Thinking Time

岡本 尋

オデッセイブロックで4人ドラフトをしていたときのことです。

難解な選択

すでにオデッセイとトーメントのドラフトは終わり、ジャッジメントのパックを開けた所でした。

その時点では赤緑がほぼ決まっておりスペルがやや足りないという状況で巣立つドラゴン/Fledgling Dragon(JU)が登場。喜んで取ろうと思いましたが、ふとした疑問が浮かびます。

「このカードは本当に必要なのか?」

その他の候補としては

幻影の虎/Phantom Tiger(JU)
虚無魔道士の代言者/Nullmage Advocate(JU)
溶岩の投げ矢/Lava Dart(JU)
懲罰/Chastise(JU)
虹色の断片/Prismatic Strands(JU)

とまあ、あまり良くもなく悪くもなく色が合っていないものもあります。

少し悩んだ後、結局幻影の虎/Phantom Tiger(JU)を取ることにしました。

シグナル

オデッセイが終わった段階で赤緑の方針は定まっていたのですが、緑は始めの方に、赤は後の方にピックした順番が寄っていました。さらに序盤秘教の盲信者/Mystic Zealot(OD)を1枚だけピックして、その後は白いカードが流れてきませんでした。

そのことから白は右隣かその右がやっていると考え、1枚だけ紛れて流れてきたと思うべきでしょう。

緑が最初の方にしか取れてないのは他に競合者がいるのだと考えました。逆に赤は誰もやってないということに。

また青い有力カードは流れておらず、黒いデッキに入るクラスのカードはたくさん目の前を通過していきました。

以上の事から右隣は白青緑のいずれかをやっていると判断し、左隣は黒と判断しました。

4人ドラフトの場合、自分の正面は味方で左右が敵なのでシグナルを発する必要はありません。しかし情報を整理して周りがどんなことをしているか判断するのもキャッチするシグナルとして重要だと思います。

話はそれましたが2パック終わった段階でキャッチしたシグナルは

白  右隣と左隣だと思われ
青  誰だかはわからない
黒  左はやっていて右はやってない
赤  おそらく誰もやってない
緑  左はやってない

ということは右が白青緑、左が白青黒、正面は青黒緑のどれかだと想像できます。

巣立つドラゴン/Fledgling Dragon(JU)は1周してくる可能性が高く、幻影の虎/Phantom Tiger(JU)はまず帰ってこないでしょう。

この帰ってくるというのは4人ドラフトの特殊な考えであまり参考にはなりませんが、この体験はどこかで生きてくると思います。

本当に必要なのは?

少し考えてみましょう。

《巣立つドラゴン/Fledgling Dragon(JU)》の場合

4マナで2/2とサイズは小さいが赤緑にない飛行という能力を持っている。スレッショルドしたときの破壊力はゲームエンドクラスだが、赤緑ではスレッショルドさせることは困難だ。相手に使われた場合ブロッカーとしての役割は少なく大きくなるのには時間がかかる。

《幻影の虎/Phantom Tiger(JU)》の場合

3マナの中でも戦闘能力は高く野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)ですら避けて通りたくなる。霊力/Psionic Gift(OD)の様なピンガーに弱い。相手にブロッカーとして出されると乗り越えるのには相当な被害が出てしまう。

こう考えるとドラゴンは護りの固いデッキに向いていて、虎はビートダウンに向いているのでしょう。

今回の場合、やはり虎の方が適したピックだと思います。2マナ3マナが余程溢れていればドラゴンの方でいいでしょう。

これが8人ドラフトだったらさらに事態は難解になりますがここでは考えないでおきます。

実際にドラゴンは帰ってきたのですから。