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現実に戦う ~ yossy の日本選手権レポート(前編)

2004/06/27 02:35更新

現実に戦う ~ yossy の日本選手権レポート(前編)

Written by 吉川祐輔
http://d.hatena.ne.jp/yossy54/

みなさま、ご機嫌いかがでしょうか?

先に行われた 2004 年度日本選手権において、9 勝 4 敗 1 分けの成績で 14 位に入賞することができました。この場をお借りしまして、練習に協力していただいた方々に御礼を申し上げたいと思います。

遅くなりましたが、今回はその選手権の模様をプレイヤーの視点から振り返ったレポートをお届けします。スタンダードは使用セットに変化が起きてしまいましたが、ドラフト中心に書きましたので参考にしていただけると幸いです。

スタンダードの思想

私が今回スタンダードで使用したのは、いわゆる Affinity、電結親和デッキです。今となっては無用の長物かもしれませんが、以下にデッキレシピを示します。実は、Live Coverage全デッキリストにも掲載されていません(笑、でもなんでだろう?)。

Affinity - Yoshikawa Yusuke / 2004 Japanese Nationals Standard Deck
 4  大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault
 4  電結の働き手/Arcbound Worker
 4  電結の荒廃者/Arcbound Ravager
 4  金属ガエル/Frogmite
 4  マイアの処罰者/Myr Enforcer

20 Creatures 4 頭蓋骨絞め/Skullclamp 4 溶接の壺/Welding Jar 4 爆片破/Shrapnel Blast 4 物読み/Thoughtcast 3 黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb 3 霊気の薬瓶/Ather Vial
22 Spells 4 囁きの大霊堂/Vault of Whispers 4 大焼炉/Great Furnace 4 教議会の座席/Seat of the Synod 4 空僻地/Glimmervoid 2 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
18 Land 60 Total Cards
 4  紅蓮地獄/Pyroclasm
 3  マナ漏出/Mana Leak
 3  上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb
 2  ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer
 2  ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
 1  ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel

15 Sideboard Cards

《頭蓋骨絞め/Skullclamp》の禁止が発表されるなか、メタゲームはねじれにねじれていました。それを読み切り、勝ち星を計算に入れることは(少なくとも私には)不可能と考えました。ならばすることはなにか。

「ブン回って勝手に勝つ」

言葉は悪いですが、これです。相手に関係無く、一定の確率で勝利できるデッキを使い、あとはドラフトに望みをかける。それがこのデッキを選択し、微調整したときからのプランでした。

カードの解説はとくに不要でしょう。あえて挙げるとすれば、メインの《霊気の薬瓶/Ather Vial》とサイドの《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》でしょうか。前者は《極楽鳥/Birds of Paradise》の役割で、序盤の圧倒的なブーストを可能にして瞬殺の可能性を高めます。また、後者は《炉のドラゴン/Furnace Dragon》を用いてくる同系対策として採用したもので、できるだけメインデッキの形を変えずに(付け焼き刃ながらも)対策することを可能とします。

結果から言えば、スタンダードは 4 勝 3 敗。メイン《機械の行進/March of the Machines》など目の敵カードの嵐で負けたゲームも少なくありませんが、最低限自分の立てたプラン通りの結果を残すことができたので、満足しています。

では、実戦レポートに移るとしましょう。以下、敬称を略させていただきます。

Round 1 vs. 畠弥峰(ランキング枠) 使用デッキ:白青コントロール

Game 1

どの大会でも緒戦はいつも緊張するもの。それが日本選手権ともなればなおさら。まずはダイスロールで先攻をとって一安心。

だが緊張する私とは裏腹に、デッキはいきなり全開の回りを見せる。《霊気の薬瓶》スタートから第 2 ターンに《電結の働き手/Arcbound Worker》《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》プレイ、相手の終了フェイズにさらに《大霊堂の信奉者》追加。第 3 ターンの攻撃後《霊気の薬瓶》から《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》追加→《頭蓋骨絞め》《電結の働き手》を絞める。

そのまま第 4 ターンももう 1 回攻撃し、終了時に相手が《原野の脈動/Pulse of the Fields》をプレイしてきたところで対応して《爆片破/Shrapnel Blast》

一度《大霊堂の信奉者》の誘発型能力を忘れてしまったのも関係無い、まさに圧殺劇。

out
《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》
in
《マナ漏出/Mana Leak》

Game 2

今回は先ほどのような激回りとはいかず、むしろモタモタしているうちに相手側に変異こと《賛美されし天使/Exalted Angel》登場。なんとか除去したものの、処理に手惑ったぶん《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》を間に合わされ、《溶接の壺/Welding Jar》を 2 枚置いてあったのにすでに使ってしまっているというていたらく。さらに《機械の行進》の追い討ちで終了。

out
《マイアの処罰者/Myr Enforcer》、1×《マナ漏出》
in
《ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer》

緒戦ゆえに、サイドボーディングも微妙。

Game 3

今回も発進がやや遅い印象なのだが、第 2 ターン《金属ガエル/Frogmite》、第 3 ターン《電結の荒廃者》と並べ、相手が《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》で土地を探す間に《爆片破》で勝ち。

W-L-W 通算 1-0

Round 2 vs. 小室修(ランキング枠) 使用デッキ:電結親和

Game 1

相手が《大霊堂の信奉者》発進で同系確認。こちらは《黄鉄の呪文爆弾》で除去するが、《電結の荒廃者》が 2 体出てきてちょっと押される。だがこちらも《大霊堂の信奉者》 2 体でやり返し、《金属ガエル》《頭蓋骨絞め》をつけて構えたところで相手の攻勢が停止。あとは《金属ガエル》コストの《爆片破》からさらに《爆片破》を呼び込んで撃ったところで相手投了。

out
《溶接の壺》
in
《上天の呪文爆弾》、1×《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》

これは予定通り。

Game 2

相手が 1 マリガンから。第 1 ターンに《大霊堂の信奉者》を出すも、土地 1 枚で止まり第 3 ターンには虎の子のそれを絞めなければならない流れ。こちらは《頭蓋骨絞め》を含むパーマネントをばら撒き、第 2 ターンには《金属ガエル》を 2 体。得た時間を《上天の呪文爆弾》で引き延ばしながら、次のターンの攻撃で勝てるところまでこぎつける。

だが、相手が《彩色の宝球/Chromatic Sphere》から赤マナ生成、《煮えたぎる歌/Seething Song》とプレイしてきたときはヒヤリとした。結局《炉のドラゴン》は無く、返しで《電結の荒廃者》を出して総攻撃で勝利。

W-W 通算 2-0

Round 3 vs. 橘悟史(ランキング枠) 使用デッキ:電結親和

Game 1

連続で同系に当たる。まあ、予想された範囲内だったのだが……。

流れが良かったここまでとはうって変わり、後手を引いたうえにマリガンスタート。《頭蓋骨絞め》発進はできたのだが、相手が第 2 ターンに赤マナオープンのまま《金属ガエル》 2 体。こちらも《金属ガエル》を出して《頭蓋骨絞め》を付けようとすると対応で《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》。テンポを掌握され、返しで《マイアの処罰者》まで出てきては投了以外なし。

out
《溶接の壺》
in
《上天の呪文爆弾》、1×《ちらつき蛾の生息地》

Game 2

またマリガンスタート。余計なことは考えたくないが、どうもケチがついた感じ。

6 枚から《電結の働き手》《頭蓋骨絞め》と進めるが、2 枚引いても後続はなく、ただ手札に《マイアの処罰者》がたまるのみ。相手は《大霊堂の信奉者》発進で、こちらが動けば動くほどにライフを減らされていく。

なんとかこちらも《大霊堂の信奉者》出した頃には、いい具合にライフが減っており、《爆片破》 2 発で昇天。

L-L 通算 2-1

まあ、ある種ここまでは予定通り。勢いがついていたこともあり、あわよくば全勝といきたかったところだが、こんなものだろう。

ここからは得意のリミテッド。だが、全勝全勝と意気込みすぎては勝てるものも勝てないので、まずは一勝、そのためのデッキを組み上げたいところだ。

第 1 ドラフト@ 7 番ポッド

席順

Nakayama, Shiro → Yoshikawa, Yuusuke → Sugiyama, Yuuya → Takayama, Kenta → Kurihara, Shingou → Hirayama, Atsushi → Yasutomi, Hiroto → Hayashi, Nobuyoshi

ドラフト経過

赤中心に、いろいろなアーキタイプを試しながら迎えた本番。来たカードに合わせてなんでもやるつもりではあったが、直前で好感触だった白を希望していた。

Pentavus
さすがに出たら勝つし

ミラディンのパックを開けるとそこには《ペンタバス/Pentavus》が。レアですよ初手級ですよ、ラッキーと思いつつも、白デッキにはあまりにそぐわないカードのため方針の変更を余儀なくされる。ここでは、7 マナという重さを考えてマナを用意しやすく守りの堅い緑系を意識していくことに。たしかに緑は弱く不人気ではあるが、マナ基盤の整備や守備に関してはそう捨てたものではないし、不人気を逆利用するデッキができるのではないかと考えたのだ。(結論から言えば、カードプールの関係か緑を選択しているプレイヤーが予想以上に多く、不人気を利用することはできなかったのだが……)

2 手目にやってきたのは《拘引/Arrest》《恐怖/Terror》の除去ソート(確かレア抜け)。緑系に進むことを考えれば、どちらも除去という意味では等価であり、あとはその質の比較になる。色を問わず、再利用も許さない点を考えて《拘引》を選択した。一瞬《ペンタバス》を捨てて白に走ることまで考えたが、それはなかろう。

3 手目はあまり強力カードがなく、考慮すべきカードは《屍賊の嘆き/Wail of the Nim》のみ。環境全体にタフネス 1 が増え、また今後自分のデッキにマナクリーチャーが増えていくだろうことを考えれば、手元に置いておきたいスペル。先ほど《恐怖》を取らなかったことを後悔もしたが、緑多色という行きつく先は同じだと考えてこれをピック。

4 手目に流れてきたのは《ヴィダルケンの大魔道士/Vedalken Archmage》。それほど絶対的ではないが、それでもデッキの根幹を成してくれる強力なカードだ。ここで「軽いアーティファクトでごまかしながらマナ基盤を伸ばしフィニッシャーに繋げるデッキ」というイメージが完成。6 手目あたりに流れてきた《板金鎧の金屑ワーム/Plated Slagwurm》という嬉しい誤算もあって、「フィニッシャー」の部分は用意できた。ただ、ドロー能力を優先するあまり、マナマイアを流して《血清の水槽/Serum Tank》を取ってしまったのは失敗で、これが後に響いてくることになる。

Thunderstaff
デッキ構成を考えて選択しなければいけなかった

ダークスティールの初手は《ヴァルショクの鉄球/Vulshok Morningstar》。デッキを選ばず強力なカードということで選択。2 手目《雷鳴の杖/Thunderstaff》を取って守りも堅くなり内心ほくそ笑んでいたところに、この 2 枚の選択という 3 手目がやってくる。どちらの 2 枚目を取るかだが、ここでは悩んで《ヴァルショクの鉄球》をピックしてしまった。もちろん悪いカードではないのだが、いま思えばデッキの性質を考えれば《雷鳴の杖》の 2 枚目が圧倒的にまさっていた。引く確率が上がるのはもちろんのこと、2 枚並んだときの相乗効果もすばらしい。これを取っていたらというのはナンセンスだが……。結局《ヴァルショクの鉄球》の 2 枚目は構成の関係上サイドに落ち、相手側に出された《雷鳴の杖》に苦しめられることになる。

これが祟ったか、ダークスティールは誤算続き。結局ロクなスペルが取れず、除去やマナカーブに不安を抱えながらフィフスドーンへ。

フィフスドーンの初手は《秘宝の障壁/Relic Barrier》。準除去であり、デッキのテーマともマナカーブとも噛み合うありがたいカード。多色になった以上絶対に確保したかった《旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble》も取れ、1 マナ以下のアーティファクトは少ないながらも確実なアドバンテージカードである《粗石の魔道士/Trinket Mage》を 2 枚確保、と心配していたクリーチャーもそこそこ埋まり、デッキの体裁が仕上がる。烈日カードをあまり取れなかった関係上、相対的に《刻まれた巫女/Etched Oracle》の評価を落としていたのだが、思わぬ巡目で取れたのは嬉しい誤算だった。

バランスで悩みながらも、《ヴァルショクの鉄球》を 1 枚切るなどの決断でなんとかまとめたのが以下のデッキ。名づけて "Archmage と愉快なチャンプ要員たち"。

Go with Archmage! - Yoshikawa Yusuke / 2004 Japanese Nationals 1st Deaft Deck
 1  絡み森のアスプ/Tangle Asp
 1  電結のとげ刺し/Arcbound Stinger
 1  熱風の操縦者/Thermal Navigator
 2  粗石の魔道士/Trinket Mage
 1  金属ガエル/Frogmite
 1  電結の混種/Arcbound Hybrid
 1  刻まれた巫女/Etched Oracle
 1  オーリオックの風歩き/Auriok Windwalker
 1  ヴィダルケンの大魔道士/Vedalken Archmage
 1  絡み森の蜘蛛/Tangle Spider
 1  ペンタバス/Pentavus
 1  板金鎧の金屑ワーム/Plated Slagwurm

13 Creatures 1 旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble 1 屍気の呪文爆弾/Necrogen Spellbomb 1 秘宝の障壁/Relic Barrier 1 五元のプリズム/Pentad Prism 1 ヴァルショクの鉄球/Vulshok Morningstar 1 雷鳴の杖/Thunderstaff 1 血清の水槽/Serum Tank 1 拘引/Arrest 1 屍賊の嘆き/Wail of the Nim 1 ウル=ゴーレムの目/Ur-Golem's Eye
10 Spells 7 森/Forest 6 島/Island 2 平地/Plains 1 沼/Swamp 1 囁きの大霊堂/Vault of Whispers
17 Land 40 Total Cards
 1  逆行/Regress
 1  ヴァルショクの鉄球/Vulshok Morningstar
 1  角兜/Horned Helm
 1  穴掘り掬い/Drill-Skimmer

4 Sideboard Cards

けっして強いとはいばれないが、簡単に負ける気もしないこのデッキ。まずは最低限のラインについた格好か。

Round 4 vs. 高山健太(近畿地区) 使用デッキ:緑青タッチ赤

Game 1

相手は《思考の急使/Thought Courier》から。こちらは《旅人のガラクタ》ブーストから第 3 ターンに《ヴィダルケンの大魔道士》。これは勝ったか? と思ったがキッチリ《卑下/Condescend》を食らう。相手の展開も遅いので、気を取りなおして《血清の水槽》で引き直そう……と思うとこれも《卑下》

ひーひー言いながらも相手の攻撃を《雷鳴の杖》で耐え、《ペンタバス》。果たしてこれは通り、そのまま押し切り。

サイドボードは様子見でなし。

Game 2

相手に《上天の呪文爆弾》→こちらの《絡み森のアスプ/Tangle Asp》《卑下》《テル=ジラードの狼/Tel-Jilad Wolf》→ブロッカーとして《粗石の魔道士》出すも《戦闘の成長/Battlegrowth》でかわされ《炎叫びの杖/Fireshrieker》設置、とテンポ良く回られ、さようなら。

out
《屍賊の嘆き》
in
《逆行/Regress》

タフネス 1 が少なそうだったので。

Game 3

あらためて先手、再び《旅人のガラクタ》から《ヴィダルケンの大魔道士》。今度は通って一安心。ここからはカウンターを気にすることなくもりもり引いて、相手が出した唯一のガンになりそうな《ヴィダルケンの黒幕/Vedalken Mastermind》《拘引》《マイアのマトリックス/Myr Matrix》を出されるも、《雷鳴の杖》で止めながら《ニューロックのスパイ/Neurok Spy》をバウンスして時間を稼ぎ、《ペンタバス》で勝ち。

W-L-W 通算 3-1

Round 5 vs. 安富浩人(ランキング枠) 使用デッキ:緑黒

Game 1

《秘宝の障壁》《粗石の魔道士》(黒マナはあったので《旅人のガラクタ》を持ってくる)スタート。相手は《テル=ジラードの狼》から 2/2 の《太陽に触れたマイア/Suntouched Myr》と並べ、第 4 ターンに攻撃せず第 5 ターンには攻撃してくる。もちろん《太陽に触れたマイア》《秘宝の障壁》で無効化しているのだが、怪しさを感じながらも《テル=ジラードの狼》《粗石の魔道士》でブロックすると《並立/Stand Together》。まあ、これは戦後に相手が嘆くくらいの効果の薄い使い方で、すぐには後続がないものの《雷鳴の杖》で粘り《血清の水槽》で引く。

《ペンタバス》こそ《忍び寄るカビ/Creeping Mold》で即割られるものの、続いて《板金鎧の金屑ワーム》が現れ、土地を引きすぎていた相手を TKO した。

out 《屍賊の嘆き》 in 《逆行》

Game 2

相手が森 3 枚で止まるなか、こちらは《粗石の魔道士》から《旅人のガラクタ》と先ほどと同じ展開。軽量アーティファクトをあらかた引いてから《ヴィダルケンの大魔道士》を引くが、まだ引けるものは引ける。《ペンタバス》を出して圧勝ムードだったのだが、うっかり《アウフの蛮人/Ouphe Vandals》で破壊されてしまう。それでも飛行クリーチャーを次々引き入れ、《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》《逆行》でごまかしている間に勝ち。

W-W 通算 4-1

Round 6 vs. 杉山雄哉(中国地区) 使用デッキ:白黒

Game 1

当然のことながらここでは全勝のデッキと当たるわけで、厳しい戦いは予想していた。

しかし、いきなりこのデッキの弱点を露呈してしまうことになる。デッキリストを見てお気づきの方も多いと思うが、このデッキは緑にもかかわらずアーティファクト破壊、とりわけ装備品への対処がまったくないのだ。そもそも取れる位置になかったのでしかたないといえばそうだが……。そして、相手が第 3 ターンにプレイしたのは《空狩人の若人/Skyhunter Cub》、続いて《角兜/Horned Helm》装備からアタック……。

チャンプブロックで対処しようにも《角兜》のトランプルがそれを許してくれず、最後は《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》まで追加されてあっさり死亡。

out
《血清の水槽》
in
《ヴァルショクの鉄球》 2 枚目

申しわけ程度にサイズを補強してがんばってみる。

Game 2

相手の初動はやや遅いものの、例によって《空狩人の若人》《角兜》がこんにちは。しかしこちらもやられてばかりはいられないので、《ヴィダルケンの大魔道士》を出して引いて回答策を探す。とりあえずは《オーリオックの風歩き/Auriok Windwalker》を出し、手札の《絡み森の蜘蛛/Tangle Spider》と合わせて次のターンには迎え撃てる構え。

だが、ライフ 8 となった攻撃後に現れたクリーチャーが背筋を凍らせた。《黄金の若人ラクシャ/Raksha Golden Cub》! 次のターン《角兜》を装備すると 6/7 二段攻撃トランプル、攻撃されれば私は敗北するか戦線を壊滅させられるかしかない。実はこのカード、ドラフト中に一周以上回っていて、私も軽視していた。しかし目の当たりにするとプレッシャーが違う。

こうなれば除去(といっても《拘引》しかないが)をトップデッキするしかない。祈りを込めてドローすると、そこには《粗石の魔道士》。違う、お前じゃない……が、望みはつながった。これを出して《屍気の呪文爆弾/Necrogen Spellbomb》を持ってきてプレイ、《ヴィダルケンの大魔道士》の能力でドロー。土地。違う。そして最後のチャレンジ、《屍気の呪文爆弾》起動でドロー。それがなんと……《拘引》

九死に一生を得た私は、返すターン《空狩人の若人》の攻撃でライフを 4 まで減らされるものの、次のターンに予定通りこれを撃墜し、飛行クリーチャーで逆襲して勝利。

久々に熱いトップデッキだった。

Game 3

逆転で第 2 ゲームを得たものの、まだタイというのも事実。そして開けた初手に頭を悩ませる。

《旅人のガラクタ》《屍気の呪文爆弾》さらに《ヴィダルケンの大魔道士》とあるものの、土地が僅か 1 枚。行くべきか行かざるべきか。だがあまり悩んでいると相手にも気取られてしまう。ここは第 2 ゲームの勢いを信じてキープ。

だが第 1 ターンのドローはスペル。こうなると 1 マナアーティファクトのどちらをプレイするかだが、

  • 《旅人のガラクタ》→次のドローが土地なら万事 OK。そうでなければ 2 ターンの遅れをせおう(《屍気の呪文爆弾》を置いても土地を探しに行けない)
  • 《屍気の呪文爆弾》→次のドローが土地でなくても、2 枚目が土地なら OK。だが次のドローが土地の場合、2 枚目も土地でなければ結果的に土地が止まるターンが長くなる恐れ

ライブラリの残りは 32 枚、デッキに残る土地は 16 枚。完全に五分の賭けだ。ならば都合の良い方に賭けるしかないと《旅人のガラクタ》をプレイしたが、これは結果的に失敗で、土地が止まったのを露呈しながら《屍気の呪文爆弾》をプレイする羽目になる。そして相手の手札から現れたのは《騒がしいネズミ/Chittering Rats》! 追い討ちにより大きな遅れをせおわされることに。

戻したカードを引き、《屍気の呪文爆弾》を起動するとそこには土地が。安心はしたものの、結局自分のプランが完全に裏目になったことを思い知らされ、いささか凹む。

だがなんとか 3 枚目の土地を引き込み、4 枚目を持ってきたうえで《ヴィダルケンの大魔道士》。これでなんとか物量で押し返せるか? しかし相手もさるもの。必死で攻めを繋ぎ、こちらが設置した《五元のプリズム/Pentad Prism》に目ざとく《停滞の繭/Stasis Cocoon》をつけ、マナ生産を阻害してくる。そしてこれが微妙に効く。 それでも土地トップデッキ条件をなんとかクリアしたりしながらブロッカーを調達し、《空狩人の若人》《拘引》してからくも間に合わせる。《ペンタバス》をプレイするにいたり後は勝つだけとなるが、時間が押し迫り相手の場には《癒し手の頭飾り/Healer's Headdress》と白マナ 4 つ。こちらもライフがないためうかつな攻撃ができず、ゲームを掌握しながらも無念のドロー。

W-L-D 通算 4-1-1

Round 7 vs. 平山淳史(九州地区) 使用デッキ:赤青

Game 1

一つのデッキで 4 回戦プレイするため、ここではマッチポイントが下のプレイヤーと当たる。先ほどが厳しい戦いだったため、(そう過信はできないが)精神的に楽なのはありがたい。

ゲームの方は、序盤から山を並べられる展開。どうも除去を持っていそうな雰囲気で、出した《ヴィダルケンの大魔道士》を焼かれるかなと思いつついたらなぜか生き残る。そうなってしまえばあとは独壇場、あっさり《ペンタバス》まで繋がって勝ち。

Game 2

第 1 ゲームと同じであっさり勝てるかと思ってしまったが、今度はのらりくらりとかわされうまくいかない。もともと攻めが細いうえに、主戦力を《手綱取り/Grab the Reins》で 2 体奪われては攻めきれない。だが《ヴァルショクの鉄球》パワーでなんとかなるかと思ったら、相手の怪しげな攻撃を受け止めた直後に現れたのは《マグマの巨人/Magma Giant》! 頼みの綱を吹き飛ばされたあげく 5/5 が残って、対処できず敗北。

Game 3

《旅人のガラクタ》→手札の土地と相談して 2 枚目の島を調達、《ヴィダルケンの大魔道士》→ 4 色目の土地をプレイして《刻まれた巫女》、という都合の良い回りをして妨害されなければ、それはそれは楽というもの。

取り損ねた《雷鳴の杖》に苦しめられてみたり、土地を引きすぎてみたりするものの、そもそも引くカードの量が段違い。物量にものを言わせて押し切る。

W-L-W 通算 5-1-1

初日を終えて

5 勝 1 敗 1 分け、暫定 11 位という位置で折り返すことになりました。

正直なところこれは望外の成績であり、Top 8 というものを初めて意識することになったのですが、堅くなりすぎないように努めるのが精一杯でした。

不安と期待が入り混じるなか、第 2 日を迎えることになります。長くなりましたので、続きは次回。

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