日本選手権予選完全(?)データ集

無頼雲

各地区予選が終了し、デッキリストも出揃いました。 結局メタゲームに劇的な変化は無く、主流なデッキを同系に強くしたプレイヤーが勝利を収めている様です。

さて、残りの半月で一体どのようにデッキ構築を進めれば良いのか。情勢はどのように変化するのか。 ここまでで集められたデータを一度整理し、オープン予選・本選につなげるべく検証してみたいと思います。

デッキ分布

総予選通過者数
92名
総予選参加者数
2594名+東海予選参加者数(甲信越予選は参加者数未確認の為、暫定的に180名でカウント)
デッキタイプ 通過数 % 備考・分布・詳細
サイカ・ゴー 4 4.3% UBr×2、激動無しのタイプ
カウンター・ディード 14 15.2% カウンターモンガー×2
サイカトグ(激動) 5 5.4% モリカツマジゴッド×2、Zevatog×0
サイカトグ系TOTAL 23 25.0%  
8マン 1 1.1% UGr(タッチ「Fire+Ice」)
トレンチ・コントロール 7 7.6% 非SSS系、ノンクリーチャー型
カウンター・ベアスケープ 1 1.1%
ドロマー・コントロール 1 1.1%
カウンター・エンフォーサー 1 1.1%
パーミッション系TOTAL 34 37.0% 対立・SSSは非パーミッション系扱い
ステロイド 21 22.8% タッチ黒、タッチ白等を含む
マッドネス系ステロ 5 5.4% ハタ・バーンを含む
ステロイド系TOTAL 26 28.3%  
UGマッドネス系 14 15.2% タッチ白×3、タッチ赤×6、純正青緑×5
フライング・サーカス 1 1.1% UG飛行クリーチャー中心ビートダウン
SSS 1 1.1% クリーチャー中心トリコロール
アグロブラック系 5 5.4%
ビートダウン系TOTAL 47 51.1%
黒コン 2 2.2%
ジャンク 1 1.1% 白黒緑+赤
スネークタン 4 4.3% コントロール系としてカウント
対立系 2 2.2% Opp-Orb等
ターボ・バランス 2 2.2%
コントロール系TOTAL 11 12.0%
TOTAL 92 100% (小数点第2位で四捨五入)

最近5大会(甲信越・近畿・北陸・四国・東海)

総通過者数
44名
デッキタイプ 通過数 % 備考・分布・詳細
サイカ・ゴー 1 2.3% タッチ赤
カウンター・ディード 6 13.6% カウンターモンガー×1
サイカトグ(激動) 4 9.1% モリカツマジゴッド×2
サイカトグ系TOTAL 11 25.0%
トレンチ・コントロール 7 15.9% 非SSS系
カウンター・ベアスケープ 1 2.3%
ドロマー・コントロール 1 2.3%
パーミッション系TOTAL 20 45.5%
ステロイド 9 20.5%
マッドネス系ステロ 2 4.5% ハタ・バーンを含む
ステロイド系TOTAL 11 25.0%
UGマッドネス系TOTAL 10 22.7% タッチ白×2、タッチ赤×5、純正青緑×3
ビートダウン系TOTAL 21 47.7%
スネークタン 2 4.5%
ターボ・バランス 1 2.3%
コントロール系TOTAL 3 6.8%
TOTAL 44 100% (小数点第2位で四捨五入)

以上のデータから読み取れる事…

全体を通してサイカトグVSステロイドという図式である事は、ほぼ間違い無いでしょう。 ビートダウンVSパーミッション・コントロール系が、ほぼ五分五分なのも面白いデータです。 しかし、デッキ分布の絶対数から言えばサイカトグがやや有利という状況でしょうか? 予選全体・最近5大会でも25%の通過率を残している「サイカトグ」は予選開催期間中、常に安定していたという事実を裏付けています。

一方、ステロイド系デッキはデッキの全体数から言うとやや苦戦といった印象ですが、安定感では「サイカトグ」に一歩も引けを取りません。 やはり選手権予選という長丁場では、弱点を晒していたとしてもスピード・安定感という利点はデッキ相性をも越える、といった所でしょうか。 ちなみにデッキタイプとして強烈なインパクトを与えた「マッドネスステロ」は、結構勝っているイメージがありましたが、 実際予選を多く突破したのは「純正ステロ」の方でした。 ドローサポートの無い色で縦のシナジーを繋ぐのは意外に難しかった様です。また、先程から強調している「ステロイドの安定感」と引き換えに得た「爆発力」がハマらないと厳しいデッキな事も確かです。 しかし「当たれば飛ぶ」デッキ。これはもうどちらを選択しても当日にならなければ判らない要素も大きいでしょう。

意外だったのは8マンが関東予選で1つ抜けたきり、その後予選通過デッキとして登場する事が無かった事です。 予選開催時には、確かに有力デッキの1つとして選択するプレイヤーも多かったのですが。 「ディードトグ」「UGマッドネス」を相手に回して相当な苦戦を強いられたという結果でしょうか。 結局「8マンスタイルマッドネス」というデッキタイプは誕生したわけですが、純正8マンには逆風な環境という事でしょう。

さて、次に全体図>最近5大会で大幅に増減したデッキタイプを取り上げてみましょう。 最近5大会とTOTALで数に変化が少なければ、そのデッキは最近伸びているデッキという事になります。 それが即ち、メタゲームの変化に直結してきます。

UP
トレンチコントロール
UGマッドネス
DOWN
サイカ・ゴー
アグロブラック系

後は大きな変化は無いように思いますが、特に躍進著しいのは「トレンチ・コントロール」でしょう。 最近5大会まで0だったデッキタイプが、残る44の席のうち7つを占めた訳ですから、全体でのデッキ分布を考えても大変な成績です。最近5大会だけで比較するならば、「ディードトグ」よりも多くのプレイヤーを本選に送り込んでいる訳です。

これは「UGマッドネス」の流行により「火+氷」「神の怒り」を搭載した「トレンチ」がこれらのデッキと、元々相性の良い「ステロイド」を駆逐していった図が容易に想像出来ます。 また、直接火力と「ウルザの激怒」、ノンクリーチャーの構成により、最新型の「Zevatog」相手にも有利に戦えたのではないかと思います。 4月終盤から登場した「Zevatog」が結果を残せず、「トレンチ」が大躍進した背景にはそんな相関図が見えてきます。

それから「UGマッドネス」。今やステロイドに代わってビートダウン系デッキの最右翼に登り詰めようかという勢いで勝ち名乗りを上げています。 やはり、同系対策がポイントになるようで「マーフォークの物あさり」を除去出来、「野生の雑種犬」「尊大なワーム」を葬れる「火炎舌のカヴー」を積んだタッチ赤が、東海予選では挙って結果を残していました。 分布を見ても、「全体 15.2%>最近5大会 22.7%」とますますその人気・実力は絶好調です。 どの色を散らしても機能するのは大きな強みだと思います。

一方ダウン系。 サイカ・ゴー。これはパーマネント依存の現環境に対応し切れなくなって久しく、「激動」「破滅的な行為」へのシフトチェンジが当然の流れの中で、自然淘汰されていった物と思います。 アグロブラックは、当初から懸念されている「たい肥」。そして流行の「UGマッドネス」にスピードで追いつけない事がネックとなり、こちらも姿を消して行きました。

さて、以上のデータから他にも色々読み取れると思います。 今後も様々な角度から分析して、解答を見出して行こうと思います。

長々とお付合い頂きましてありがとうございました。

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