サイカトグをやっつけろ!

無頼雲

GW中という事で各地でトーナメントが開催されました。 もう時期的に既成のタイプにアレンジを加えるデッキが多く、雛形は概ね出尽くした感があります。 逆に固まりきった環境こそが裏をかくチャンスとも言えるのですが、 その前に、避けては通れない安定感を誇る「サイカトグ」を今一度検証してみましょう。

「ディードトグ」

「破滅的な行為」でリセットを掛け、「サイカトグ」で締める。単純にして強力なコンセプトです。 「ステロイド」「UGマッドネス」は、まずこのカードを1度起動させる所からゲームが始まるという覚悟を迫られます。 低コスト主体のクリーチャーデッキに対して暴力的なアドヴァンテージを確保し、辛うじて残った残党は「布告」で葬る。 そして突破口をこじ開けてパンチ。 ここまでが、簡単ですが「ディードトグ」のデッキの流れだと思います。

さて、GW。私も100人規模の大会を連戦してきました。 その中での結果と、他のトーナメントの情報などを見るとやはり1〜2敗ラインの上位には「サイカトグ」がかなり 散見されます。 負け・分けは事故と同キャラ対戦が多いようで、デッキ選択としては現状「勝ち組」な事実を物語っています。 UGマッドネス、ステロイドも安定はしているのですが、「破滅的な行為」を前に、かなり苦戦を強いられています。

同じ「破滅的な行為」を使うデッキタイプに、「ジャンク(白黒緑)」「黒赤緑グッドスタッフ」などもありますが、 カウンター呪文にサポートされた「破滅的な行為」は、やはり1枚厚いという印象を受けます。 軽い呪文なら「ディード」。ある程度(4〜5コスト以上…?状況にもよりますが)以上ならカウンター、という感じに。

以前の記事にも書きましたが、「破滅的な行為」はカウンターされない限り、最低限ある程度の仕事はします。 UGマッドネスでも、実は3ターン目に出される「破滅的な行為」はほぼカウンター(堂々巡り)不可ですし。 理由は墓地にカードが無いからなのですが、 先攻2ターン目雑種犬>3ターン目ディスカード1枚+マッドネス「堂々巡り」と、1:2なら何とかならなくも無いです。 が、パーミッション相手の序盤にこの動きは頂けません。 他にはUGマッドネスの派生型で「Tempo青白緑」が「増進+衰退」を投入して「白」の対応力を見せていましたが、 タップアウト状態で無い限り、思ったような効果は得られなかったようです。 以上から、

以上が「ディードトグ」の強さでしょう。

「激動型」

同系に対して無駄カード(この場合「破滅的な行為」等)が少なく、2色という事でマナ基盤が安定する事などから8バウンス・「行き詰まり」を加えて帰ってきたタイプです。 丁度年末年始頃の構成に近づいている印象を受けます。 「ディードトグ」の隆盛で、メインからの「ヤヴィマヤの蛮族」「呪文散らしのケンタウルス」がなりを潜めたのも、このタイプを後押しした理由と考えていいと思います。

手早くバウンスして「行き詰まり」で固め、アドヴァンテージを稼いで後半に繋ぐ。 「夜景学院の使い魔」を介して軽減された青スペルでカウンター(ファクト)合戦を優位に展開し、リセットボタンへの到達を早めて勝負を決める。 これが登場以来「激動」と呼ばれるあらゆるデッキの基本の動きでしょう。

「ディードトグ」だけに偏って対策をすると、「激動」に足元をすくわれる結果になる訳です。 とはいえ、同じデッキタイプ・異なる構成で双方ともメタの中心に位置しているという事実は疑いようは無く、 トーナメントに出掛ける際にはどっちにも気を使わなくてはなりません。

細かな構成以外は、過去のタイプと大差は無いのですが、 サイドボードなどに「不快な夢」が用意されており、対抗策とされる「マングース」なども絶対の信頼は置けない、 スキの少ない仕上がりになっていると感じます。

ここまでが「激動」の強さでしょう。

「サイカトグ」を含む、全体としての対応策…

では、いつも通り(w)そこを裏返して抜け道を考えてみましょう。 ここで、日本選手権予選開始直後に立ち戻って振り返ってみます。

まず「隕石の嵐」を中心とした火力策から、崇拝を中心としたエンチャント戦術が一時期隆盛し、 クリーチャーも含めたこれらの「パーマネント」を一掃出来る「破滅的な行為」「激動」に再び注目が集まりました。 そして、メインでのバウンス対策が薄くなったスキを突いて、再び8バウンスの「サイカトグ」が出て来ています。 その中で、8マン・UGマッドネスの進化型が好成績を収めているという所までが現在でしょう。 また、「マッドネス」系のデッキから「獣群の呼び声」が抜け始めている点も見逃せません。 バウンス呪文の増加と、「破滅的な行為」の起動をかわせる「尊大なワーム」の投入で勝機を掴んでいるようです。 かつての「火薬樽」に対する「ぶどうのドライアド」を彷彿とさせる呪文コストトリックです。

では、その次は。 「スピードのある非パーマネント」「高速リセット」ではないかと考えます。 具体例は「火力偏重の軽量ステロ」「ターボバランス(抹消)」という所でしょうか? どちらも「破滅的な行為」が届かない領域です。 カウンター呪文と1:1交換を続けるか、手札の呪文を全て腐らせるか。 この選択はプレイヤータイプにもよってきますね。

UGマッドネスの隆盛から、さらにバウンス呪文に対して神経質にならざるを得ない状況下。 再び「般若の面」をかぶる事も検討の余地ありと踏みます。 特に、ステロイドはサイドボードに「抹消」の再投入を検討しても良い時期に来ているかも知れません。

久しぶりという事もあり少々文面がごちゃついてしまいましたが、概ね皆様に伝わっている事を願っております。 2週間、間が開いて開催された「四国予選」の結果次第では、ここからまた大きく環境が動く事も予想されます。 GW中の各地で開催されたトーナメント結果と共に、情報ソースはここに来てさらに豊富になってきました。 注目しましょう。

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