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「ポンザを正しく構築する」記事

2004/05/19 19:43更新

「ポンザを正しく構築する」記事

この記事は海外のマジック情報サイト、Londes.com に掲載された二つの土地破壊に関する記事を翻訳したものです。

状況を単純化して説明すると、一つ目の記事は「ポンザはダークスティール後の環境ではだめ」という内容であり、二つ目の記事がそれに対する反論、という形になっています。展開に興味のない方は、デッキレシピまで飛んでも問題ないでしょう。

経過の説明

Skullclamp

発端は、3 月 19 日に Londes.com に掲載された William Spaniel の「Another Victim Of Darksteel: Ponza」というタイトルの記事。

これは、ダークスティール後の《頭蓋骨絞め/Skullclamp》が君臨するスタンダード環境でのポンザ(今回は普通に赤単土地破壊の意味で使われている)のデッキレシピをふくむ戦略記事だった。いちおう主要デッキに対するマッチアップの分析とかサイドボーディングにまで踏み込みつつ、結論としては「現状から予想されるメタゲームではポンザは地区予選に持っていくべきデッキではない」というものだった。

これに対して、Sam Kisko が 3 月 21 日に Ponza Built Correctly というかなりストレートなタイトルの記事を書いて、まったく違ったタイプのポンザデッキ二つを掲載・分析することで、Spaniel の記事に対して反論している。

それと、のちに Londes.com のフォーラムで Sam Kisko 自身が E-League のトーナメント結果、April 2nd T8 Master Decks《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》入りのポンザが 1、2 位を独占したという結果に言及している(このポンザのリストは最後に掲載した)。

(なお、Mono Red Land Destuction? A Londes.com Discussion というタイトルで William Spaniel 自体がデッキレシピをまとめた文章を書いているが、これは読む意味はないと思われたので翻訳していない)

記事その1「もうひとつのダークスティールの犠牲者:ポンザ」 by ウィリアム・スパニエル

Another Victim Of Darksteel: Ponza

ダークスティールは、スタンダードのコントロールデッキにとってのかなりの厄介を作り出した。《頭蓋骨絞め》というありえないような存在と小型クリーチャーが一緒にいれば、どんなコントロールデッキでもこの 1 マナのアーティファクトを除去できないかぎり破滅してしまうことは、少し考えれば誰にでもわかる。コントロールデッキはこのダークスティールでもっとも強烈なカードを効果的に除去できなければならない。

しかしながら、これはちょっとしたジレンマを作り出す。コントロールデッキが特にアーティファクトをターゲットとしたカードを追加したら、重要なアーティファクトを使ってないデッキに対してはいくらかの無駄を持つことになってしまう。とは言っても、《頭蓋骨絞め》を除去する方法がなければ、ゴブリン召集やゾンビやエルフといったデッキにまで負けてしまうだろう。そんなわけで、欠点を避けながら《頭蓋骨絞め》を除去する方法を見つけることがキーとなる。

何人かは、ポンザこそが《頭蓋骨絞め》を効果的に処理する方法だと主張した。《破砕/Demolish》《減衰のマトリックス/Damping Matrix》を使うことで、《頭蓋骨絞め》を処理することができると。そうだとしても、ポンザはあなたが地方予選に持っていきたいデッキではない。

まず、これがデッキリストだ。

Ponza
 3  アヴァラックス/Avarax

3 Creatures 4 紅蓮地獄/Pyroclasm 4 減衰のマトリックス/Damping Matrix 3 ボガーダンの鎚/Hammer of Bogardan 4 溶鉄の雨/Molten Rain 4 星の嵐/Starstorm 4 石の雨/Stone Rain 4 不毛化/Lay Waste 4 破砕/Demolish
31 Spells 18 山/Mountain 4 忘れられた洞窟/Forgotten Cave 4 隠れ石/Stalking Stones
26 Land 60 Total Cards
 4  選別の秤/Culling Scales
 4  爆破/Detonate
 3  残響する破滅/Echoing Ruin
 4  野火/Flashfires

15 Sideboard Cards

このデッキリストはダークスティールの導入によってはそれほど大きくは変化しなかった。実際、新しいカードは 2 種類だけだ。《減衰のマトリックス》は、現在では《頭蓋骨絞め》を無効化するために必要だし、それから他のスタンダードのいろいろなカードにも効く。一方、サイドボードの《残響する破滅/Echoing Ruin》は親和相手には《石の雨/Stone Rain》倍化版として働くし、その他の重要なアーティファクトを叩き割ることもできる。しかし、ポンザがこの 2 枚のカードを得ただけなのに、敵対するデッキは遙かに多くを得ている。

個別のマッチアップ

ゴブリン召集

ポンザはスタンダードでもっとも語られているアーキタイプに対しては相当なことができる。初期のゲームでは生き残るのがすべてだ。8 枚の大量除去呪文、《紅蓮地獄/Pyroclasm》《星の嵐/Starstorm》とがあるから、ポンザは攻撃してくるクリーチャーをかなり押さえ込める。先述のように、《破砕》《選別の秤/Culling Scales》は、いつだって頭痛の種となる《頭蓋骨絞め》を粉砕できるし、《秤》の方はそのあとでゴブリンを何匹か始末することもできる。

ゲームの後半になると、ゴブリン召集はゲームを終わらせる脅威となる《総帥の召集/Patriarch's Bidding》を繰り出してくる。 幸い、ポンザは重すぎるカードをプレイできないようにするようにデザインされている。 黒マナが揃わなければ、大量の死んだゴブリンが速攻付きで戻ってくることはない。フェッチランドのトリック(フェッチランドを実際に《召集》を打つターンまで起動せずに残しておいて土地破壊を避ける)があったとしても、ポンザは単純に 5 枚の土地が場に揃わないようにすることで《召集》を止められる。希望的には、複数の《アヴァラックス/Avarax》《隠れ石/Stalking Stones》で先に殴り勝っておきたいところだ。

依然として、ポンザが大量除去をドローできないか、《頭蓋骨絞め》からの狂ったスタートからだった場合は、ポンザは負けてしまうだろう。そして、それはポンザが希望するよりもずっと頻繁に起きる。

サイドボード

-3 《ボガーダンの鎚/Hammer of Bogardan》

-1 《不毛化/Lay Waste》

+4 《選別の秤》

サイドボードで、ポンザは大きくデッキを変化させられる。単純に何枚かの火力と 1 枚の土地破壊を《選別の秤》に取り替えることで、《減衰のマトリックス》もより効果的になる。他方、ゴブリンのプレイヤーが《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》を使っていた場合、《破砕》《選別の秤》《減衰のマトリックス》は 2 倍の仕事を持つようになる。付け加えると、ゴブリン召集はアーティファクト除去をサイドボードから追加して、《選別の秤》を破壊したり、《減衰のマトリックス》を破壊して《頭蓋骨絞め》を救ったりできるようになる。

召集デッキは時にはあっさりゲームに勝ってしまうこともある。それでこのマッチアップは、あまりにもひどいというものではないにせよ、有利ではない。

親和

《頭蓋骨絞め》が世界を恐怖に陥れる一方で、《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》のせいでポンザの生き残りはさらに難しくなった。基本的に、第 1 ゲームでは完璧に負けてしまう。親和は、今や破壊不能な《ダークスティールの城塞》を装備しているし、それはあっさりとポンザの土地破壊呪文を無駄にしてしまう。つまりポンザにとっての唯一のチャンスは、大量除去と《減衰のマトリックス》による速やかな勝利しかない。しかし、荒廃者型親和の大型クリーチャー、特に《マイアの処罰者/Myr Enforcer》の存在で、そんなゲームプランが機能することはほとんどない。これで勝つのはほとんどまぐれだ。

サイドボード

-3 《不毛化》

-4 《溶鉄の雨/Molten Rain》

-4 《石の雨》

+4 《選別の秤》

+4 《爆破/Detonate》

+3 《残響する破滅》

幸い、サイドボードのおかげで、ポンザは 2 ゲーム目と 3 ゲーム目では勝てるチャンスが出てくる。これらのゲームでは、ポンザは土地破壊を捨てて、ストレートにアーティファクトを狙って《選別の秤》《爆破》《残響する破滅》を追加できる。そこで手も無くやられてしまうといったことはなくなるだろう。しかし、11 枚のサイドボードカードがあってさえ、時には荒廃者型親和はポンザを粉砕して、たまたま勝ってしまうこともある。そういうわけで、ポンザはたかだか 40%程度の勝ち目があるだけだ。

サイクリング

ポンザは攻撃的なデッキに対するには厳しいけれども、土地破壊はコントロールに対するときに輝きを放つ。にもかかわらず、サイクリングは 1 ゲーム目では有利な相手というわけではない。ポンザはメインデッキには《稲妻の裂け目/Lightning Rift》に対する解答を持っていない。このことで、サイクリングのプレイヤーは《裂け目》を場に出して 10 枚のカードをサイクリングするだけでゲームに勝てることになる。サイクリング側が《裂け目》を引いてない場合、《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》が土地を作り出すことでやはり大きな問題になる。どちらのカードも現れなければ、土地破壊で勝つことができるだろう。

サイドボード

-4 《減衰のマトリックス》

-4 《紅蓮地獄》

+4 《選別の秤》

+4 《野火/Flashfires》

サイドボードはポンザにとっての大きなリソースだ。《減衰のマトリックス》《紅蓮地獄》はあまり使えないので、下げてしまう。そしてそのスペースに、《選別の秤》《稲妻の裂け目》《霊体の地滑り/Astral Slide》を取り除くためにやってきて、一方《野火》《永遠のドラゴン》をうち消して《平地/Plains》を破壊してそれ以上回られないようにする。2 ゲーム目と 3 ゲーム目ではポンザに非常に有利に変わるので、このマッチアップは五分にまで引き上げられる。

白単コントロール

白単コントロール相手の 1 ゲーム目はサイクリング相手の 1 ゲーム目と似ているが、《稲妻の裂け目》問題は存在しない。不幸なことに、《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》《永遠のドラゴン》は相手の土地を潤沢にしてしまう。それでも、1 ゲーム目は大体五分だ。単に、ウルザ土地と《雲上の座/Cloudpost》を最初に壊すようにすれば十分だ。

サイドボード

-4 《減衰のマトリックス》

+4 《野火》

《野火》《雨ざらしの旅人》《永遠のドラゴン》の問題に対抗するのに大きな助けになる。《雲上の座》バージョンの場合、《平地》により依存しているので、《野火》は激しく効果的になる。しかし、12 枚のウルザ土地を使っていたとしても、《野火》は多くのゲームではポンザの希望通り多数の《平地》をなぎ払えるだろう。結局、呪文を使うための土地がなければ、《アヴァラックス/Avarax》《隠れ石/Stalking Stones》がゲームを終わらせる。そういうわけでこのマッチアップはかなり有利だ。

さて、ポンザはどういう位置づけになるだろうか? 素晴らしい位置にいるというわけではない。まさに今、何人かは《頭蓋骨絞め》《電結の荒廃者》を禁止カードにするように要請している。それはどのぐらい多数のプレイヤーがゴブリン召集と《荒廃者》入り親和を選ぼうとしているのかを物語ってもいる。他方、ポンザにとってのお客さんの白系コントロールデッキについては、誰も心配していない。そこで、メタゲームが地方予選の時にひっくり返ってない限りは、ポンザはトーナメントのための優れた選択ではない。

William Spaniel - Editor, Londes.com / williamjspaniel@yahoo.com

記事その2「ポンザを正しく構築する」 by サム・キスコ

Ponza Built Correctly

この記事はウィリアム・スパニエル氏の「ダークスティールのもう一人の犠牲者:ポンザ」への反応として書かれた。私はポンザを好んでいる。それから、現在のメタゲームに対するちゃんとした詳細を彼が提供しているとは思っていない。現在の環境でポンザを使えるデッキにするために必要ないくつかの変更について論じて、2 つの別の選択肢としてのデッキリストを提示することで、そのことをはっきりと証明しておきたいと思う。

伝統的なポンザを理解する上での重要な点は、テンポを取ることだ。ポンザはゲームの序盤に 1 対 1 交換を行うように本質的にデザインされている。この環境では大半のデッキが解決されると大量のアドバンテージを得られるカードを使っている。《総帥の召集》《神の怒り/Wrath of God》《頭蓋骨絞め》《電結の荒廃者》はこの代表的なサンプルであり、それらがこのフォーマットを決定づけている。これらに対してリソースの交換を挑むのは、間違いなくみずから破滅しようとするような戦略だ。

そこがスパニエル氏のデッキリストの間違っている点の根幹だ。16 枚の土地破壊呪文というのは、紙の上ではいいように見える。しかし、現在のスタンダードのゲームでは、土地破壊を 1、2 枚よりももっと大量に欲しいと思うようなことは非常に珍しい。代わりに必要なのは、生き残ってゲームに勝つための大量のシナジーのエンジンだ。それから、相手を早期に叩きのめすことも必要だ。

このデッキが、私の言いたいことを示している。

Arcbound Ponza
 4  マイアの処罰者/Myr Enforcer
 4  金属ガエル/Frogmite
 4  炉のドラゴン/Furnace Dragon
 4  電結の荒廃者/Arcbound Ravager
 4  電結の働き手/Arcbound Worker
 4  電結のとげ刺し/Arcbound Stinger

24 Creatures 4 頭蓋骨絞め/Skullclamp 4 黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb 4 石の雨/Stone Rain 3 溶鉄の雨/Molten Rain 3 金属モックス/Chrome Mox
18 Spells 10 山/Mountain 4 大焼炉/Great Furnace 4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
18 Land 60 Total Cards
 3  脅しつけ/Threaten
 3  硫黄の渦/Sulfuric Vortex
 4  炎歩スリス/Slith Firewalker
 4  火炎崩れ/Flamebreak
 1  宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator

15 Sideboard Cards

《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》を入れているのは疑問符が付く。《炎歩スリス/Slith Firewalker》《鉄のマイア/Iron Myr》を代わりに入れるのは非常に簡単だ)

たぶん最初に気づいたことは、私のデッキとスパニエル氏のデッキでは 2 種類のカード(《石の雨》《溶鉄の雨》)しか共通してないことだろう。完全に違っていることはそれだけではなく、スパニエル氏のデッキは通常は 3 ターン目まで何もしない(スタンダードでは自殺行為だ)ということもある。一方のこのデッキでは、どのカードも 3 ターン目には十分プレイしてしまえる――-《炉のドラゴン/Furnace Dragon》さえも。このデッキではどのカードのコストも(事実上) 3 かそれ以下になるし、このことはダークスティール後のスタンダードでは非常に重要なことだ。《電結の荒廃者》はぶっ壊れていて、《頭蓋骨絞め》もぶっ壊れているいる。だったら、それをどうにかしようと頭を痛めるかわりに自分で使おうとする方が確実だ。

このデッキのマッチアップについての 2、3 のメモ

親和

Furnace Dragon
常に決定打

このデッキは親和に対してはなかなかいい仕事をしてくれるが、それは《炉のドラゴン》のおかげだ。親和の使うどんなカードに対しても、ほとんど常に決定打になる。《ドラゴン》を出せれば、ゲームの 85%は勝てる。《ドラゴン》は最速 3 ターンで出てこれる。それから《炉のドラゴン》なしでもしばしば、勝てる。序盤のクリーチャーを焼いて、キーとなる土地を除去することで。《モックス》、土地、土地、《石の雨》はたまに相手をシャットダウンしてしまう――-特に、《空僻地/Glimmervoid》をあまりにも速くプレイされていた場合には。

このデッキはバランスをとる必要があり、《ドラゴン》に続けて展開できるような脅威を温存しておく必要がある一方で、《ドラゴン》をプレイする前に対戦相手からなるべくリソースを搾り出しておく必要もある。

そのため、私は本当に《炎歩スリス》を追加したいけれども、《鉄のマイア/Iron Myr》《電結のとげ刺し》が、たぶんその他のデッキに対してはより優れた選択だ(上のリストでは《とげ刺し》をつかっている)。サイドボードは非常に簡単で、《溶鉄の雨》を抜いて《脅しつけ/Threaten》を追加する。《脅しつけ》は対戦相手の《電結の荒廃者》や大量にカウンターの載った生物や《ブルードスター/Broodstar》《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》に対して素晴らしい。《脅しつけ》《炉のドラゴン》が同じデッキにいるというのは、本当に親和デッキにとっての最悪の悪夢だ。

ゴブリン召集

このマッチアップはちょっとやりにくいというか、コツがいる。それから、かなりの程度は土地破壊に左右されることになる。《炉のドラゴン》《金属モックス/Chrome Mox》に使う方がいいけれども、たまに長引いたゲームでは有用だ。特に、サイドボード後で《火炎崩れ/Flamebreak》のような予備カードを多少手札に握っているときは。

《電結の荒廃者》はこのマッチアップの鍵だ。クリーチャーと土地破壊呪文に支えられた序盤の《荒廃者》は、ほとんど確実に相手の破滅となる。さっさとアーティファクトを生け贄に捧げて、《荒廃者》で速いクロックをかけてしまえることも多い。《頭蓋骨絞め》があることで、素早く立ち直ることができる。サイドボードの《火炎崩れ》《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》と土地破壊の結合は非常に有用だ。何人かは《火炎崩れ》よりも《紅蓮地獄》を優先したがるが、《トロールの苦行者/Troll Ascetic》相手に酷い目にあった後ではそんな選択はしないだろう。

白系コントロールとサイクリング

これらのデッキと対戦するのは非常に似たやり方になる。《頭蓋骨絞め》と土地破壊呪文がここでは最大限に有用だ。彼らが 6 マナに到達するのを妨害するのが、とてもとても重要だ。サイドボードでは《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》《炎歩スリス》を入れることになる。どちらも、相手が対処できるようになる前に出せれば強烈に刺さる。《アヴァラックス》はもう一つの優れたサイドボードの選択肢で、結局は《スリス》よりいいかもしれない。でも、《スリス》の方がずっと軽いので使ってない。

幸いこっちのカードのほうが相手のよりもぶっ壊れている傾向があるけれども、結局は誰がよりトップデッキできるのかということに要約される。用心深くプレイする場合は長い試合になるだろう。

次に私が取り上げるポンザデッキはより伝統的で火力呪文と《石の雨》というアプローチに忠実に従っている。このデッキは非常にプレイするのが簡単で、火力で敵が序盤に出してきたクリーチャーを焼いて、土地を壊してから、相手の限定されたリソースでは対処できないような大きな脅威を繰り出す。このデッキでは、今までカジュアル用でない本当のポンザデッキでは使われてなかった《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》まで使っている。

Ponza, by Mike Long
 4  ドワーフの爆風掘り/Dwarven Blastminer
 4  炎歩スリス/Slith Firewalker
 3  弧炎撒き/Arc-Slogger
 4  アヴァラックス/Avarax

15 Creatures 4 石の雨/Stone Rain 4 溶鉄の雨/Molten Rain 4 ショック/Shock 4 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt 4 ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher 4 金属モックス/Chrome Mox
24 Spells 21 山/Mountain
21 Land 60 Total Cards
 4  紅蓮地獄/Pyroclasm
 4  野火/Flashfires
 4  爆破/Detonate
 3  選別の秤/Culling Scales

15 Sideboard Cards

《金属モックス》は前のものよりもこのデッキではより重要だし、それは《ドワーフの爆風掘り/Dwarven Blastminer》の効果だ。(マイク・ロングのデッキが普通はそうであるように)このデッキは実際にかなりいいがしかし、私の好みよりも速く息切れしてしまう。 《頭蓋骨絞め》のようなカードを出されたら、自分が処理できるよりももっと多数のリソースが襲ってくることになりがちだ。 幸いこのタイプでは、もともと小さいクリーチャーで殴ることができる。それはまた、速攻付きには対処できないコントロールデッキに対してもよく効く。《ゴブリンの放火砲》はまた、ある種の燃料切れ問題に対処するためのものだ。対戦相手はよくそれを 1 回起動されるだけで敗北が非常に近づくことを思い知るだろう(私の最高記録は《放火砲》 1 回の起動で 18 点、というものだ)。以下は、マッチアップ別の解説だ。

親和

このマッチアップは単純に親和に有利だ。それは親和のほうがパワフルなカードを大量に抱えているからだ。ポンザは結構勝てるけれども、残念なことにそれはプレイの腕前よりも引きのほうにかかっている。序盤の火力と《スリス》は思いがけず有用で、早期の土地破壊は彼らのゲームプランを崩す。《電結の荒廃者》は悪夢のカードで、相手が 2 ターン目に出してくるぐらい馬鹿だったら、その場で焼いてしまおう。後のターンになってから出てくるほうが、はるかに問題になる。《ドワーフの爆風掘り》はときには本当の爆弾となるけれども、私が前に考えていたほどのすごい有用さはないのは確認している。もしこのデッキを自分で組む場合、私は《爆風掘り》はサイドに下げて、何か他のものを試してみたい。

ゴブリン召集

ポンザは召集相手には有利だ。このデッキがそれに合わせて調整されているからのように見える。ほぼすべてのカードが親和相手と同じく召集相手に有効で、答えが簡単に見つかることになるだろう。召集側の主要な脅威は《包囲攻撃の司令官》を伴う《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》だ。これらのカードは普通は火力を使ってしまった後で出てくるだろうし、《ゴブリンの放火砲》《弧炎撒き/Arc-Slogger》が無ければ重要な問題になる。

サイクリング

このデッキは序盤からプレッシャーをかけていく手段に乏しいので、サイクリングというのは思った以上に厳しい相手になる。この対戦は《ゴブリンの放火砲》《賛美されし天使/Exalted Angel》によって大きく左右される。どちらのカードもゲームを早期に片づけることができるし、どちらのデッキもそれに対処する方法が少ないので。

サイドボードはサイクリング相手には特に弱い。そういうわけで、この対戦は全体としては不利だと言わざるを得ない。

白単コントロール/青白コントロール

サイクリング相手と同じように、《ゴブリンの放火砲》はこのマッチアップでも非常に使える。正直に言って、《放火砲》のない普通のポンザをプレイしたいとは思えない。それぐらい《放火砲》はいい。彼らはそれを処理するか、でなければ死ぬしかない。そして《減衰のマトリックス》(たぶん)か、《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》がそのために必要だ。こちらのデッキには他の脅威(《アヴァラックス》!)がいるから、どちらも非常にいい選択肢ではない。それに、《アクローマの復讐》を使おうにも、土地破壊のせいでそれが遅くなりすぎることもある。

火力呪文の大部分は価値が低いし、サイドボードもやはりかなり弱い。そのせいで、白コン相手は自動勝利とはいかないし、ゲームをずっと長引かされてしまうと、確実に負けてしまうだろう。

私はマイク・ロングのデッキがとても好きだ。それは非常に速くて非常にうまく動く。私は新たに《ゴブリンの放火砲》の重要さを学んだ。私はこのデッキを《放火砲》なしでプレイしようとは思えない。私はサイドボードを変えたい。特に《賛美されし天使》《原野の脈動/Pulse of the Fields》に対処しておきたい。《硫黄の渦》は優れた解答になると確信している。《ドワーフの爆風掘り》は私の意見ではサイドボードにより適する。親和に対しては遅すぎるし、召集に対してもメインデッキではひ弱すぎる。

私のプレイ経験からすると、ポンザはスタンダードで楽しくて使いやすいアーキタイプだ。 もしメタゲームが分かっていて、自分の戦略を変更できるのであれば。会場が親和に満ちているのなら、赤単のデッキは親和を倒す非常にいいチャンスがある。プロツアー・神戸はそのことを大いに証明した。

上記のデッキには何かしらチューンが足りないように思える。そういうわけで、地区予選で本当にいいポンザデッキが出て活躍したとしても、私は驚かない。願わくば、そのために私の考察が役に立てばいいと思っている。

Sam Kisko / canecorpus@hotmail.com

付録:4 月 2 日の E-League トーナメントの 1 位と 2 位のデッキリスト

http://www.e-league.com/forums/viewtopic.php?p=1353#1353

eat your heart out it was ponza - Jcl / 2004-04-02 E-League *1st*
 4  炎歩スリス/Slith Firewalker
 4  弧炎撒き/Arc-Slogger
 3  包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander

11 Creatures 4 粉砕/Shatter 4 溶鉄の雨/Molten Rain 4 石の雨/Stone Rain 4 ショック/Shock 4 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt 3 減衰のマトリックス/Damping Matrix 3 金属モックス/Chrome Mox
26 Spells 19 山/Mountain 4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
23 Land 60 Total Cards
 4  爆破/Detonate
 2  残響する破滅/Echoing Ruin
 2  硫黄の渦/Sulfuric Vortex
 2  選別の秤/Culling Scales
 4  火炎崩れ/Flamebreak
 1  包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander

15 Sideboard Cards

Ponza - NovaP / 2004-04-02 E-League *2nd*
 2  刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing
 3  弧炎撒き/Arc-Slogger
 3  包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
 3  ドワーフの爆風掘り/Dwarven Blastminer

11 Creatures 2 ダークスティールの粗暴者像/Darksteel Brute 4 石の雨/Stone Rain 4 溶鉄の雨/Molten Rain 3 破砕/Demolish 4 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt 4 黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb 3 爆破/Detonate
24 Spells 19 山/Mountain 3 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus 3 忘れられた洞窟/Forgotten Cave
25 Land 60 Total Cards
 3  ひっかき爪/Scrabbling Claws
 3  減衰のマトリックス/Damping Matrix
 2  野火/Flashfires
 4  紅蓮地獄/Pyroclasm
 3  選別の秤/Culling Scales

15 Sideboard Cards

Tags: Strategy
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