負け組なんかじゃ終われない 〜黒コントロール〜

無頼雲

いつもお読み頂きましてありがとうございます。 無頼雲(ぶらうん)です。

日本選手権もオープン予選・本戦を残すのみとなり、残り時間は既に1週間を切っています。さて、 今回は固まりきってしまっているメタ・ゲームの中から「負け組」とされているデッキ、 「黒コン」にスポットを当て、蘇生の可能性を探ろうと思います。

先日ドイツ選手権(ドイツ選手権の結果 >> Planet MTG)が開催されました。結果はご存知の通り カイ・ブッディの勝利で幕を閉じた訳ですが、その結果は早くも日本のメタゲームに その影響を及ぼしている様です。優勝したカイ・ブッディを含めてベスト8にサイカトグが4人。 去年の日本選手権も、オープン・本選共にドイツ選手権で活躍した「ブルー・オーブ」が一大勢力を 誇りました。今年も同じ傾向が表れるのではないかと考えずにはいられません。

進化したサイカトグ

メタゲームの展開をうかがうと、「サイカトグ」が明らかに同系を意識した作りになっているのが良く わかります。「嘘か真か」だけでは同系対決に優位を形成できない「ファクトゲー」 を嫌った結論だと思います。

つまり、これが「サイカトグが上位陣に増え続けている」という何よりの証拠になります。

さあ、ここで「黒コン」が出てきます。 8エディクト、ヘビーハンデスを搭載したこのデッキは「サイカトグキラー」になり得ると考えられないでしょうか? 以前の記事「関東予選から見たデッキ考察+傾向と対策」の本文中で、黒いデッキ。 とりわけ「強迫」にスポットを当てて考えてみました。当時はステロイドが全盛で「強迫」しづらいという結論をひとまず出しました。

が、現在では状況は大きく変わり「強迫」の対象が、非対象を大きく上回っている構図が出来上がっています。

従って、過去の予選シーズンを通しても現在が一番の「強迫時」であると推測します。 これを裏付けるデータがあります。 GP名古屋と同時期に行われていたGPミルウォーキー。 (Grand Prix Milwaukee Coverageサイドボードマガジン・オンライン) このスタンダードのグランプリで、黒コントロールは実に4名ものプレイヤーをベスト64に送り込んでいます。

「敵はサイカトグ」

そうジャッジした時に、このデッキは再び光を浴びる可能性を秘めていると思います。

「黒コントロール」の基本構成に、各デッキ大きな違いはありません。 しかし、完全復活への道のりは簡単ではありません。私が特に黒コントロールで可能性を感じている のは、かつてテンペストブロックの時代に勢力を築いた「ブラック・ブリッジ」です。

件のドイツ選手権で「ブリッジ・バーン」がベスト8入りを果たして注目を集めていますが、それでも メインになかなかアーティファクト対策は積みにくい状況。黒コントロールが苦手とする、 速攻・マッドネスのタイミングで召喚される生物もシャットアウト出来る事を考えると、投入の余地はあるかも知れないと考えます。

その場合、定番となっている黒コンのドローサポート「ファイレクシアの闘技場」は 「生体融合帽」にチェンジする可能性もあります。プレイのタイミングが難しいカードではありますが、 試してみる価値は充分にありそうです。

たい肥の存在

しかし、ステロイドが影を潜めたとはいえ「UGマッドネス」は確実に「たい肥」を握ってきます。 うまく「強迫」出来たとしても、「たい肥」を張られる確率は高いでしょう。そこで、 相手のハンドアドバンテージを逆手に取るカードの有用を考えてみました。

「闇の疑惑(PS)」です。

サイドボード後は、勝ち手段として「ライフ損失」か「ライブラリーアウト(石臼+こだま)」を投入するのが必須ですが、 「たい肥」を逆手に取り、膨れ上がった手札をダメージ源に変える作戦です。 これは「サイカトグ」にも有効な手段だと思いますが、後半戦になると手札を処理されてしまうのが難点です。

しかし、そこまで行ってしまったら本体にドレインを飛ばしてダメージを稼ぐしか手はないでしょう。

サイドボード

「マーフォークの物あさり」「夜景学院の使い魔」「敏捷なマングース」を考えると、「疫病吐き」が ピッタリはまります。後は「仕組まれた疫病」「迫害」「こだま」「苛性タール」もしくは「石臼」。 そして先程の「闇の疑惑」、最近なら「サーボの命令」も1枚くらい忍ばせておいても良いかも知れません。

ともあれメインは確実に勝ってサイド戦で何とか1勝をもぎ取る事が身上なデッキ。 このチョイス次第でデッキが生きもするし、死にもします。黒コンを使用される方は、最後まで 調整を試みて後悔の無い選択を行って下さい。

お気づきの方も多いとは思いますが、基本的には「不利」という前提で話を進めて参りました。 ここまで固まりきったメタゲームの中で、既存デッキが再浮上してくる事の難しさは格段です。 それでもメタの中心のデッキを使って対策されるよりは、対策する側に回りたいという方に お勧め出来る内容ではないかと。そんな風に思います。

さあ。どんな解答が待っているのでしょうか…?

今回も、お付き合い頂きましてありがとうございました。 本当にあっという間にオープン・本戦です。 …オープン抜けられなかったら(泣)本戦レポートをしようかなと考えています。 参加される皆さんは頑張って下さい!!!!

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