約半月の御無沙汰でした。
その間に PT ヒューストンがあったりと、やっぱり構築の世界での世間の注目はエクステンデッドに集まっていたようです。そんな中でオンスロート入りスタンダードは既に解禁なっており、多種多様なデッキが海外を中心に舞い込んでいるというのが現在の状況でしょうか。
さて、今回はタイトル通り青白緑のお話です。メタゲームが混沌としている中で、11 月に入って安定した成績を残しているこのカラーを分析してみる事にしましょう。
何でも出来る色。つまり、速攻デッキもパーミッションもコンボも出来る色の組み合わせ。それがこの青白緑という 3 色です。カードを引く、マナを整える、フィニッシャーとしてのサイズがあり、なおかつトーナメントレベルのマナコストの生物が用意されている。
これらが青白緑の安定を物語っているのではないでしょうか。
この 3 色の具体的な生かし方としては、《吹きさらしの荒野/Windswept Heath(ON)》などのフェッチランド無しには語れません。マナ基盤の安定、それからスレッショルドの促進など、デッキタイプに合わせて仕事をしてくれるのが魅力です。
タイトル通りにも程がありますがw。《ミラーリの目覚め/Mirari's Wake(JU)》のデッキです。
State Championshipsでは、これら“Wake”デッキが大きく台頭し、さらに赤を加えて《燃え立つ願い/Burning Wish(JU)》から戦うタイプも出てきています。国内では、評価・調整共に今一つ進んでいない感のあるこのデッキですが、今後トーナメントシーンで見掛ける事は飛躍的に多くなるでしょう。
低速なデッキではあるものの、序盤のターンでマナを揃えて比較的早く大技に持ち込めるのが特徴で、トドメは理論上永久回転する《象の待ち伏せ/Elephant Ambush(OD)》というのが一般的です。
しかし、人それぞれにデッキ構成も異なりシークレットテクも積みやすいデッキである事も確かなので、数多く回して自分のデッキに仕上げてしまうのが“Wake”デッキ構築のキーポイントだと考えます。
“青緑+白”のマッドネスデッキは、青緑マッドネスというデッキが登場した直後、《増進+衰退/Wax/Wane(IN)》や《秘教の処罰者/Mystic Enforcer(OD)》を加えてトーナメントシーンに出てきたデッキでしたが、《火+氷/Fire/Ice(AP)》《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》を搭載した“+赤”が広まると、システムクリーチャーに手を出せない“+白”は、あっという間にトーナメントから姿を消していきました。
しかしINブロックが落ちてこれら強力な赤いカードが失われ、環境が「ファッティ万歳!」な世界になるのを待っていたかのように“+白”はスレッショルドデッキとして復活してきました。
これもフェッチランドによる所が大きいのですが、《入念な研究/Careful Study(OD)》《留意/Mental Note(JU)》といったスペルを 2 回使っても墓地は 6 枚。後は《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》の様な共鳴者でのディスカードか、《物静かな思索/Quiet Speculation(JU)》のキャストを迫られていた場面なのですが、墓地を残り 1 枚を埋めるのに、マナコストもハンドも必要としない土地の存在で、序盤でのスレッショルドの達成率は大きく上昇しました。
さらに、白を積む利点としては同系の青緑に対してサイドボードし易い事でしょう。
《拒絶魔道士の代言者/Spurnmage Advocate(JU)》など、OBC で青緑が苦手としていたカードが用意出来るのは大きなポイントです。
しかし、大量のフェッチランドによってダメージレースで若干不利になっているという点も頭に入れておく必要があります。さらにノーガードで殴りたいこのデッキだと《崇拝/Worship(7E)》によるサポートが強力だと思います。
ビートダウンデッキのメインにエンチャント対策(《狡猾な願い》も含む)が入る様になると、シフトチェンジを迫られるのが難点ですが、環境が整備されるまでのわずかな期間、戦えそうな雰囲気はあります。
最後はパーミッションデッキです。
10 月時点で注目を浴びていた《動員令/Mobilization(ON)》デッキ。このデッキを実戦レベルで調整していくと、《賛美されし天使/Exalted Angel(ON)》の方が強い事に気付くと思います。
そう、《新たな信仰》も含めて、ライフというリソースに再び注目すべき時が来たと言えます。
現在青緑が ON 環境の中で安定している事を考えると、飛んでいない 1/1 クリーチャーに出来る仕事は限られてきますし、とても戦線を支えられないという現実が、事実背景と共に浮かび上がっています。
まず、テンポで考えてみましょう。
すごく上手く回った状況を想定して説明してますが、《動員令》の起動コストのマナ拘束を考えると《賛美されし天使》の有用性は疑い様がありません。つまり「カウンターポスト」から「エンジェル=ゴー」へと進化をしなければならない時期に来ていると。
青緑に対して「初弾の《神の怒り》をカウンターされたら負け」と諦めるのではなく、そこはパーマネントコントロールとライフゲインで凌いで戦うというスタイルが求められている訳です。
現在の所、勝ち組はビートダウン系、苦戦してるのはコントロール系とされていますが、1 ヵ月後に迫った Finals 予選までの時間でどう動いていくか、水面下でどんな動きになっているかはまだ見えてきません。
前環境までのデッキの焼き直しが多いという、新エキスパンション解禁明けに見られる現象が一通り落ち着いた後に、OD 環境における“サイカトグ”の様な新しいデッキが出てくるのではないかと考えています。
えーっと。まだちょっと流動的なので、今回は次回予告無しですw。
それでは、また次回に。