 8 の厳しい戦いをしていた連中も一緒になってマネドラしてるのだから、相当なものです。
私も原稿を完成させて少し時間ができたので会場をうろついていると、「アメリカの爪楊枝坊主」こと Jordan Barkowitz が声をかけてきました。相手にとって不足なしということで OK し、3 on 3 をやることに。こちらは私と三木君(三木貞義)、カズキ(加藤一貴)で組んだのですが、向こうの肝心の 3 人目がなかなか現れません。気をもんでいると、Jordan がようやく見つけてきたのは PT 横浜チャンプの Mattias Jorstedt でした。おいおい一気の戦力強化かよ! まあ、こんな良く分からないチームができるのもプロツアーならではですね。
結局惜しいところで負けてしまったのですが、楽しめたので良しということに……でも Jordan の《永劫の塔/Tower of Eons》に負けたのは悔しいなあ。(実はかなりやりおるらしい?)
日曜日の夜が深くなってくると、楽しかったプロツアーともお別れです。フランス勢なんかは、これから夜行バスに乗って帰るとのこと。我々も遅くならないうちにホテルに戻ろうか、なんて話をしています。
最後は、やはりこの挨拶で。
"See you in Kobe!"

>ホットドッグ<br>「食べないほうがいい」とは言われてましたが、不味いとかそういう理由じゃなかったんですね(笑)
プロツアーの裏話的な内容で、とても楽しく読ませてもらいました。
>日本人のプレイヤーではたった 5 人しか食べたことのない Top 8 飯ですが、<br>この時点で数えても6人いるよね?どうでもいいツッコミだけど
ローリー、鹿島、大磯、池田、岡本、(大磯)、横須賀……あ、ホントだ。<br>うーん、編集時点で気づきませんでした。すみません。てへ。
岡本尋さんの世界選手権をカウントし忘れていたのが敗因です。<br>読者の皆様、尋さん、ごめんなさい。